絶対に退場しないインデックス長期投資家の下落時マインド10選まとめ

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みなさん、資産運用の調子はいかがでしょうか?ここ1ヶ月強の上昇相場も一服して、再び不安定な様相を呈してきましたね。僕としてはここから数年はレンジ相場が続くと予想しているので、こういう動きは想定の範囲内です。まあ予想してようがしてまいが、やることは何も変わりません。

年初来のS&P500チャート。レンジ相場感が出てきている

こういう状態になると経済ニュースは喜々としてここから下落する旨の主張をし始めます。なぜなら、人は利益よりも損失を恐れる動物であるので、損失を主張すればそれだけ再生数や閲覧数を稼げるからです。決して読者の利益を考えて情報提供しているわけではありません。

僕はすでに何も動じない自信がありますが、投資を始めたばかりの初心者の方は不安に思うことも少なくないでしょう。けれども株式はリスク資産です。リスクとは”変動”という意味で、当然下がることもあります。当たり前だと思える思考が必要です。

というわけで、短中期的な下落相場に立ち向かうためのインデックス長期投資のマインドをここに記したいと思います。この記事がインデックス投資始めたての人の勇気につながれば、それ以上にうれしいことはありません。

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覚悟を思い出せ

みなさんは投資を始める時に「どれくらい下がるかも?」という想定で株を買ったでしょうか?一般的なインデックス投資においては「半分になってもいい金額でやる」とよく言われます。

それは上記のように歴史的な暴落が発生した場合には実際に約半分になったからです。起こる確率は高くありませんが、実際にこうした暴落はいつか来ます。その時に株を手放さないようにしないといけません。

なので、まずは下落相場に見舞われたときは「半分までは覚悟していたはずじゃないか?」と自分に問いかけましょう。

超長期で値動きをとらえよう

インデックス投資は市場ポートフォリオをそのまま持つことによって、資本主義経済全体の成長を享受することを狙っています。上記のように短期的には株は動いていますが、超長期で見れば経済成長に伴って上昇しているのです。言い換えれば、短期的な株の上下に惑わされて、大きな波を取りこぼしてはいけません。我々、長期投資家は短期投資家とはねらっているものが違う、全く違うスポーツのようなものだと理解する必要があります。

自分の投資スタイルを再確認しよう

投資家のスタイルは千差万別。他人の投資スタイルを馬鹿にすることはありませんが、自分の投資スタイルが他人に影響されることがあってはなりません。そうした迷いが生じた場合、自分の投資スタイルを数理モデルで確認すると落ち着けます。

上は金融工学でよく用いられる幾何ブラウン運動モデルです。この式は株の値動きが2つの要素の足し合わせで表現できる、としています。

そのうち、我々長期投資家がねらうのは第一項に他なりません。これはドリフト項とも言われ、時間とともに少しずつ少しずつ成長していく項です。第二項のランダム項の標準偏差に比べて、第一項のμが非常に小さいことからも、その成長速度のゆっくりさがわかるかと思います。

言うなれば、日々の値動きから第一項を感じ取ることは難しいということです。 週に0.16%しか動きませんからね。どう考えてもランダム項の動きにかき消されて見えません。こうした事実が初心者を不安の底に落とすのです。

なので、我々はこの第一項で利益を得るんだ!という強い気持ちが必要です。第二項で利益をとるのは短中期のトレーダー。僕ら長期投資家とは別の土俵で戦っていると考えなくてはなりません。

インデックス投資の基礎基本を確認しよう

上図はS&P500 1970年〜2022年の統計値をもとに、幾何ブラウン運動モデルにて1年後、5年後、10年後の確率分布を示したものです。横軸には原資=1とした評価額、縦軸には確率密度をとっています。

これを見ると年数を経るごとに分布は右に伸びていき、負ける人は減って大儲けする人も増えている様子がわかるでしょう。これが長期投資家の目指すところです。

つまりはシンプルに「市場にいる時間 x 金額」を大きくすればよい、という考えに帰着します。インデックス投資の基礎基本はここに全て集約されてると思うんですよね。これを原則(論理)に、心配性な人は分割してお金を投入するなり、楽しみたい人は下落でインできるようなお金を手元に残したりして、各々の独自の投資スタイルができあがっていくのです。あとから挟んだ手法はすべて論理ではなく「感情」を織り込んだもの。この「論理」と「感情」の区別をしっかりしておくべきでしょう。

そうしないといざ下落相場で自分の不安が揺り動かされそうになったとき、感情と論理をごちゃまぜにしてパニック売りの恐れがでてきます。この原理原則「論理」に立ち返ることができれば、決して売るなんて考えにはならず、逆に買い向かう勇気が湧くことでしょう。

経費は徹底的に少なくしろ

最近、インデックス投資の創始者Bogleさんが好きすぎて「インデックス投資は勝者のゲーム」という本を買いました。ほとんど読書をしない僕が本を買うなんて、ものすごくレアなことです。

そこに書いてあるBogleさんの言葉の大半は「コストを抑えろ」というものでした。それは市場の利益というものは限られたもので、それを奪い合うためにプロの証券マンや税金、証券会社への手数料などを払ってはいけない、そういう主張です。ポートフォリオをいじればいじるほど経費がかさみ、市場平均に対して劣後すると述べられています。

まさしくそのとおりですよね。コストは複利的に効いてきます。最近の日本では買付にコストがかからないのは当たり前ですが、米国株であれば売却には手数料(と為替スプレッド)がかかりますし、当然含み益には税金がかかりるのは周知の事実です。つまりは”売ってはならない”というわけ。

繰り返しますが、経費はすごく投資に影響しますから、可能な限り無くす気概が必要です。

そうした取り組みがインデックス長期の圧倒的な強さを支えてきました。これは10年長期投資において、S&P500に負けたアクティブファンドの割合を示したものです。驚異の83%!この結果を見ても、あなたはアクティブ運用(短中期売買など)をしようと思いますか?プロのファンドマネージャがインデックスに戦いを挑んだ結果がこれですからね。Bogle氏の偉大さを感じずにはいられません。

人間の性質を知ろう

上図はプロスペクト理論というカーネマンによる行動経済学の有名な理論です。2002年ノーベル経済学賞を受賞しています

これを見たらわかるとおり、勝ちに対して負けのほうが感じ方が大きいのがわかりますよね。つまり、人間は勝ちより負けの方が大きく感じる動物なのです。これを損失回避性と呼びます。

だから、下落相場で不安になる気持ちは至極当然のことなのです。それをあまり大げさにとらえることなく「だって人間だもの」という捉え方をするだけでいいと思います。不安に思うのは健全な証拠だよ。

なお余談ですが、勝ち側を見てみると、勝ちの大きさに関わらず感じ方がフラットになる様子が見えます。これは100万円勝っても200万円勝っても人間の感じ方は大差ない、ということの現れです。つまり、ちょっと勝ったらすぐに利益確定したくなる気持ち、とも言えます。これも長期投資家であれば、利益確定せずに持ち続ける自制心が必要ですね。

暴落予想は無視に限る

下落相場がくると湧いてくるのが「暴落あおり」と呼ばれる害虫たちです。彼らは視聴者の利益なぞお構いなしに、サムネで暴落暴落とあおりたててきます。先ほどのプロスペクト理論しかり、人間は不安を大きく感じる動物ですから、必然的に再生数が増えるんですよね。つまり、自分の利益のために視聴者の不安をあおるのです。

僕がこういう人たちを忌み嫌うのは「長期投資家にとってデメリットになる情報なのをわかっていて煽るから」です。長期投資失敗の大部分が下落相場での狼狽売りなのは周知の事実でしょう。なのに、その狼狽売りをあおるかのごとく、暴落を強調したサムネを連発するんです。あえて言おう、カスであると!

まあこんなものを真に受けても仕方ありません。自分の決意を揺るがす有害情報でしかないので、すぐさまチャンネル登録を解除したほうがいいでしょう。そもそもコンテンツではなく、クソサムネでしか釣れない時点で、そのチャンネルに見る価値は薄いと思ったほうがよいです。

本物の暴落を再確認しよう

前述の暴落あおりは3〜4%程度の下落がくるたびに騒ぎ立てます。けれども、僕ら長期投資家が本当に耐えねばならない暴落はこんなものではありません。

上図は代表的な銘柄の1日の値動きです。下段はコロナショック時の値動きを示しています。1日で驚異の-12%ですよ!これは喰らった者としてはかなりキツかったです。けれども本物はこれくらいのインパクトで突然やってきます。これがきても売却しない胆力が必要です。

当時の株価は上のような感じ。絵に描いたような大暴落です・・・。

しかし、これでへこたれないのが長期投資です。ここからもガンガンとS&P500に投入を続けました。半年で367万円の全力投資です。

その結果が今の僕の含み益を作り出しています。当時、-800万円弱もあった含み損に耐え、一切売らずに投入を継続した結果です。信念とそれを継続する胆力こそが大事と認識した出来事でした。

長期投資で必ず経験する道

長期投資をやっていると誰しも必ず思うことがあります。それは「あのときに売って、今買っておけばなぁ・・・」という後悔です。後から考えると、その当時にいっぱいサインが出ていたような気になったりしませんか?

けれどもそれは都合のいい思いです。実際にその場になれば、そんな適切な判断ができるでしょうか?なかなか難しいと思いますよ。結局は答えを知っているから、そういうバイアスがかかった思いが出始めるのです。もし余裕があれば、インデックス長期保有とそのスイングトレードをやってみたのと比較してみてはどうでしょうか?もちろん経費も込みで。きっと市場平均には勝てないでしょう。もしくは勝てたとしても勝ちが続かないでしょうね。

結論:とにかく売るな!買い続けよう

上図はVanguard創業者のBogleさんの言葉です。そこには「規律を守ることは簡単ではない」と記されています。長期投資はインデックスを買って放ったらかしにしておけばよいのです。でも、それをなかなかできない人も多いのです。実際に僕もレバナスなんかに手を出してしまいました。

暴落あおりはこれからも事あるごとに湧いてくるはずです。下落相場へのマインドを色々と語ってきましたが、結局のところは自分の信念を持って投資をする、それだけしかありません。信念がブレれば、不要な意見も吸い上げてクソみたいなポートフォリオができること請け合いです。

もう少し詳しい説明はYouTubeで!

おまけ:資産運用おすすめ書籍

僕はほとんど読書をしません。そんな僕でもスラスラ読めちゃう良い本ばかり。どれもいいこと書いてあります。

以下の中にはKindle Unlimited(月々980円 読み放題)のサービスで利用できるものもありますのでチェックしてみてください。Kindle Unlimitedは無料期間もたまにあります、いつかはわからないけど。

僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。

インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。

インデックス投資の父でありVanguard創業者のBogle氏の名著です。僕が最も尊敬する偉人でもあります。その先見性と残された功績には尊敬の念しかありません。内容はインデックス投資のベーシックな内容ですが、後半には債券との組み合わせ論などにも言及されています。全部が全部同意見というわけではありませんが、インデックス投資を志す者であれば必読書とも言ってよいかと。

ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。

本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。

この2冊は僕が初めて読んだ投資関連の書籍。当時、個別株で失敗し、偶然思うがままに買い付けた米国株インデックスETFに出会い、それにいい感触をもっていました。その感触を自信に変えてくれた本です。

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