VTIとS&P500はどちらを買うのが良いのか考えてみた

資産形成&節約
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みなさん、この辛い下落局面をいかがお過ごしでしょうか?僕も当然ながらかなり資産を目減りさせていますが、今すぐに資金が必要なことはありません。気長に回復するのを待つばかりです。

こうした下落局面はインデックス投資家にとっては仕込み時とも言えます。ありったけの資金をかき集めながら節約を少し強めて資金を投入していかねばなりません。同時に何を購入するかも、ある程度は考えておくのがいいでしょう。僕は脳死で1557かレバナスあたりを買い漁るつもりです。

僕は投資については全く勉強していないので、ほんとうに何も知りません。最近VTIという投資信託が流行っているとの話を視聴者さんのコメントから知りました。VTIという銘柄自体は知っていたのですが、それについて特に調べたことはありません。今回、買い場がきているということもあり、VTIとS&P500のどちらがパフォーマンスが良いのか?を考えてみたいと思います。この記事で下落局面に苦しむ人の気持ちが楽になれば、それ以上にうれしいことはありません。

VTIとS&P500の具体的な違い

そもそもVTIとS&P500がどのようなものに投資しているか、みなさんはご存知でしょうか?端的に言うと以下のような違いがあります。

あまりVTIのことは詳しくないのですが、米市場の約4000社に時価総額が重み付けをして投資しているものと考えていいでしょう。米国のヴァンガード社が運営しているファンドです。一方でS&P500はTOP 500社の時価総額加重平均をとった指数のこと。つまりS&P500自体はファンドではありません。この指数に沿うように銘柄を購入して運営されているのが所謂S&P500連動商品と呼ばれるものです。両者の主要な差異は分散度合いと言ってよいと思います。

上図は時価総額TOP100のデータをグラフにしたものです。100位〜4000位まではてきとうに絵を描いただけなので注意してください。

こうして見ると、米国の時価総額のほとんどは上位数十社が占めていることがわかるかと思います。いわゆるGAFAM+Teslaたちですね。時価総額のぶち上げ方が異常です。

このグラフで見ると、VTIとS&P500の差は501位〜4000位の領域になります。見てわかるとおり、会社の数は多いのですが時価総額としては大したことありません。仮説としては、おそらくS&P500とVTIでは大差がつかないと思われます

上記は主要銘柄を比較したもの。いままでの説明どおり、S&P500のほうがやや比率が高いのがわかるかと思います。やはり大差はなさそう。

しかしそれでも気になるのが投資家たるもの。ここからはどれくらいのパフォーマンスの違いがあるのか見ていきましょう。

ケース1:米国市場で直接買い付ける場合

VTI連動商品を買うにあたって方法は大きく2つあります。1つ目が米国市場で直接買い付ける方法です。そもそもVTIは米国市場に上場しているETFであるため、楽天証券などで直接米国株として買えます。一方でS&P500 ETFはたくさんあるのですが、ここでは超長期で比較するために世界初のETF SPYを比較対象にしてみましょう。その比較したグラフがこちらです。

上のグラフは2000年1月からの比較です。結果をみると思った以上に差が開きましたね。VTIのほうが成績がよさそうです。

一方で2010年からの比較にすると、両者はほぼ一致しています。これはSPYとVTIの差がついたのはITバブルやリーマンショックといった暴落時であることを示す結果でしょう。VTIのほうが下落局面に強いみたいです。

ここまでの結果から見て、米国市場で直接買い付けるのであればVTIのほうが良いと思われます。ただ、僕は米国市場で直接買い付けるのは好きではないので、できれば日本市場で買えるものがいいです。外国税控除やら為替スプレッドとか考えたくないのですよ。

ケース2:日本で買えるVTIとS&P500はどうだ?

上記は日本市場で買えるVTIとS&P500連動商品を僕がざっと調べてみたものです。ざっとなので全てではありません(全部調べるのはしんどい)

僕が調べた限りではETFにはVTI連動商品はありません。S&P500はめちゃくちゃいっぱいあるのに、この差はなんなんでしょうね〜。投資信託も同じような感じでVTIの商品は少ないのが現状です。一番有名なのは楽天全米株式インデックスファンドというやつ。これはまさしくVTIを買い付けるだけのファンドです。

ETFでは調べようがないので、ここは投資信託でVTIとS&P500のパフォーマンス差を調べてみましょう。ファンドの歴史が浅いので3年間での比較なのは御容赦ください。

上のグラフでは意外や意外、S&P500のほうが+3.6%も高い結果となりました。eMAXIS SlimとETF(1557や1655)は大差ありませんから、国内の場合はS&P500連動商品のほうが優れているようです。

おそらくは全ページのようにVTI連動商品には競合相手が少ないためだと勝手に思ってます。相手がいなければコストを下げる努力もしませんよね。

結論:米国市場ならVTI、日本市場ならS&P500

以上の比較から、米国市場であればVTIのほうが有望だし、一方で日本市場ならS&P500のほうが良さそうだという結果に落ち着きました。どこの市場で買うかは好みでよいと思います。

ぼくは前述のとおり1557以外に確定申告しないといけない銘柄は増やしたくないので日本市場で1557か1655を買い続けるつもり。

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