みなさん、インデックス投資の成績は順調でしょうか?この1年は特に米国株インデックスが好調で、稼いだ人もかなり多いと思います。僕もこのところ信じられないくらい好調でした。その実績は以下の記事でご覧ください。
僕の運用方法は「S&P500インデックス」がメインです。自分が素人ということもあり、細かいことは考えずシンプルでわかりやすい運用を心がけています。おかげで多少の暴落であれば精神的に動じることもなく、順調に利益を拡大してこれました。
そのS&P500インデックスは最近国内上場ETFでも増えてきています。今まで僕は1557と1655をメインでしたが、新しく出てきた商品はチェックしておくべきでしょう。
というわけで、2021年10月23日(記事執筆日)現在の国内上場ETF(S&P500連動)を全てチェックし、現時点でどれを買うべきかを考えてみたいと思います。これから投資を始める方の参考になれば、それ以上にうれしいことはありません。
S&P500インデックスETFの国内商品を比較してみた
比較にあたって前提条件を確認していきましょう。比較する項目と情報ソースは以下の5つです。
信託報酬や二重課税調整、手数料などのコストやパフォーマンスを中心に見ていくことにします。二重課税調整については耳慣れない人もいるかもしれません。これについては以下の投稿で語っているので参照してみてください。(確定申告しなくても外国税額控除してもらえる楽ちん商品ということです)
また、検討の対象とするS&P500インデックスETFは以下としています。
- 1393 UBS LFS MSCI USA UCITS ETF-JDR
- 1547 Nikko Listed IDX Fund US Equity (S&P500)
- 1557 SPDR S&P500 ETF
- 1655 BRJ iShares S&P 500 ETF
- 2558 MUKAM MAXIS US Equity (S&P500) ETF
- 2633 Nomura NEXT FUNDS S&P 500 (Unhedged) ETF
というわけで、これらを比較してみた結果がこちら。
正直な印象で申し上げると、当たり前なんですがどれを選んでも大差ないですねw もしこれから始める方であれば確定申告の手間がかからないので「二重課税調整」のあって単価も安い1655か2558がいいかなと思います。1655は信託報酬が2022年6月以降上がる予定なので、今なら2558がベストですかね。
前述のとおりどれを選んでも大差がないので「二重課税調整」という手間を優先するのが賢そうです。
※追記:1655の信託報酬は0.077%に引き下げられました
余談:5年平均利回り20.55%ってすごすぎない?
上の表はデータを淡々と並べただけですが、よくよく見ると5年平均利回り 20.55%ってやばいです。5年で 1.2055^5 = 2.55倍ですよ?ここ最近はバブル気味に好調って言われる理由もわかります。暴落は来る者と思っておきましょう。
ちなみに為替ヘッジありの商品はどう?
S&P500 ETFは米国株に分散投資しているわけなので、当然為替相場の影響を受けます。為替相場の影響が嫌な方のための「為替ヘッジあり」という機能をもった商品をご存知でしょうか?この銘柄であれば、純粋にS&P500の数値にだけ連動した投資を行うことができるので余計なことを考えずに済むというわけです。
現在国内に上場しているS&P500連動の為替ヘッジあり商品は以下のとおりです。
- 2521 Nikko Listed IDX Fund US Equity (S&P500) Hedged
- 2630 MUKAM MAXIS S&P500 US Equity ETF (JPY Hedged)
- 2634 Nomura NEXT FUNDS S&P 500 (Yen-Hedged) ETF
これらについても上記同様に調べてみました。その結果がこちら。
ヘッジ有りのファンドはどれも新しいみたいですね。5年以上の歴史がありません。現時点での情報であれば2630がベストです。僕自身、ヘッジ有りファンドは買おうと思ったことはありません。ただ、購入時点の為替が円安に振れている場合にヘッジ有りファンドを積み立てておくと、売るときに円高に振れればその分儲かるとも言えるのかもしれません。コストも1655、2558と変わりありませんし。今後、どこかで検討してみたいところです。
結論:現状なら 2558 or 1655 を買うのがベスト
ここで紹介した商品はどれもS&P500に連動するものなので大差はありません。もし、好きなファンドがある場合は、そちらを優先してしまって構わないでしょう。
大差ないという前提に立って考えると、外国税額控除のための確定申告というめんどくさい手続きが発生しない2558や1655(ヘッジありなら2630)を買うのが現状はベストです。これらのETFはどれも歴史が浅く、こうした状況からもS&P500インデックスの人気ぶりが伺えますね。
僕のように既に1557等の確定申告が必要な銘柄を大量に保有していて確定申告を免れられない人は、ほんとに好きなやつ買えばいいと思いますw
追記:1655の信託報酬が0.077%に引き下げられました
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投資を学ぶなら:資産運用ですごく勉強になる書籍
僕が実際に読んで「ほんとうに良い本だなぁ〜」としみじみ感じた名著をご紹介します。どれもめちゃくちゃ良い本ばかり。インデックス投資を始めたての方におすすめです。
以下の中にはKindle Unlimited(月々980円 読み放題、初めてだと30日無料キャンペーンもある)のサービスで利用できるものもありますのでチェックしてみてください。
この本は僕が初めて読んだ投資関連の書籍。当時、個別株で失敗し、偶然思うがままに買い付けた米国株インデックスETFに出会い、それにいい感触をもっていました。その感触を自信に変えてくれた本です。僕と同じく、初めて投資書籍を読まれる方にはこの本を最初にオススメします。
投資に関するネット記事は数あれど、最も有名で価値ある記事はコレなのでは?という記事の書籍版です。ぜひ投資書籍の2冊目に読んでほしい一冊としてピックアップしました。これを読むだけで本当に資産運用が完結する内容になっていて、僕も当時衝撃を受けました。もちろん書籍版の内容の本質はネット記事とほぼ同じですが、理論編がわかりやすく改定されていたり、読みやすくなっています。
インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。インデックス投資家の教養として読むべき本です。
これは僕が最近読んでよかったと思ってる本です。マクロ経済における金利の重要性を懇切丁寧に説明してくれています。金利が経済の基本であることを再認識させられました。初心者でも読みやすいように書かれていて、とくに予備知識は必要ありません。投資タイミングに活かせるかと言えばそこは同意しかねますが、金利による経済の定性的な動きを理解するのはこれで十分と思いました。
この本はKindle Unlimitedの読み放題サービスで提供されていることが多いです。Kindle Unlimitedは初めてであれば30日無料体験が使えるので、それで読み切ってしまうのもいいかと思います。僕はそうしました。
これは最近複数の視聴者さんに紹介してもらって購入した本です。主張は題名どおり「余剰資金が出たら即刻インデックス投資せよ」というもので、僕も思想とほぼ一致しています。また、前半部分では「節約には限界がある」「収入を増やす努力をしよう」という主張もされていて、その辺も共感できる部分は多いです。とてもいい本だと感じましたので、よかったら手にとってみるとよいかと思います。
これは最近視聴者さんに教えてもらった本です。株式投資や資産運用の考え方を学ぶのに、とても素晴らしい名著だと思いました。著者はインデックス投資にも精通していることが伺える一方で、各個人の資産運用は人としての合理性も考慮すべきと説いてます。株式投資のリターンは「リスク(値動き)の対価」をわかりやすい例も含めて明示してくれていて、投資初心者の方にぜひ読んでみてもらいたい本ですね。
2024年の年初に亡くなられた山崎元さんの遺作。内容は父から息子への手紙をイメージして、資産運用や生き方のアドバイスをおくるというもの(実際に送られた手紙の内容もあります)。涙なしには読み切れない名作でした。投資における主張はいつもの著者のものと全く同じ。ブレないところが山崎さんの良さですね。ぜひ読んでもらいたい一冊。
米国の著名投資家ハワード・マークス氏の著書で、彼の著書はなんとあのウォーレン・バフェットのお気に入りらしいw バークシャー・ハサウェイの株主総会でこの本を配ったというウワサも残っています。ハワード・マークス氏自体はインデックス投資にも一目を置くアクティブ投資家で、市場平均に勝つのは難しいと認めつつもどうすれば勝てるか?を色々とアドバイスしてくれる本です。
僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。
上記の本に加えてもう少しファイナンスを詳しく知りたい方向けにおすすめです。CAPMの考え方やそれをもう一歩発展させた3ファクターモデルのことも理解できます。ほかにもプライシング理論やリスク管理などの基礎知識もこれで十分わかるかと。
インデックス投資の父でありVanguard創業者のBogle氏の名著です。僕が最も尊敬する偉人でもあります。その先見性と残された功績には尊敬の念しかありません。内容はインデックス投資のベーシックな内容ですが、後半には債券との組み合わせ論などにも言及されています。全部が全部同意見というわけではありませんが、インデックス投資を志す者であれば必読書とも言ってよいかと。
ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。
本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。
かつて日本の長者番付で一位になったサラリーマンとして話題になった清原達郎氏の初めての著書。これまでメディアにほとんど出てこなかった氏の赤裸々な体験談が多数載せられています。内容は初心者向けではありませんが、どこにでも溢れているインデックス投資を勧めるだけの本に飽きた方にはとても面白いはず。かく言う私もその一人(笑)純粋な読み物としてとても面白いです。
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