みなさん、不動産投資に興味はありますか?ぼくは全くありません。自分の投資ポリシーとして「投資行為に人を介在させない」というのを貫いているからです。金が動くところにめんどくさいこと有りと言いますか、不必要なトラブルに巻き込まれたくないじゃないですか。
特に不動産業界は嫌いです。それは巷でもよく知られているように不動産詐欺が横行しているから。知識の浅い人を対象に「儲かる」と営業をかけ、ローンを組ませてしまうの詐欺ギリギリの手口ですよね。そんな業界に足を踏み入れるのは怖くて無理です。物件を見分ける力もないし、そんな能力も欲しくない。サラリーマンなのでほったらかしでお金が増えてくれればそれでいいです。投資に対して自分の成長を求めていない者にとって、一定以上の能力が必要な不動産投資は適していません。
そういう旨を何度か述べている当サイトに先日不動産業者からメールが届きました。そのメールがいわゆるマンション投資勧誘の実態を端的にあらわしていたので、今回その内容をみなさんと共有したいと思います。この記事でマンション投資勧誘で迷っていた人を一人でも救えたら、それ以上に嬉しいことはありません。
さっそく不動産会社からきたメールを晒していく
というわけで、文面を見ていきましょう。
おっさんずログ 管理者ギトギトさん様
はじめてご連絡差し上げます。
私はXXXXXXXXXと申します。
ギトギトさん様のブログを拝見し、会社員の方がスキマ時間に取り組める副業をおススメさせて頂きたく、取り急ぎご連絡を差し上げた次第です。
※ブログ関係・アフェリエイト関係ではございません
※初期投資もノルマも無く、営業でも販売でも無い制度となります
※特別な知識やスキルなどは一切必要ありません
※報酬は完全成果型で1成約あたり500,000円〜程度とお考え下さい
オススメの副業ありますよ!初期投資もノルマもありません!
報酬は1成約あたり50万円以上です!
スキルも初期投資も必要なく、営業でも販売でも無いって結局なに?と言いたい。その内容が明記されていない時点で怪しいですし、1成約の報酬が50万円以上というのも高すぎて不穏な空気を感じます。末端の副業担当が50万ももらえたら、貴社はいくら儲かってるんでしょうね・・・きっと契約者を食い物にする”副業”なんでしょう。
弊社はXXXに本社、XXXとXXXに支店を置く企業で、現代社会で働くお客様の金融リテラシーの向上、そして将来対策・資産形成のお手伝いをさせて頂いております。
20XX年に創業し、現在XX期目にあたる比較的歴史の新しい企業ではございますが、短期間で非常に多くのお客様から多大なご信頼を頂き、お陰様で売上高はXXX億円を達成することができました。
現在、弊社のパートナーとなって活動して頂ける、投資推進派の会社員の方を積極的に募集させて頂いております。
一度オンラインでご挨拶並びに副業制度の説明のお時間を頂くことは可能でございますでしょうか。
ご検討の上、まずは下記記載のメールまたはLINEあてにお返事頂ければ幸甚に存じます。
尚、弊社の実績・事業内容などにつきましては、下記のリンクより会社概要をご高覧下さいませ。
https:XXXXXXXXXXXXXXXXXXX
・新たな収入源、副収入が欲しい!!
・投資に回すお小遣いを稼ぎたい!!
・FIRE、セミリタイアを目指している!! など
皆様、理由は様々ですが、すでに全国で150名以上の様々な職種の会社員の方に取り組んで頂いておりますので、是非ともご検討をお願い致します。
それではご連絡お待ち申し上げております。
弊社はお客様の資産形成をお手伝いする会社です。そのパートナーの会社員を募集しています。全国150名以上やってるから安心だよ
結局メールの後半にも具体的な副業の内容は述べられておりません。どうやらパートナーとなってくれる会社員を見つけて、勧誘させようという魂胆でしょうね。営業じゃないって言い張ってるのに結局営業だとバレバレです。
また、このメールに記載のウェブサイトを見てみると、予想どおりの「不動産投資(主にマンション投資)」を勧める会社でした。そしてそのページには不動産投資は生命保険代わりになる、とか、年金の代わりになる、と言った甘い勧誘の言葉が並べられています。不動産投資のために住宅ローンを使わせようとしてるあたりからしてヤバい感じしかしません(住宅ローンはその物件への居住が原則です)。
つまりこの会社、全国150名のサラリーマンに甘い言葉を使わせてその友人を勧誘し、不動産会社は物件を買わせてボロ儲け、サラリーマンは50万円もらってホクホク、という”友人”を食い物にするクソビジネスが丸見えです。ただでさえ少ない友人をこんな不動産業者のゲス野郎どもの生け贄に差し出すわけにはいきません。
そもそも、このような”人を不幸にするビジネス”を続けていて良心が傷まないのでしょうか?どういう意志をもってその仕事に従事しているのでしょうか?この会社に勤めている方にはご両親と一度相談してみてもらいたいものです。その仕事内容、胸を張って両親に言えますか?
結論:不動産業者はあなたの知人を使ってまでむしり取ろうとしてくる
決して不動産業に関わる全ての人が悪者だとは思っていません。しかし、今回のような「詐欺まがいに加担しろ」的なメールを送ってくる業界は一切関わりたくないです。
不動産投資の難しさは、こうした輩がウヨウヨいる環境だということに尽きます。自分自身が確かな目を持って物件を見定めないと大やけどです。しかもその投資はレバレッジを効かせて(借金して)いるので、失敗したら人生即終了の危険もあります。お金をちょっと増やしたいだけという目的のみでそこまでのリスクを負いますか?ぼくには到底無理です。
その点、インデックス投資は随分安心。それは投資行為に他人が介在しないために他なりません。スマホでポチポチやったら売買完了!物件を見抜く目も必要ありません。万一暴落したとしてもせいぜい資産半減です。半減しても生きてはいけますし、借金背負って人生終了するリスクは0です(現物取引なら)。
ただし、物件を見るのが好きだったり、不動産業界そのものが好きな方には不動産投資はぴったりだと思います。好きな分野であれば自分の成長が喜びでもありますからね。
追伸:このメールを当ブログに送ってくれた不動産業者の方へ
ネタにしてしまいすみません。貴社の名誉のために特定できる情報は伏せておきましたので、当方への嫌がらせ、仕返し等はお控え願います。ぜひ一度自分の良心に問いかけいただき、ご自身の人生を再考してみてください。こんな仕事をする人生でいいのでしょうか?
おすすめ:資産運用ですごく勉強になる書籍
僕が実際に読んで「ほんとうに良い本だなぁ〜」としみじみ感じた名著をご紹介します。どれもめちゃくちゃ良い本ばかり。インデックス投資を始めたての方におすすめです。
以下の中にはKindle Unlimited(月々980円 読み放題、初めてだと30日無料キャンペーンもある)のサービスで利用できるものもありますのでチェックしてみてください。
この本は僕が初めて読んだ投資関連の書籍。当時、個別株で失敗し、偶然思うがままに買い付けた米国株インデックスETFに出会い、それにいい感触をもっていました。その感触を自信に変えてくれた本です。僕と同じく、初めて投資書籍を読まれる方にはこの本を最初にオススメします。
インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。インデックス投資家の教養として読むべき本です。
これは僕が最近読んでよかったと思ってる本です。マクロ経済における金利の重要性を懇切丁寧に説明してくれています。金利が経済の基本であることを再認識させられました。初心者でも読みやすいように書かれていて、とくに予備知識は必要ありません。投資タイミングに活かせるかと言えばそこは同意しかねますが、金利による経済の定性的な動きを理解するのはこれで十分と思いました。
この本はKindle Unlimitedの読み放題サービスで提供されていることが多いです。Kindle Unlimitedは初めてであれば30日無料体験が使えるので、それで読み切ってしまうのもいいかと思います。僕はそうしました。
これは最近複数の視聴者さんに紹介してもらって購入した本です。主張は題名どおり「余剰資金が出たら即刻インデックス投資せよ」というもので、僕も思想とほぼ一致しています。また、前半部分では「節約には限界がある」「収入を増やす努力をしよう」という主張もされていて、その辺も共感できる部分は多いです。とてもいい本だと感じましたので、よかったら手にとってみるとよいかと思います。
これは最近視聴者さんに教えてもらった本です。株式投資や資産運用の考え方を学ぶのに、とても素晴らしい名著だと思いました。著者はインデックス投資にも精通していることが伺える一方で、各個人の資産運用は人としての合理性も考慮すべきと説いてます。株式投資のリターンは「リスク(値動き)の対価」をわかりやすい例も含めて明示してくれていて、投資初心者の方にぜひ読んでみてもらいたい本ですね。
2024年の年初に亡くなられた山崎元さんの遺作。内容は父から息子への手紙をイメージして、資産運用や生き方のアドバイスをおくるというもの(実際に送られた手紙の内容もあります)。涙なしには読み切れない名作でした。投資における主張はいつもの著者のものと全く同じ。ブレないところが山崎さんの良さですね。ぜひ読んでもらいたい一冊。
米国の著名投資家ハワード・マークス氏の著書で、彼の著書はなんとあのウォーレン・バフェットのお気に入りらしいw バークシャー・ハサウェイの株主総会でこの本を配ったというウワサも残っています。ハワード・マークス氏自体はインデックス投資にも一目を置くアクティブ投資家で、市場平均に勝つのは難しいと認めつつもどうすれば勝てるか?を色々とアドバイスしてくれる本です。
僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。
上記の本に加えてもう少しファイナンスを詳しく知りたい方向けにおすすめです。CAPMの考え方やそれをもう一歩発展させた3ファクターモデルのことも理解できます。ほかにもプライシング理論やリスク管理などの基礎知識もこれで十分わかるかと。
インデックス投資の父でありVanguard創業者のBogle氏の名著です。僕が最も尊敬する偉人でもあります。その先見性と残された功績には尊敬の念しかありません。内容はインデックス投資のベーシックな内容ですが、後半には債券との組み合わせ論などにも言及されています。全部が全部同意見というわけではありませんが、インデックス投資を志す者であれば必読書とも言ってよいかと。
ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。
本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。
かつて日本の長者番付で一位になったサラリーマンとして話題になった清原達郎氏の初めての著書。これまでメディアにほとんど出てこなかった氏の赤裸々な体験談が多数載せられています。内容は初心者向けではありませんが、どこにでも溢れているインデックス投資を勧めるだけの本に飽きた方にはとても面白いはず。かく言う私もその一人(笑)純粋な読み物としてとても面白いです。
社会保険料がホットな話題として挙げられることが増えました。本書はその社会保険料の節約として最も有名な「マイクロ法人スキーム」のきっかけになった名著です。いま巷で使われているマイクロ法人という言葉は、この書籍で初めて使われたと言われています。もしマイクロ法人設立に興味があれば、まずは最初のバイブルとして読破しておくべき一冊です。
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