みなさん、資産運用の方針を考える際にどのようなツールを使って分析していますか?僕は基本的には株価や金利の動きをInvesting.comからダウンロードしてきて、それをExcelに貼り付けて分析することが多いです。統計的に分析したり、積立て方をカスタムした計算をするにはEXCELが便利ですよね。
ただ、ご想像のとおりExcelでの分析は非常に面倒くさいです。データに加工が必要なければ、数あるWebツールからそのまま使いたいところ。
そんな僕がよく使うサイトがFRED(Federal Reserve Economic Data)です。これはセントルイス連邦準備銀行の研究チームが管理しているデータベースで、凄くたくさんの経済指標を引用することができます。米国の経済指標でこのサイトにないものは無いものは無いと言ってもいいくらいです。
例えば以下のようなグラフはFREDを使って書いています。リセッションのシグナルであるSahm Ruleをプロットしたものです。

このサイトの唯一の欠点は、プロットしたいデータの名称を正しく知っていないと、類似のデータがたくさんあること。いつもほしいデータがどれかわからないんですよね。
というわけで、僕がよく使うデータとその内容を備忘録としてまとめておこうと思います。半分は自分のためですw この記事がこれからFREDを使って分析などをされる方の参考になれば、それ以上にうれしいことはありません。
※使い方自体は簡単なので割愛
よく使うデータまとめ
早速以下にまとめておきます。
データコード | 内容 |
SP500 | S&P500指数 |
NASDAQ100 | NASDAQ100指数 |
DJIA | ダウ平均指数 |
CPIAUCSL | 消費者物価指数CPI |
CORESTICKM159SFRBATL | コアCPI |
T5YIE | 5年市場期待インフレ率 |
T10YIE | 10年市場期待インフレ率 |
WALCL | FRB保有資産額 |
DGS10 | 米国長期金利 |
DGS2 | 米国短期金利 |
T10Y2Y | 長短金利差 |
U2RATE | 失業率 |
SAHMREALTIME | Sahm Ruleリセッション指数 |
DFEDTAR | 米国政策金利目標(2008年まで) |
DFEDTARU | 米国政策金利目標上限(2008年以降) |
DFEDTARL | 米国政策金利目標下限(2008年以降) |
ぼくがよく使うのは主に上記のデータです。もし今後新たに使ったことあるデータは追記して充実させていく予定。ぜひご活用ください。
結論:FREDは便利だからどんどん使っていこう
こんなに便利なサイト、データベースが無料で使えるなんて素晴らしすぎます。グラフもかなりカスタムできるので、データに加工をしない限りはExcelの出番はないでしょう。
今後も僕はこのFREDをフル活用してYouTubeとブログを継続していく所存です。さあ分析しよう!
おまけ:資産運用おすすめ書籍
僕はほとんど読書をしません。そんな僕でもスラスラ読めちゃう良い本ばかり。どれもいいこと書いてあります。
以下の中にはKindle Unlimited(月々980円 読み放題)のサービスで利用できるものもありますのでチェックしてみてください。Kindle Unlimitedは無料期間もたまにあります、いつかはわからないけど。
僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。
インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。
ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。
本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。
この2冊は僕が初めて読んだ投資関連の書籍。当時、個別株で失敗し、偶然思うがままに買い付けた米国株インデックスETFに出会い、それにいい感触をもっていました。その感触を自信に変えてくれた本です。