みなさん、資産運用の方針を考える際にどのようなツールを使って分析していますか?僕は基本的には株価や金利の動きをInvesting.comからダウンロードしてきて、それをExcelに貼り付けて分析することが多いです。統計的に分析したり、積立て方をカスタムした計算をするにはEXCELが便利ですよね。
ただ、ご想像のとおりExcelでの分析は非常に面倒くさいです。データに加工が必要なければ、数あるWebツールからそのまま使いたいところ。
そんな僕がよく使うサイトがFRED(Federal Reserve Economic Data)です。これはセントルイス連邦準備銀行の研究チームが管理しているデータベースで、凄くたくさんの経済指標を引用することができます。米国の経済指標でこのサイトにないものは無いものは無いと言ってもいいくらいです。
例えば以下のようなグラフはFREDを使って書いています。リセッションのシグナルであるSahm Ruleをプロットしたものです。

このサイトの唯一の欠点は、プロットしたいデータの名称を正しく知っていないと、類似のデータがたくさんあること。いつもほしいデータがどれかわからないんですよね。
というわけで、僕がよく使うデータとその内容を備忘録としてまとめておこうと思います。半分は自分のためですw この記事がこれからFREDを使って分析などをされる方の参考になれば、それ以上にうれしいことはありません。
※使い方自体は簡単なので割愛
よく使うデータまとめ
早速以下にまとめておきます。
データコード | 内容 |
SP500 | S&P500指数 |
NASDAQ100 | NASDAQ100指数 |
DJIA | ダウ平均指数 |
WILL5000INDFC | ウィルシャー5000(S&P500が2012年までしかないから) |
CPIAUCSL | 消費者物価指数CPI |
CORESTICKM159SFRBATL | コアCPI |
T5YIE | 5年市場期待インフレ率 |
T10YIE | 10年市場期待インフレ率 |
WALCL | FRB保有資産額 |
DGS10 | 米国長期金利(10年) |
DGS2 | 米国短期金利(2年) |
T10Y2Y | 長短金利差 |
U2RATE | 失業率 |
REAINTRATREARAT10Y | 米国実質金利(10年) |
SAHMREALTIME | Sahm Ruleリセッション指数 |
DFEDTAR | 米国政策金利目標(2008年まで) |
DFEDTARU | 米国政策金利目標上限(2008年以降) |
DFEDTARL | 米国政策金利目標下限(2008年以降) |
ぼくがよく使うのは主に上記のデータです。もし今後新たに使ったことあるデータは追記して充実させていく予定。ぜひご活用ください。
結論:FREDは便利だからどんどん使っていこう
こんなに便利なサイト、データベースが無料で使えるなんて素晴らしすぎます。グラフもかなりカスタムできるので、データに加工をしない限りはExcelの出番はないでしょう。
今後も僕はこのFREDをフル活用してYouTubeとブログを継続していく所存です。さあ分析しよう!
おまけ:資産運用おすすめ書籍
僕が実際に読んで「ほんとうに良い本だなぁ〜」としみじみ感じた名著をご紹介します。どれもめちゃくちゃ良い本ばかり。インデックス投資を始めたての方におすすめです。
以下の中にはKindle Unlimited(月々980円 読み放題)のサービスで利用できるものもありますのでチェックしてみてください。Kindle Unlimitedは無料期間もたまにあります、いつかはわからないけど。
これは最近複数の視聴者さんに紹介してもらって購入した本です。主張は題名どおり「余剰資金が出たら即刻インデックス投資せよ」というもので、僕も思想とほぼ一致しています。また、前半部分では「節約には限界がある」「収入を増やす努力をしよう」という主張もされていて、その辺も共感できる部分は多いです。とてもいい本だと感じましたので、よかったら手にとってみるとよいかと思います。
これは最近視聴者さんに教えてもらった本です。株式投資や資産運用の考え方を学ぶのに、とても素晴らしい名著だと思いました。著者はインデックス投資にも精通していることが伺える一方で、各個人の資産運用は人としての合理性も考慮すべきと説いてます。株式投資のリターンは「リスク(値動き)の対価」をわかりやすい例も含めて明示してくれていて、投資初心者の方にぜひ読んでみてもらいたい本ですね。
これは僕が最近読んでよかったと思ってる本です。マクロ経済における金利の重要性を懇切丁寧に説明してくれています。金利が経済の基本であることを再認識させられました。初心者でも読みやすいように書かれていて、とくに予備知識は必要ありません。投資タイミングに活かせるかと言えばそこは同意しかねますが、金利による経済の定性的な動きを理解するのはこれで十分と思いました。
米国の著名投資家ハワード・マークス氏の著書で、彼の著書はなんとあのウォーレン・バフェットのお気に入りらしいw バークシャー・ハサウェイの株主総会でこの本を配ったというウワサも残っています。ハワード・マークス氏自体はインデックス投資にも一目を置くアクティブ投資家で、市場平均に勝つのは難しいと認めつつもどうすれば勝てるか?を色々とアドバイスしてくれる本です。
僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。
上記の本に加えてもう少しファイナンスを詳しく知りたい方向けにおすすめです。CAPMの考え方やそれをもう一歩発展させた3ファクターモデルのことも理解できます。ほかにもプライシング理論やリスク管理などの基礎知識もこれで十分わかるかと。
インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。
インデックス投資の父でありVanguard創業者のBogle氏の名著です。僕が最も尊敬する偉人でもあります。その先見性と残された功績には尊敬の念しかありません。内容はインデックス投資のベーシックな内容ですが、後半には債券との組み合わせ論などにも言及されています。全部が全部同意見というわけではありませんが、インデックス投資を志す者であれば必読書とも言ってよいかと。
ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。
本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。
この本は僕が初めて読んだ投資関連の書籍。当時、個別株で失敗し、偶然思うがままに買い付けた米国株インデックスETFに出会い、それにいい感触をもっていました。その感触を自信に変えてくれた本です。