DC型(企業)確定拠出年金を11年やってきた運用実績と今後の作戦

資産形成&節約
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みなさん、確定拠出年金はやっていますか?会社勤めの方はDC型確定拠出年金を、個人事業主の方はiDeCoをやっておられる方が多いと思います。ぼくは会社勤めなのでDC型を継続中です

確定拠出年金が素晴らしい制度なのはなんとなく知っていたのですが、実のところ放置しているだけであまり振り返りをやってきませんでした。今回は今まで11年やってきた振り返りと、そこで気づいた後悔をここでご紹介しておきたいと思います。この記事がまだ確定拠出年金の素晴らしさに気づいていない人の参考になれば、それ以上にうれしいことはありません。

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確定拠出年金のメリットってなに?

メリットは上図の3つです。特に所得控除と運用益非課税はかなり大きなメリットですよね。よくよく考えるとNISA以上のメリットですよ。所得控除は最強。

どれくらいのメリットかと言うと、たとえば僕の場合だとこんな感じ。各自の所得によって違うのですが、僕の場合は所得税が23%かかるので言い換えればいきなり+23%からスタートするということなんです。今話題の22年初頭の暴落局面が約10%の下落ですから、これがどれだけ大きなメリットかはわかりますよね。

計り知れない所得控除のメリット!

それに課税所得はその人の収入を象徴するものと解釈されるので、自治体のサービスでも料金差をつけられます。たとえば住民税なんてそのままダイレクトに効くんですよね。

この制度、やらないと損でしかないでしょう。めちゃくちゃお得です。

一方のデメリットは?

デメリットは60歳以降でしか引き出せないこと。唯一にして最大のデメリットですねぇ。

ぼくは「老後資金」という言葉が嫌いでして、その準備をする必要はないと思っています。しかし一方でその年まで使い切らないお金って絶対にありますよね。確定拠出年金なんて特に少額だから、60歳まで受け取れなくてもデメリットはあまりないだろうと僕は判断しています。老後が不安だからという理由ではありません。

言い換えればみなさんが50代であって60歳に近いのであれば、それだけデメリットが小さいとも言えるわけです。僕が50代なら絶対に全力でやりますね。

ぼくのこれまでの失敗

ぼくがやっている企業型確定拠出年金は会社が出してくれた掛け金のほかに、自分からも掛け金を用意することができます。それをマッチング拠出というのですが、ぼくはそれを知らずに今までやっていませんでした・・・。もちろんその拠出金も所得控除の対象なので、上記のとおりメリットは計り知れません。

会社の年金制度によって掛け金の上限が異なるのですが、僕の場合は上限2.75万円/月まで増やせる権利があったのです。一方で会社が出してくれていた拠出金は月1.4万円前後だったので、みすみす権利を捨てておりました。激しく後悔しておりますが、時間を取り戻すことはできません。今年からマッチング拠出をやることにします(会社の規定で1年のうち申し込める期間が限定されてるんですよね)。

これまでの僕の確定拠出年金の履歴

僕が確定拠出年金で買ってきた銘柄は以下のものです。そもそも投信の銘柄は4つしか選べないので、米国株信者の僕としては「野村外国株式インデックスファンド」の一択です。最近一年のパフォーマンスは38.31%と上々ですが、50%近かった1557 S&P500 ETFと比べると物足りません。

ちなみに楽天証券のiDeCoなら外国株式だけでも5種類も選べるんですよね!ほんと羨ましいです。なんで野村證券なんだろうね〜うちの会社。デカイ会社には付き合いってものがあるんでしょうな、たぶん。

楽天証券のiDeCo。選びたい放題

そして今までの運用実績が以下です。11年で平均リターン11%と上々の運用実績になっています。利益は+60.2% 82万円。実は入社当時は投資に興味がなくて債権なども混ぜた配分していました。2017年ごろから上記の外国株式全力に移行したのがこの実績です。

この野村證券の確定拠出年金サービスでは我が社の他の人と比べて自分の運用実績を確認するツールがあります。その結果がこちら。

結果として僕は外国株全力なので当然最上位に位置しております。このグラフを見ると0%と10%以上に二極化しているのがよくわかりますよね。金融リテラシーの高い人は全力で株に入れてるし、低い人は全部現金にしてるんでしょう。その差はもう埋められないほどついてしまってます。時は金なり。

結論:生活が苦しくないなら確定拠出年金はフルパワーでいっとけ

確定拠出年金ってつみたて投資としてほんとうに優秀ですよね。自分が気づいてないときに勝手に購入されてるし、残高を確認するのもめんどくさいので忘れられます。スイッチングの手続きもめんどくさいので長期投資で一番重要な狼狽売りを避けられるのもいいです。

とりあえず野村證券さんにはもっとマシな銘柄をラインナップしていただきたいところですが、拠出金を出してくれている会社が選んだパートナーなんだから文句は言えません。今年はマッチング拠出の申し込みを忘れずに行い、全力で外国株式をつみたてて行く所存です。この記事を読んでメリットを実感してくれた方も、ぜひ一緒に始めませんか?

おまけ:資産運用おすすめ書籍

僕が実際に読んで「ほんとうに良い本だなぁ〜」としみじみ感じた名著をご紹介します。どれもめちゃくちゃ良い本ばかり。インデックス投資を始めたての方におすすめです。

以下の中にはKindle Unlimited(月々980円 読み放題)のサービスで利用できるものもありますのでチェックしてみてください。Kindle Unlimitedは無料期間もたまにあります、いつかはわからないけど。

2024年の年初に亡くなられた山崎元さんの遺作。内容は父から息子への手紙をイメージして、資産運用や生き方のアドバイスをおくるというもの(実際に送られた手紙の内容もあります)。涙なしには読み切れない名作でした。投資における主張はいつもの著者のものと全く同じ。ブレないところが山崎さんの良さですね。ぜひ読んでもらいたい一冊。

かつて日本の長者番付で一位になったサラリーマンとして話題になった清原達郎氏の初めての著書。これまでメディアにほとんど出てこなかった氏の赤裸々な体験談が多数載せられています。内容は初心者向けではありませんが、どこにでも溢れているインデックス投資を勧めるだけの本に飽きた方にはとても面白いはず。かく言う私もその一人(笑)純粋な読み物としてとても面白いです。

これは最近複数の視聴者さんに紹介してもらって購入した本です。主張は題名どおり「余剰資金が出たら即刻インデックス投資せよ」というもので、僕も思想とほぼ一致しています。また、前半部分では「節約には限界がある」「収入を増やす努力をしよう」という主張もされていて、その辺も共感できる部分は多いです。とてもいい本だと感じましたので、よかったら手にとってみるとよいかと思います。

これは最近視聴者さんに教えてもらった本です。株式投資や資産運用の考え方を学ぶのに、とても素晴らしい名著だと思いました。著者はインデックス投資にも精通していることが伺える一方で、各個人の資産運用は人としての合理性も考慮すべきと説いてます。株式投資のリターンは「リスク(値動き)の対価」をわかりやすい例も含めて明示してくれていて、投資初心者の方にぜひ読んでみてもらいたい本ですね。

これは僕が最近読んでよかったと思ってる本です。マクロ経済における金利の重要性を懇切丁寧に説明してくれています。金利が経済の基本であることを再認識させられました。初心者でも読みやすいように書かれていて、とくに予備知識は必要ありません。投資タイミングに活かせるかと言えばそこは同意しかねますが、金利による経済の定性的な動きを理解するのはこれで十分と思いました。

米国の著名投資家ハワード・マークス氏の著書で、彼の著書はなんとあのウォーレン・バフェットのお気に入りらしいw バークシャー・ハサウェイの株主総会でこの本を配ったというウワサも残っています。ハワード・マークス氏自体はインデックス投資にも一目を置くアクティブ投資家で、市場平均に勝つのは難しいと認めつつもどうすれば勝てるか?を色々とアドバイスしてくれる本です。

僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。

上記の本に加えてもう少しファイナンスを詳しく知りたい方向けにおすすめです。CAPMの考え方やそれをもう一歩発展させた3ファクターモデルのことも理解できます。ほかにもプライシング理論やリスク管理などの基礎知識もこれで十分わかるかと。

インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。

インデックス投資の父でありVanguard創業者のBogle氏の名著です。僕が最も尊敬する偉人でもあります。その先見性と残された功績には尊敬の念しかありません。内容はインデックス投資のベーシックな内容ですが、後半には債券との組み合わせ論などにも言及されています。全部が全部同意見というわけではありませんが、インデックス投資を志す者であれば必読書とも言ってよいかと。

ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。

本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。

この本は僕が初めて読んだ投資関連の書籍。当時、個別株で失敗し、偶然思うがままに買い付けた米国株インデックスETFに出会い、それにいい感触をもっていました。その感触を自信に変えてくれた本です。

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