個人事業主の皆さん、事業用のクレジットカードは持ってるでしょうか?特に毎月定額でかかる費用があると、カード払いしておくと帳簿作成が便利ですよね。僕は以前に「三井住友カードなら事業用口座でも手数料無料」と聞いて、そこでカードを作りました。それを愛用しています。
一方でこのカードを作った当時は「楽天カードで個人事業主用のビジネスカードは有料」という認識をしていました。本当は楽天カードで買い物すると楽天ポイントが貯まるので、そっちのほうが僕としては便利です。とくに楽天市場でビジネス用の買い物すると多くポイントがたまりますよね。なので楽天カードがいいのが本音。でも実際に「楽天カード ビジネスカード」で検索すると今でも年会費有料のカードしかヒットしません。
けれども実は個人事業主が年会費無料で楽天カードをビジネス用に使える方法があるようです!実際にそれに気づいて手続きをしたところ、確かに年会費無料の楽天カードで個人事業用のクレジットカードを作ることができました。けっこう盲点だと思うので、今回はその方法を共有しておきたいと思います。この記事がこれから個人事業用のクレジットカードを作る方の参考になれば、それ以上にうれしいことはありません。
2枚目の楽天カードを作ってビジネス口座と紐づける(1枚目でも可)
楽天カードをお持ちの方はご存知かもしれませんが、楽天カードは2枚目を発行することができます。当初ぼくは何のために必要なのかよく理解してませんでしたが、どうやらブランド(VISA, Maserなど)を変えられたり、引き落とし口座を分けられたりするのがメリットのようです。この特徴のうちの後者を利用して、ビジネス口座に紐づけられれば個人事業用のカードにできる、今回のはそういう発想ですね。
ちなみに2枚目のカードを作るとポイントもらえるキャンペーンを頻繁にやってます。本記事執筆時点では1000ptもらえるみたい。
というわけで、やるべきことは「引落口座をビジネス用の銀行口座にする」だけです。このビジネス用の銀行口座がくせ者ですよね。ぼくの場合は楽天銀行で個人ビジネス用口座を持っていますが、名義を屋号付きにしてあるんです。「◯◯商会 楽天太郎」みたいな感じ。口座に屋号つけている方も多いのではないでしょうか。
その場合、ウェブでの手続きができないんですよね。以下のスクショのようにウェブ手続きでは本人の名義と銀行口座の名義が一致していないといけません。屋号が入ってると申し込み出来ないわけです。なので郵送で手続きする流れになります。なお、注意書きとして「法人口座は設定できない」とありますが、個人事業口座であれば問題ありません。この辺もややこしいよね。
ということで流れとしては楽天カードを作る(1枚目でも2枚目でも可)、引落口座を”郵送で”ビジネス口座に指定する、という感じになります。
実際にやってみた流れ
楽天カードを既に持っている場合はe-NAVIにログインしましょう。お客様情報の商会・変更タブから引き落とし口座を変更します。(これから楽天カードを作る場合は郵送で口座設定するといいと思います)
この手続きから暫くすると楽天から封筒が届きます。そこに「ビジネス用の口座情報」と名義を記入するだけです。この時の名義は本人と同じでなくても構いません。屋号付き名義「◯◯商会 楽天太郎」みたいな形で記入しておきましょう。
しばらくすると銀行から「口座振替の設定依頼」が届きました。ここで忘れずに銀行ウェブサイトにログインして手続きを完了させましょう。
以上で手続きは完了です。これで楽天カードを利用した分は個人事業用の銀行口座から引き落とされるようになります。もちろん楽天カードなので使用した分のポイントを楽天ポイントで受け取ることも可能ですし、楽天市場でビジネス用の買い物をする時もポイントをたくさんもらえるわけです。しかも年会費無料!
結論:楽天経済圏の個人事業主にはけっこうオススメの方法だと思う
というわけで実際に僕の場合は既に所有していた2枚目の楽天カードの引き落とし口座を個人事業用カードに変更しました。これだと例えばビジネス用に使っている楽天モバイルの通信料や楽天ひかり回線の費用なんかも楽天カードでビジネス口座から引き落としできます。他社カードだとポイント貯まりませんし、メリットはかなり大きいです。
もし個人で1枚目を愛用されているなら2枚目を作成するとポイントまでもらえるわけだから、まあやらない理由はないかなと思います。もし個人事業用のカードを楽天カードにしたかった!という方は検討してみてくださいね。もちろん1枚目で作ってビジネス用のカードにするのもいいと思います。(このリンクからカード作成サイトに飛べます)
参考記事:マイクロ法人用にはセゾンアメックスコバルトでカード作りました
参考:マイクロ法人設立に向けて参考になる本
以下はぼく自身がマイクロ法人設立のために参考にした書籍です。これらの本を購入するのもよいですし、Kindle Unlimited の読み放題サービスの30日無料期間で読み漁るのもいいかと思います。
マイクロ法人と言えば、というのがまずこの本でしょうか。マイクロ法人という言葉はこの著者である橘玲さんが作ったものです。なので、まずはバイブル的に読むといいかと思います。ただし昨今のマイクロ法人の主目的である「社会保険料削減」とはちょっと違う方向で書かれてるので注意。あくまでバックグラウンド知識として読むといいと思います。
YouTubeの視聴者さんに教えていただいた一冊。これは実際にマイクロ法人を作る場合に読む本にいいです。平易な言葉で書かれており、税と社会保険料の両方を考えるのが大事という方針のもとで、どういう法人にすればいいかが語られています。特にマイクロ法人でなぜ社会保険料の削減に繋がるのか?などがこれを読めばだいたいわかるかと。
ちなみに同じ著者の法人に特化した書籍もあります。もし法人運営の基本について知りたければこれも読むといいでしょう。
表紙とタイトルに面食らってしまいますが、具体的な法人設立のプロセスや作業などを知りたければこの本もいいかもしれません。
かの有名人、高橋洋一さんによる会計学の入門書です。どうしても法人運営には初歩中の初歩の会計知識が必要になります。僕自身も複式簿記の意味すらよくわかっていませんでしたが、この本のおかげでなんとなくイメージはつかめるようになりました。薄く広く知っておくことがすごく重要。Kindle Unlimited の読み放題サービスで読めたと思います(2024年8月時点)
これは個人事業主としての経理の基本を学ぶのに役立ちました。カラーで書かれているので視覚的にも理解がしやすくておすすめです。