一時145円を突破する円安!いつになったら円高になる?S&P500は買ってもいい?考えてみた

資産形成&節約
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みなさん、最近の資産運用の調子はいかがでしょうか?株価指数はここのところ下り坂ですが、インデックス投資をされている方はあまり資産が減っていないのではないかと思います。

S&P500はこの一ヶ月下り坂だが・・・
円建てのS&P500 ETFは下がってない。いや、むしろ上がっている

当ブログの読者の方には釈迦に説法かもしれません。これはもちろん昨今の円安の影響です。この一ヶ月で5%以上も円安側に振れました。年初から今までずっと円安が進んできたのに、さらに進んでいったのです。

一方的に進んでいった円安

年初から既に「今の円安でS&P500を買ってもいいのかな・・・」と言った声は聞いていましたが、それを完全に吹っ飛ばす勢いでドル買いが進んでおります。当然ながら、それを憂慮する声は大きくなりました。

僕としての基本スタンスは「何も気にせず買っていく」であって変わりませんが、もし対策するならどうするか?を考えてみたいと思います。

もう少し詳しい話はYouTubeで見てね!

年初からの円安はなぜ起こったか?

上図は2022年の年初からの為替レートと米国長期金利(10年国債の金利)をプロットしたものです。動き方がそっくりなのがわかりますよね。もちろん為替はいろんな要因で動くのですが、ここ最近の一方的な円安シフトは米国長期金利の上昇(それによる日本との金利差拡大)が原因だということは明らかです。

その長期金利の動きをもう少し長いスケールで見てみましょう。一般的に政策金利(FF金利)は短期金利と連動すると言われています。長期金利も短期金利ほどではありませんが、FF金利の影響を受けて上下するのはよく知られていますよね。両者を比較すると、前述のとおりダイレクトに連動しているとは言えませんが、大きな傾向としては似たような動きです。

つまり、ここ最近の長期金利上昇はFF金利上昇、金融引き締め強化に端を発すると見ていいでしょう。言い換えれば、米国が利下げに転じるまではこの円安は続きそうだということです。他に事件が起きて一気に円高にいくことはあるかもしれませんが、少なくとも今回円安に進んだ分はそう言っていいでしょう。

いつ頃まで円安は継続しそうか?

ここでは事件が起きなかったと仮定して考えていきます。そうすると利下げのタイミングが円高に振れる時期だと思われますが、今の金利先物市場から探ってみると・・・

今あるデータの中では利下げの兆候は見えません。上記のドットプロットでは2023年どころか、2024年も2022年末と大差ない金利の見通しです。まあこれは無理もありません。インフレは根強いですから、すぐに利下げなんてした日には物価は簡単にリバウンドするからです。

要人発言でも2024年までは利下げなんてありえないという声も多いです。この円安は1年半〜2年以上は続くのではないでしょうか。少なくとも、現時点で円高シフトの見通しは立っていません。だからこそ円安に振れているんだとは思いますが。

まあ日本が利上げでもすれば別の話ですが・・・たぶんしないでしょう。

円安が気になるなら為替ヘッジという手段もある

僕としてはそんな1年も2年も先のことを見定めるのは難しいと考えています。それに、こうして円安になるリスクをヘッジするために、S&P500を為替ヘッジなしで買い続けてきたのですから、十分に機能したとも言えるのです。

そんなことを言っていても読者には関係ないですね。急激に円高になることを不安に思う人のために、為替ヘッジ付きのS&P500も用意されています。例えばこういうやつです。

これらを買った場合は、もし円高に振れたとしても評価額が下がることはありません。なので、円高を心配するならこれを買えばいいわけです。

ただ気をつけるべきポイントがあります。それは金利差の影響です。

為替ヘッジ有りの商品は通貨間の短期金利差の影響を受けることが知られています。例えば、ドルの金利が高くて円の金利が低ければ「為替ヘッジコスト」として金利差分損しますし、逆なら「為替ヘッジプレミアム」として得するわけです。言い換えれば、為替リスクと金利差影響は二者択一で、どちらかを選ばないといけないということ。

異なる通貨の影響を完全に消し去ることはできないのです

今の日本は超低金利政策ですから、金利は地べたを這いつくばってます。一方の米国は引き締めで金利上昇中。ということは、為替ヘッジコストがデカくついているということです。

為替ヘッジコストの評価額への影響

試しに短期金利差を使って、S&P500の評価額が為替ヘッジでどのようになるか計算してみます。なお、題材としてS&P500を使っていますが、通貨の話なので別にS&P500に限ったことではありません。その点要注意。NASDAQ100でも同じね。

1990年からのデータを使って計算してみました。そうすると為替ヘッジコストの影響で評価額が約半分になっています。想像以上に影響は大きいですね・・・。

原因は明らかです。日米の短期金利差は今まで結構大きかったんですよね。そしてそれを複利計算で何回も喰らうので、長期で運用すればするほど大きな差になっていったわけです。

一方、為替リスクは買うときと売るときの一発だけの話ですよね。ご自身の運用スタイルに合わせて、為替リスクか金利差リスクかを選ぶとよい、というのが結論。僕の場合は長期運用なので、為替リスクのほうがマシかなと思っています。

もし為替ヘッジありを買うなら、利下げが終わったところを見計らって売却し、為替ヘッジなしに乗り換えるのがいいんでしょうね。ぜひ考えてみてください。

結論:長期でのんびり運用するなら為替は気にしなくていいんじゃない?

以上の話を踏まえると、僕の意見としては為替は気にしなくていいんじゃないかなと思います。長期運用ですからね。金利差のジワジワくる影響のほうが僕はイヤです。

ただ最近は選択肢がたくさん出てきたので、投資家としてはいい環境になりましたよね。ひと昔まえは為替ヘッジ商品なんてありませんでしたから。最も古い為替ヘッジありETFの2521でも5年前には存在していません。選択肢が広がるのはいいことです。

迷いが生じるから一概にいいこととは言えない説もありますが・・・。

もう少し詳しい話はYouTubeで見てね!

おまけ:資産運用おすすめ書籍

僕はほとんど読書をしません。そんな僕でもスラスラ読めちゃう良い本ばかり。どれもいいこと書いてあります。

以下の中にはKindle Unlimited(月々980円 読み放題)のサービスで利用できるものもありますのでチェックしてみてください。Kindle Unlimitedは無料期間もたまにあります、いつかはわからないけど。

僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。

インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。

インデックス投資の父でありVanguard創業者のBogle氏の名著です。僕が最も尊敬する偉人でもあります。その先見性と残された功績には尊敬の念しかありません。内容はインデックス投資のベーシックな内容ですが、後半には債券との組み合わせ論などにも言及されています。全部が全部同意見というわけではありませんが、インデックス投資を志す者であれば必読書とも言ってよいかと。

ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。

本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。

この2冊は僕が初めて読んだ投資関連の書籍。当時、個別株で失敗し、偶然思うがままに買い付けた米国株インデックスETFに出会い、それにいい感触をもっていました。その感触を自信に変えてくれた本です。

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