みなさん、投資信託の定期つみたてはやっていますか?僕は最近までETFばかり購入していてやっていなかったのですが、楽天証券だとクレジットカード決済すると色々とメリットがあるのを知って、今は毎月5万円ずつカード積立しています。何もせずに買っていてくれるって想像以上に便利ですよね〜、すごく気に入っています。
それが突然、楽天証券からこんなメールがきました。
2022年9月分からポイント還元率の変更があるようです。このところ楽天モバイルの苦境の煽りを受けて改悪ばかりの楽天グループなので、直感で良いニュースではなさそうだと思ってしまいます。ただ傍観をして不利益を被るのは納得いきません。どのような変更があるのかを調べた上で、やれる対策はとろうと思います。
というわけで、さっそく見ていきましょう。この記事が同じく楽天証券でカード積立をしている方の参考になれば、それ以上にうれしいことはありません。
変更①:投信積立のポイント還元率が1%→0.2%になる銘柄がある
まず1つ目はわかりやすい改悪。今まで何を買ってもポイント還元率1%だったものが、銘柄によっては0.2%にダウンします。詳細はここからどうぞ。
当ブログをご覧の方が買っていそうな銘柄に絞って、還元率がどうなるかご紹介していきましょう。
- eMAXISSlim米国株式(S&P500)→0.2%
- eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)→0.2%
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド→0.2%
- 楽天レバレッジNASDAQ-100→1.0%
- iFreeレバレッジ S&P500→1.0%
- iFreeレバレッジ NASDAQ100→1.0%
全体的に人気のある信託報酬低めのファンドが軒並み0.2%になっているようです。レバナスなどの信託報酬高いファンドは1.0%維持のままみたいですね。
迷うところですが、まあ月5万くらいならレバナスにサテライトしておいて、残りの投入資金はS&P500やオルカン、時々レバナスみたいな感じで行くのがいいかな〜と今のところは考えています。やっぱり利回り+1%もらえるなら、確実にとりに行きたいですしね。でも上がり過ぎた時は買いたくないなぁ・・・迷う。一回失敗してるしな。
一方で1%還元を受ける手段が別に用意されたようだ
このメールは何も改悪のためだけに送られたものではありません。どちらかと言うと、楽天キャッシュというサービスでも投信を買えるようになった、というキャンペーンです。つまりはカード積立をやめて、楽天キャッシュで買え、と言ってるみたい。
そもそも楽天キャッシュとはなにかよくわかっていませんが、どうやらクレジットカードからチャージして使うサービスのようです。PayPayみたいなものかな。
上図は公式サイトに紹介されている楽天キャッシュを利用した場合のポイント還元システムのイメージ図です。図がごちゃごちゃしてわかりにくいですが、①楽天カードから楽天キャッシュにチャージすると0.5%ポイント還元で②投信積立に楽天キャッシュを使うと利用額に応じて0.5%還元、というもののようです。つまりは楽天キャッシュで5万円チャージして、投信積立で5万円分楽天キャッシュを使えば、今までと同様に1%ぶんのポイントを得られる仕組みですね。ややこしい。
ただし②の楽天キャッシュから投信したときのポイントは期間限定のキャンペーンなので、恒久的に得られるポイントは0.5%です。
つまりは楽天キャッシュを介して購入すれば、銘柄に関わらず恒久的には0.5%(キャンペーン中は最大1.0%)ということです。言い換えるとカード決済だと0.2%になってしまう銘柄(eMAXISSlim米国株式(S&P500)など)は楽天キャッシュ決済にしたほうがトク、レバナスのようなカード決済で1.0%還元されるものはカード決済のままのほうがトク、ということ。
クレジットカード決済 0.2%還元銘柄 | クレジットカード決済 1.0%還元銘柄 | |
銘柄例 | eMAXISSlim米国株式(S&P500) eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー) 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 楽天レバレッジNASDAQ-100 iFreeレバレッジ S&P500 iFreeレバレッジ NASDAQ100 |
楽天キャッシュ決済 | 0.5% (キャンペーン中 最大1.0%) | ← |
楽天カード決済 | 0.2% | 1.0% |
恒久対策 | 楽天キャッシュ決済で行く | 楽天カード決済で行く |
楽天キャッシュ決済はクレジットカード決済とは別枠で5万円上限が設定される
補足ですが、楽天キャッシュ決済はカード決済とは全くの別口で用意されているサービスです。なので、もちろん併用することができます。
例えば毎月10万円積立投資している人が5万円分を楽天カード決済、もう5万円を楽天キャッシュ決済すれば、最大で 50000 x 1.0% + 50000 x 0.5% = 750ポイント もらえるということです。もし還元率低い銘柄だけ買うんだったら 50000 x 0.2% + 50000 x 0.5% = 450ポイント。これは数少ない改善点と言ってもいいんじゃないですかね?仕組みがめんどくさいですが。
まああれだ、楽天証券が5万円レバナス、もう5万円でインデックス買ってサテライト運用しろと言ってるようなもんですw
結論:とりあえずの作戦予定
これでようやく楽天証券から送られてきたメールの謎を解明できました。いや、複雑すぎるでしょw 理解するのだけで大変でしたよ。僕はまだマシだと思いますが、年配の方や数字や文章を読むのが苦手な方は理解できない制度変更だと思います。もっとユーザーフレンドリーなシステムにしてください、楽天証券さん。
僕としては迷うところですが、どケチ野郎としてはポイント還元は最大で受けたいという気持ちが働きます。とりあえずは毎月レバナスに5万円(カード決済)、楽天全米に5万円(楽天キャッシュ決済)で設定しておいて、残りの入金力(給料やボーナス)はスポットで好きな銘柄を買おうかな〜と考え中です。
ただ投信よりも本当はETFが好きなのですが・・・最近は投信の楽さに引っ張られてます。勝手に買ってくれるのってめちゃくちゃ便利です。
おすすめ:資産運用ですごく勉強になる書籍
僕が実際に読んで「ほんとうに良い本だなぁ〜」としみじみ感じた名著をご紹介します。どれもめちゃくちゃ良い本ばかり。インデックス投資を始めたての方におすすめです。
以下の中にはKindle Unlimited(月々980円 読み放題、初めてだと30日無料キャンペーンもある)のサービスで利用できるものもありますのでチェックしてみてください。
この本は僕が初めて読んだ投資関連の書籍。当時、個別株で失敗し、偶然思うがままに買い付けた米国株インデックスETFに出会い、それにいい感触をもっていました。その感触を自信に変えてくれた本です。僕と同じく、初めて投資書籍を読まれる方にはこの本を最初にオススメします。
インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。インデックス投資家の教養として読むべき本です。
これは僕が最近読んでよかったと思ってる本です。マクロ経済における金利の重要性を懇切丁寧に説明してくれています。金利が経済の基本であることを再認識させられました。初心者でも読みやすいように書かれていて、とくに予備知識は必要ありません。投資タイミングに活かせるかと言えばそこは同意しかねますが、金利による経済の定性的な動きを理解するのはこれで十分と思いました。
この本はKindle Unlimitedの読み放題サービスで提供されていることが多いです。Kindle Unlimitedは初めてであれば30日無料体験が使えるので、それで読み切ってしまうのもいいかと思います。僕はそうしました。
これは最近複数の視聴者さんに紹介してもらって購入した本です。主張は題名どおり「余剰資金が出たら即刻インデックス投資せよ」というもので、僕も思想とほぼ一致しています。また、前半部分では「節約には限界がある」「収入を増やす努力をしよう」という主張もされていて、その辺も共感できる部分は多いです。とてもいい本だと感じましたので、よかったら手にとってみるとよいかと思います。
これは最近視聴者さんに教えてもらった本です。株式投資や資産運用の考え方を学ぶのに、とても素晴らしい名著だと思いました。著者はインデックス投資にも精通していることが伺える一方で、各個人の資産運用は人としての合理性も考慮すべきと説いてます。株式投資のリターンは「リスク(値動き)の対価」をわかりやすい例も含めて明示してくれていて、投資初心者の方にぜひ読んでみてもらいたい本ですね。
2024年の年初に亡くなられた山崎元さんの遺作。内容は父から息子への手紙をイメージして、資産運用や生き方のアドバイスをおくるというもの(実際に送られた手紙の内容もあります)。涙なしには読み切れない名作でした。投資における主張はいつもの著者のものと全く同じ。ブレないところが山崎さんの良さですね。ぜひ読んでもらいたい一冊。
米国の著名投資家ハワード・マークス氏の著書で、彼の著書はなんとあのウォーレン・バフェットのお気に入りらしいw バークシャー・ハサウェイの株主総会でこの本を配ったというウワサも残っています。ハワード・マークス氏自体はインデックス投資にも一目を置くアクティブ投資家で、市場平均に勝つのは難しいと認めつつもどうすれば勝てるか?を色々とアドバイスしてくれる本です。
僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。
上記の本に加えてもう少しファイナンスを詳しく知りたい方向けにおすすめです。CAPMの考え方やそれをもう一歩発展させた3ファクターモデルのことも理解できます。ほかにもプライシング理論やリスク管理などの基礎知識もこれで十分わかるかと。
インデックス投資の父でありVanguard創業者のBogle氏の名著です。僕が最も尊敬する偉人でもあります。その先見性と残された功績には尊敬の念しかありません。内容はインデックス投資のベーシックな内容ですが、後半には債券との組み合わせ論などにも言及されています。全部が全部同意見というわけではありませんが、インデックス投資を志す者であれば必読書とも言ってよいかと。
ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。
本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。
かつて日本の長者番付で一位になったサラリーマンとして話題になった清原達郎氏の初めての著書。これまでメディアにほとんど出てこなかった氏の赤裸々な体験談が多数載せられています。内容は初心者向けではありませんが、どこにでも溢れているインデックス投資を勧めるだけの本に飽きた方にはとても面白いはず。かく言う私もその一人(笑)純粋な読み物としてとても面白いです。
社会保険料がホットな話題として挙げられることが増えました。本書はその社会保険料の節約として最も有名な「マイクロ法人スキーム」のきっかけになった名著です。いま巷で使われているマイクロ法人という言葉は、この書籍で初めて使われたと言われています。もしマイクロ法人設立に興味があれば、まずは最初のバイブルとして読破しておくべき一冊です。
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