36歳 4人家族 資産5750万円家庭の支出をリアルに分析してみた【家計簿】

資産形成&節約
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みなさん、資産形成は順調でしょうか?そして、その資産形成戦略は合理的に構築されているでしょうか?ぼくは全く戦略も立てずに感覚だけこれまで運用してきました。たまたま偶然S&P500の好調に乗り、現在5750万円まで資産を増えてます。そのレポートについてはこちらをどうぞ。

一方で当然ではありますが感覚だけで資産形成をするのは好ましくありません。たいていのファイナンシャルプランナー(FP)が執筆されているコラムには支出分析の大切さを第一に説いていますよね。毎月どれくらいの金額を消費しているかを整理し、己を知ることが第一歩というわけです。そうしないと、人によっては延々と「自分へのご褒美」を繰り返してしまったりするので。さすがにご褒美もらいすぎだろw っという事実に気が付かないといけません。

ぼくはもともとケチなのでたまたま上手く行っているだけだと思います。今回は自分を知るために、実際の我が家の支出を分析し、これからの支出削減の参考データにするつもりです。この記事が同じく資産形成に悩んでいるファミリーの方の参考になれば、それ以上に嬉しいことはありません。

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兎にも角にも前提条件を整理しておく

何事もデータを参考するにあたっては前提条件が重要です。条件が異なればそれにかかる費用も変わってきますからね。前提が不明なデータは何の価値もありません。

以下の支出見積もりにあたって、我が家の状況を整理してみました。こんな感じです。

  • 家族構成:ぼく(サラリーマン30代)、妻(専業主婦)、子ども(5歳&1歳)
  • 住居:地方都市(知立市内)の戸建て住宅
  • 節約ポリシー:生活水準は下げない

なお、支出は手取り給料からの支出を計算しており、社会保障費や税金は含んでいません。税金等を入れると支出はもっと多くなっているので、その旨ご理解ください。

2021年10月の支出総額

というわけで、早速支出を計算してみました。その結果がこちらです。

項目実績(10月)備考
電気料金8193熊本電力
ガス料金4323中部電力ガス
水道代4208 
食費47476 
外食費6469 
通信費(光回線+スマホ+NHK)2015キャンペーンでスマホ&光回線はタダ、NHKは月割
住宅ローン96488 
生命保険、医療保険、自動車保険3010生命保険、がん保険は団信でカバー
自動車税600月割計算
教育費17600幼稚園バス、給食代、習い事
雑貨代17474 
交際費0友達がいません
服飾費3980 
趣味・娯楽費4700中古プラレール(レア物)やレンタルサーバ代
雑費22421 
サブスクサービス6310ALSOK, Apple Music, Kindle Unlimited
交通費2558ガソリン代
合計247825 

住居費を含め支出は25万円でした。これを見てみなさんどう思いましたか?僕は結構使っちゃってるなーという印象です。あくまで絶対額を見ただけの感想ですけどね。

絶対額を見て感覚で議論をすることにあまり意味はありません。個人の金銭感覚という極めて曖昧なもので分析しても仕方ないからです。というわけで、外部サイトから4人家族の平均的支出データを参考にしてみましょう。それがこちら。

住居費12万円
水道・光熱費1万5,000円
食費4万円
通信費2万円
日用雑貨費1万円
美容・服飾費1万円
交際費2万円
お小遣い・趣味3万円
教育・教養5万円
保険料2万5,000円
支出合計34万円
イオン銀行ウェブサイトより引用。平均34万円ほどらしいです

似たような4人家族の支出例はたくさんあるのですが各サイトで結果はまちまちです。上記イオン銀行の見積りはその中でも最も支出が少ないと見受けたので、厳しい分析のために採用しました。

まず合計結果だけを見てみると我が家は平均に大して 34 – 25 = 9万円 も毎月支出カットできています。これはまずまずいい結果ではないでしょうか。一方で中身を詳細に見ると平均に負けている項目もあります。

では何が平均より勝っていて、何が平均に負けているのか?を見ていきましょう。

削減できているのは 通信費&交際費&保険 の3つ

住居費

住居費は平均に対して2万円少ないです。ただ、これは住んでいる地域と物件にもよるので何とも言えません。都会だと高くなるのは必然です。

ただ、我が家はこの住居費(住宅ローン)に保険料も込めています。後述の保険料の差を勘案すれば、本来はうちのほうが2万円高くついてもおかしくないくらいなはずです。きっとこの平均の人は東京の賃貸にでも住んでいるのでしょう。知立市は全国平均で見るとたしかに田舎とも言えなくないです。

通信費

通信費は平均2万円に対して我が家は2015円しかかかっていません。これは楽天モバイルを最大限に活用している効果です。狙いどおりと言ってよし。

光回線はキャンペーンで1年無料期間があるのを反映しています。このキャンペーンが終わると+5000円程度かかりますので、実質的には平均よりも13000円ダウンといったところでしょうか?

楽天モバイルは1GB以下であれば通信料金無料であるのは有名な話です。我が家では何の不自由もなく僕と妻で使用しています。楽天モバイルや楽天ひかりについては以下の記事もご参照ください。

交際費

交際費はあまり参考にならないかもしれません。というのも、僕は友達が少ないボッチです・・・。普段、友達を家に呼ぶこともありませんし、休日に友人と遊ぶこともありません。常に家族と暮らしています。気を遣いたくないんですよね。

さらに拍車をかけたのがコロナで、飲み会にすら全く行かなくなりました。自分が主役の場合は当然行くのですが、それもコロナのせいで開催されなくなりましたしね。ぼくにとっては好都合ですw

当然、友達とワイワイやるのが好きなひとも多いでしょうから、それを否定するつもりはありません。家族と過ごす時間を極端に大切にすると僕のように費用が浮くというのを覚えておくといいですよ、という話です。

教育費

子ども2人世帯の平均は5万円だそうです。うちの教育費を計上すると11200円でした。主に5歳児の幼稚園費用ですね。最近は幼稚園は基本的に無償になっているので、めちゃくちゃ助かっています。

今のところ平均を大きく下回っていますが、おそらく子どもが大きくなれば増えていくものでしょう。なにせ1歳児にかかる教育費はほぼ0ですから。超幼少期教育に力を入れているご家庭は別でしょうが。

保険料

一般的な家庭は25000円。我が家は3000円。みなさん、払いすぎではないでしょうか

もともと我が家は住宅ローンに付帯して団体信用生命保険(がん保証つき)に有無を言わさず加入させられています。岡崎信用金庫の住宅ローンはデフォルトでついてました。

団体信用生命保険とは住宅ローン債務者が亡くなった場合に残債がチャラになる保険です。さらにガンについてオプション設定されている会社も多く、岡崎信用金庫の場合はガンと診断されたらチャラになる仕組みです。いちばん手厚い内容ですね。

こういった保険の内容を考慮すると、民間の生命保険に入る必要があるとは思えません。すでに数千万円の保険に入っているわけですから。ついでにガン保険も不要です。

そうすると入らないといけない保険は妻の生命保険、および他人に迷惑をかけてしまう保険です。後者の代表は自動車保険ですね。自動車保険といっても車両保険は不要。それらの合計が月々3010円という結果です。僕にはこれくらいで十分。

以前にこのブログでも紹介した保険料に関する記事もご参照ください。

※なお上記の保険料には地震火災保険を含んでいません。一括で払ってしまっているので計算がめんどくさくて・・・。だいたい月々に直すと1000円行かないくらいです。

節約が足りない項目は エネルギー系と食費

水道・光熱費

一般的家庭の平均は月々15000円程度で、我が家は16500円でした。10月の結果なので、ほぼ1年の平均値くらいのはずです。平均に対して10%オーバーしていますね。

うちは何もしていないわけではなくて、このブログでも散々ご紹介している熊本電力や中部電力ガスなど、電力自由化制度をフル活用してこの結果です。なので、一般家庭よりはエネルギーを使っちゃってるんでしょうね。

ただ絶対額としてそんなにオーバーしているわけでもありませんし、このまま特に対策せずに維持していこうと思っています。エネルギーをケチるのって生活水準に直結しますからね。冒頭に述べた節約のポリシー「生活水準を変えない」に反します。無駄遣いはもちろんしませんが、エネルギーはケチりません。

食費

最も平均に対して負けているのが食費です。平均では4万円程度のところを我が家は6万円でした。2万円もオーバー。

もちろん何も節約をしていないわけではなく、毎日のように飲んでいたお酒をやめ、買い出しは業務スーパー(安い)をメインにするなどはしています。前者は節約というよりはダイエットが目的ですが・・・w 普段は妻がご飯を用意してくれます。

思い当たるのは週に1回ほどの外食、幼稚園の給食費、会社の食堂費ですかね。生活水準を下げないというポリシーに立てば対策できそうなのは会社の食堂費でしょうか。一時期は愛妻弁当にしてたけど、復活させるのもありかな。それでも改善幅は6000円くらいですけどね。

というより、4人家族で食費4万円は厳しいのでは?というのが率直な感想です。みなさんの感覚はいかがでしょうか?

月々9万円の効果は絶大

色々と思うところはありますが、いまの我が家の家計では平均家庭に対して月々9万円も余剰資金を生み出せています。僕のようにFIRE(Financial Independence, Retire Early)を目指す者にとって、この効果は絶大です。

たとえばFIREを達成するための目標資産。この見積もりは年間の支出の25倍とするのが一般的です。支出を9万円抑えて不自由ない生活が送れるのであれば、目標金額は

9万円 x 12ヶ月 x 25倍 = 2700万円

も下がるのです。これ凄い数値ですよね。毎年300万円貯まる人だったら9年も短くなります。人生にとって9年間は貴重です。喉から手が出るほど欲しい時間です。

それに、この9万円はおそらく運用に回す方が多いでしょう。もしS&P500に全力投球してこれまでの30年と同じように成長したと仮定すると、下のグラフのように資産がめちゃくちゃ増えます。

節約しなかったら上の金額は全て得られないわけですから、節約&投資の組み合わせで10年で1800万円、20年で2700万円貯まるということです。節約って偉大だなぁ・・・。自分で計算してみて改めてそう思いました。

結論:無理しない「合理的な節約」でもかなり効果がある

人にはそれぞれいろんな生きがいがあると思います。なので僕の節約方法を適用できないご家庭も多いでしょう。特に交際費0円とかw 参考にならなくてごめんなさい。

上でつらつらと述べてきましたが、僕がやっている節約はどれも無理をしていません。家族との時間も大切にしているし、毎日はとても楽しいです。好きなものも結構食べたいときに食べてますし。

節約で着目すべきはサービスがダブっているところや同じサービスなのに高額契約になっていないかというところ。前者は民間の保険のこと、後者はたとえば通信費や光熱費のことです。そうした項目を見直すだけで、生活は豊かになるんだと思います。

そのためにはまずはご自身の支出を分析してみるのをおすすめします。僕は今回初めて分析してみて、色々参考になりました。もっと早くやっとけばよかったな・・・。

おまけ:資産運用おすすめ書籍

僕が実際に読んで「ほんとうに良い本だなぁ〜」としみじみ感じた名著をご紹介します。どれもめちゃくちゃ良い本ばかり。インデックス投資を始めたての方におすすめです。

以下の中にはKindle Unlimited(月々980円 読み放題)のサービスで利用できるものもありますのでチェックしてみてください。Kindle Unlimitedは無料期間もたまにあります、いつかはわからないけど。

2024年の年初に亡くなられた山崎元さんの遺作。内容は父から息子への手紙をイメージして、資産運用や生き方のアドバイスをおくるというもの(実際に送られた手紙の内容もあります)。涙なしには読み切れない名作でした。投資における主張はいつもの著者のものと全く同じ。ブレないところが山崎さんの良さですね。ぜひ読んでもらいたい一冊。

かつて日本の長者番付で一位になったサラリーマンとして話題になった清原達郎氏の初めての著書。これまでメディアにほとんど出てこなかった氏の赤裸々な体験談が多数載せられています。内容は初心者向けではありませんが、どこにでも溢れているインデックス投資を勧めるだけの本に飽きた方にはとても面白いはず。かく言う私もその一人(笑)純粋な読み物としてとても面白いです。

これは最近複数の視聴者さんに紹介してもらって購入した本です。主張は題名どおり「余剰資金が出たら即刻インデックス投資せよ」というもので、僕も思想とほぼ一致しています。また、前半部分では「節約には限界がある」「収入を増やす努力をしよう」という主張もされていて、その辺も共感できる部分は多いです。とてもいい本だと感じましたので、よかったら手にとってみるとよいかと思います。

これは最近視聴者さんに教えてもらった本です。株式投資や資産運用の考え方を学ぶのに、とても素晴らしい名著だと思いました。著者はインデックス投資にも精通していることが伺える一方で、各個人の資産運用は人としての合理性も考慮すべきと説いてます。株式投資のリターンは「リスク(値動き)の対価」をわかりやすい例も含めて明示してくれていて、投資初心者の方にぜひ読んでみてもらいたい本ですね。

これは僕が最近読んでよかったと思ってる本です。マクロ経済における金利の重要性を懇切丁寧に説明してくれています。金利が経済の基本であることを再認識させられました。初心者でも読みやすいように書かれていて、とくに予備知識は必要ありません。投資タイミングに活かせるかと言えばそこは同意しかねますが、金利による経済の定性的な動きを理解するのはこれで十分と思いました。

米国の著名投資家ハワード・マークス氏の著書で、彼の著書はなんとあのウォーレン・バフェットのお気に入りらしいw バークシャー・ハサウェイの株主総会でこの本を配ったというウワサも残っています。ハワード・マークス氏自体はインデックス投資にも一目を置くアクティブ投資家で、市場平均に勝つのは難しいと認めつつもどうすれば勝てるか?を色々とアドバイスしてくれる本です。

僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。

上記の本に加えてもう少しファイナンスを詳しく知りたい方向けにおすすめです。CAPMの考え方やそれをもう一歩発展させた3ファクターモデルのことも理解できます。ほかにもプライシング理論やリスク管理などの基礎知識もこれで十分わかるかと。

インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。

インデックス投資の父でありVanguard創業者のBogle氏の名著です。僕が最も尊敬する偉人でもあります。その先見性と残された功績には尊敬の念しかありません。内容はインデックス投資のベーシックな内容ですが、後半には債券との組み合わせ論などにも言及されています。全部が全部同意見というわけではありませんが、インデックス投資を志す者であれば必読書とも言ってよいかと。

ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。

本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。

この本は僕が初めて読んだ投資関連の書籍。当時、個別株で失敗し、偶然思うがままに買い付けた米国株インデックスETFに出会い、それにいい感触をもっていました。その感触を自信に変えてくれた本です。

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