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NASDAQ100で長期投資はあり?有名なグラフをNASDAQ100で5つ描いてみた結果

資産形成&節約
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みなさん、来年から始まる新NISAの戦略は決まりましたか?私は特にコレと言った工夫は考えていません。いつも通りの投資をこれからも続ける予定です。

新NISAは今とても話題性があって、僕のYouTubeでも何回かとりあげました。まあ再生されるからね(笑)そうすると沢山の視聴者さんから考えている戦略を教えてもらえます。

例えば上記は実際にもらったコメントです。こういうのを見てると、新NISAでNASDAQ100を投資対象に考えている方が沢山いることに気が付きます。まあ魅力的ですよね、NASDAQ100。

過去のパフォーマンスで比較するのは危険なのですが、事実として40年近く市場平均を上回り続けたのは凄いことだと私も思いますよ。並み居るプロがチャレンジしても10年で9割は負ける市場平均を相手に勝ち続けてるわけですから。

ただNASDAQ100はどちらかというとアクティブな印象があるのは否めません。なのでよくある名著などで株式の長期投資を語られる際にはNASDAQ100で語る人は皆無です。まあ当然でしょう。

例えば上記は長期投資をやる人にとっては有名なグラフです。名著「敗者のゲーム」には株式をずっと持っていたら20年程度でプラス切り取りしかできない、稲妻を逃すとリターンが激下げする、など言われてますよね。

もうひとつのグラフはVanguardの「Why to focus on long-term market results」からの引用です。これは暴騰と暴落は隣接して起こるために、都合よく暴落だけを逃げることはできない、と説いています。

これらのデータはいずれも市場全体に幅広く分散投資していることを前提にしています。なので元データとして使われるのはもっぱらS&P500だったり、ACWIだったりが普通です。NASDAQ100でこのようなまとめ方をしているデータはおそらくほとんどないでしょう。

では無いのなら自分で作ればいいじゃない!というのが今回の記事の発想です(笑)というわけで、長期投資をやる上で有名なグラフを僕が真似して作ってみました。この記事がこれからNASDAQ100に投資しようとする人の参考になれば、それ以上にうれしいことはありません。

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振り返り:NASDAQ100とはどんな指数か?

まずはNASDAQ100の特徴を上にまとめてみました。まあこの辺は皆さんご存知かと思います。特徴的なのは金融株を除いていることと、市場をNASDAQに限定しているこの2点です。ここがアクティブっぽさを醸し出すところでしょう。

ただ過去のパフォーマンスは圧倒的です。リスクは大きい分、見返りも大きいのがNASDAQ100というのがよくわかります。ちょうどS&P500とリスクあたりの幾何平均リターンが同じになっているので、S&P500のハイリスク・ハイリターン版という位置づけとも言えるでしょう。過去はね

イメージ図にすると上のような感じ。NASDAQ100は米国外も入ってるのが特徴です。ただいずれにしろ世界の時価総額の大部分を含んでいる事実には変わりはなく、ほかのS&P500や全世界と強い相関を持っていることは自明でしょう。

ということでこのNASDAQ100指数について、それぞれ分析してみましょう。

①何年もってたらかならずプラスになるか?

最初は名著「敗者のゲーム」のこのグラフをパクります。あまりにも有名なので内容は割愛。長くもってれば株式はかならずプラスになる、という事実を述べるものです。

上記はそのグラフを真似して僕が作ってみたものです。参考までに右にS&P500バージョンも計算してみました。これも敗者のゲーム内のグラフと同様に、切り取り期間を固定してベストなリターンと最悪のリターンを抽出するように計算しています。

結果を見た感じいかがでしょうか?S&P500と比較するとリスク(値動きの標準偏差)が大きいことから、上下の幅が大きい結果は予想できたと思います。ただし、長期目線に立てばS&P500と結果はほぼ同じということもわかるでしょう。15年経てばほぼマイナスの切り取りはできなくなります。

このデータは長期投資において「長く持つことの大事さ」を力説するものですが、どうやらそのロジックはNASDAQ100でも同じようなことが言えるようですね。

②ベストな日を逃した場合のリターンへの影響

上図はあまりにも有名な「敗者のゲーム」のグラフです。これがいわゆる「稲妻を逃すとリターンが大きく下がる」という意味になります。上図は年率リターンで書いてありますから数字感覚がわかりづらいです。赤字で僕がメモしていますが、36年の複利計算をすると凄く大きな差がつくのがわかるでしょう。

このあまりにも有名なグラフもNASDAQ100で描くとどうなるでしょうか?結果は以下のとおり。

左側が敗者のゲームと同じ年率リターン、右側は評価額で表現しました。NASDAQ100はS&P500よりも上昇するときは強烈です。その結果がリターンにも評価額にもすごく表れていますね(笑)たった10日逃すだけで33.5%になるのは驚きです。NASDAQ100こそ稲妻を逃さないように市場に残ることが重要なんでしょう。

③リセッション入り後に反発が始まるタイミング

上図はVanguardの「Why to focus on long-term market results」からの引用です。これはS&P500の前年比をグラフにしています。網掛けになっているところがリセッションの時期です。

このグラフが言わんとするところは、リセッションの最中に株価は反発している、という事実でしょう。「荒れ相場をやり過ごしてからインすればいい」などと考えていると、最も美味しい上昇は過ぎ去った後になる、ということです。なので景気後退中に市場にいることは辛いのですが、それでも市場にしがみつくのが大事。これをNASDAQ100でやると以下のグラフになります。

同じくNASDAQ100を前年比にして表現してみました。NASDAQ100も見事にリセッション中に反発を開始しています。しかもタイミングはバラバラ。ここでもNASDAQ100でもS&P500でもリセッション時の対応は同じであるべき、ということが言えるでしょう。何もするな、じっとしていろ、です。

④最高値を更新できなかった期間

このデータはモーニングスターのウェブサイトからの引用です。これもS&P500でよく語られるデータで、どれくらい最高値を上回れなかった期間があるか?を示しています。歴史上、10年くらい低迷するということがザラにあるよ、ということですね。これもNASDAQ100で描いてみることにしましょう。

結果は上記のとおりです。歴史が38年ほどしかないので、乏しいのは否めないのですが、思ったより低迷期間って短いですよね。というか、中央のITバブル後が凄すぎて後が霞んで見えます(笑)実はここ最近の低迷は歴史上で見たら2番目の長さで低迷しているようです。これまた意外でした。ITバブル後を除けば2年以上低迷したことがほとんどありません。まあITバブルが圧倒的すぎて、何を議論したらいいのかもよくわかりませんが(笑)

ちなみにS&P500を同期間にするとこんな感じです。ITバブルとリーマンショックが2分割される結果になります。これで見ても、この38年だと2年以上の低迷はそんなになかったということがわかります。

⑤爆上げと暴落の距離感

上の図もVanguardの「Why to focus on long-term market results」からの引用。これはS&P500の日毎のリターンをグラフにしたものです。意味するところは暴騰と暴落が隣り合わせにある、ということ。つまり、暴落を避けようとした者は必然的に暴騰も逃してしまうでしょう、という主張です。このグラフをNASDAQ100でも描いてみましょう。結果は以下のとおり。

なんともそっくりなグラフが出来上がりました(笑)結局はNASDAQ100でも同じことで、暴落と暴騰は隣り合わせで発生していることがよくわかりますね。すなわち、相場が荒れたとしても市場から逃げることなく、市場に居続けることがNASDAQ100でも重要だということです。

結論:NASDAQ100でも長期投資の基本は同じ

ということで今回は5つの有名なグラフをNASDAQ100バージョンで計算してみました。最初から想像がついたかもしれませんが、結局はS&P500やACWIで言われている結果と同じです。NASDAQ100であっても市場に残り続けることがとても重要だということを再認識できました。

上図は代表的なNASDAQ100連動商品です。最近は低コスト化が進んで、NASDAQ100でも魅力的な商品が増えましたね。私はニッセイのNASDAQ100を買おうと思っています。為替手数料無料化の流れもあって、QQQMを買う人も多いかもしれません。いろいろと悩ましいですね。

まあそんな悩みも相場があれれば忘れ去るほどに動揺することでしょう。NASDAQ100はVolatilityが高いですからなおさらです。もし新NISAで買うとしてもリスクの取り過ぎだけは注意してくださいね。結局は市場に残ることが大事ですから。そしてVolatilityが高いということは、それだけ市場に残るための握力を必要とする、という意味です。

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僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。

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