みなさん、資産運用の状況はいかがでしょうか?僕としては8月中旬までの好調が一変し、再び荒れた相場になってきて憂鬱です。とは言っても深刻に落ち込んでるわけじゃないですけどねw
今回は22年9月の資産推移レポートをまとめたので、それをみなさんと共有したいと思います。なにせ僕のYouTubeの原点はこの資産推移レポート。これが最初にヒットして、チャンネルを勢いづけてくれたのです。なので、たとえ下落していようとも資産推移をまとめるのが好きなんですよね。
ということで、早速中身を見ていきましょう!
もう少し詳しい情報はYouTubeで見てね!
予想外の勝ち展開
- 総資産:6593万円(前月比 +203万円)
- 含み益:1956万円(前月比 +159万円)
例のジャクソンホール会議以降、ダダ下がりだったので今月はダメかな〜と思っていたら意外や意外。最終的にはプラスで終了しました。まあこの展開、今年何回もあった流れですよね。つまりは株安・円安だったというのが想像に難く有りません。
素直に喜べない気持ちもありますが、日本に住む者としてはポジティブに捉えればいいかなと思います。だって、貯金してただけやったらこの利益は出なかったんだから。
上図は今月の家計収支をまとめたものです。特に臨時収入もなかったので、いつもどおり給料日とカード積立てで市場に投入しています。いつもなら副業給料日にも投入していますが、今月は旅行で結構な散財をしたので、来月のカード引き落としに備えてプールしました。こうした計画性が少ない現金でやりくりする秘訣ですw
毎月代わり映えしなくて申し訳ありませんが、これが今のポートフォリオです。先月に比べるとS&P500の比率が高まり、レバナスは減りました。その理由は以下。
上図は先月と今月の評価損益を比較したもの。見てわかるように完全に明暗が分かれています。S&P500 ETFは増えたのに対して、レバナスはダダ下がりです。これはひとえに為替が効いたということ(レバナスは為替ヘッジありだから円安の恩恵がない)。
なぜ明暗が分かれたのか?
上図は8/13と9/3時点の将来のFOMCでの金利織り込み状況をまとめたものです。これを見ると、9月になって全体的に金利が高い側に倒れているのがわかるかと思います。それに、2023年7月まで見ても金利が下がる気配はありません。つまりは年初と同じ、株安&円安が進行したというわけです。
上図は長期金利(米国債券10年金利)。これを見ても、ここ最近で急激に上昇しているのがわかりますね。
ここからの投資方針
上図はS&P500を151年分計算したデータを元に描いたインデックス推移です。僕の方針は全く変わりません。細かい動きで見れば株価は細かく上下していますが、幾度となく囁かれた「株式はオワコン」という評価を覆し続けてきたのがわかります。インデックス長期投資はこの大波に低コストで乗り続けるのみですよね。
巷では「米国株の上昇は全て金融緩和によってもたらされたもので、インフレ率を考慮したらこれから株は上がらない」という言論が出ているらしいです。SNSで流れてきました。
しかしながら150年分のインフレ率を差し引いたS&P500と長期金利を並べてプロットしてみると、僕にはそれらが一対一で相関があるようには到底見えません。少なくとも1940年〜1970年までの期間はまったく逆で、長期金利とともに米国株も上昇しているような挙動に見えます。何をもって長期金利が全てと主張しているのかわかりません。1980年ごろから都合のよいデータを切り取った意見と見ていいでしょう。株はそんな単純に価格が決定されるわけではありません。
ただ、歴史を見てみれば当然数十年株価が上昇しなかったこともありました。インデックス投資家としてはそれくらい長いスパンでじっくり見ていく気概が必要です。そして必ず上昇するわけではない、というのは覚悟が必要でしょう。
短期投資のやつらに影響されるな!
これからは下落と上昇を繰り返すレンジ相場のような状況がくると予想されます。その下落と上昇が入れ替わるごとに、SNSやYouTube上では入れ代わり立ち代わり煽りあいが起こることでしょう。
我々のような長期投資家はそんなものになびいていてはいけません。たとえば金融工学で一般的に用いられる幾何ブラウン運動モデルでは、長期的に成長する第1項はランダム変動を意味する第2項に比べて非常に小さな動きで表現されています。僕らが利益を出すのはこの第1項です。日々の値動きだけ見ていたら、完全に見えないくらいの小さな動きなんですよね。つまりは日々のランダム変動に目移りしていてはいけないということです。
結論:インデックスの父 Bogle氏の言葉を胸に立ち向かえ
ヴァンガード創設者であり、インデックス投資の父、Bogle氏の言葉です。特に最後の「規律を守ることは簡単ではない」が重いですよね。僕自身、レバナスに手を出したりして、Bogleさんの言葉を守りきれていません。
ここからまた下落相場がきそうな雰囲気がプンプンしています。何にも動じることなく、インデックスをしっかりホールドしていきたいものです。
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投資を学ぶなら:資産運用ですごく勉強になる書籍
僕が実際に読んで「ほんとうに良い本だなぁ〜」としみじみ感じた名著をご紹介します。どれもめちゃくちゃ良い本ばかり。インデックス投資を始めたての方におすすめです。
以下の中にはKindle Unlimited(月々980円 読み放題、初めてだと30日無料キャンペーンもある)のサービスで利用できるものもありますのでチェックしてみてください。
この本は僕が初めて読んだ投資関連の書籍。当時、個別株で失敗し、偶然思うがままに買い付けた米国株インデックスETFに出会い、それにいい感触をもっていました。その感触を自信に変えてくれた本です。僕と同じく、初めて投資書籍を読まれる方にはこの本を最初にオススメします。
投資に関するネット記事は数あれど、最も有名で価値ある記事はコレなのでは?という記事の書籍版です。ぜひ投資書籍の2冊目に読んでほしい一冊としてピックアップしました。これを読むだけで本当に資産運用が完結する内容になっていて、僕も当時衝撃を受けました。もちろん書籍版の内容の本質はネット記事とほぼ同じですが、理論編がわかりやすく改定されていたり、読みやすくなっています。
インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。インデックス投資家の教養として読むべき本です。
これは僕が最近読んでよかったと思ってる本です。マクロ経済における金利の重要性を懇切丁寧に説明してくれています。金利が経済の基本であることを再認識させられました。初心者でも読みやすいように書かれていて、とくに予備知識は必要ありません。投資タイミングに活かせるかと言えばそこは同意しかねますが、金利による経済の定性的な動きを理解するのはこれで十分と思いました。
この本はKindle Unlimitedの読み放題サービスで提供されていることが多いです。Kindle Unlimitedは初めてであれば30日無料体験が使えるので、それで読み切ってしまうのもいいかと思います。僕はそうしました。
これは最近複数の視聴者さんに紹介してもらって購入した本です。主張は題名どおり「余剰資金が出たら即刻インデックス投資せよ」というもので、僕も思想とほぼ一致しています。また、前半部分では「節約には限界がある」「収入を増やす努力をしよう」という主張もされていて、その辺も共感できる部分は多いです。とてもいい本だと感じましたので、よかったら手にとってみるとよいかと思います。
これは最近視聴者さんに教えてもらった本です。株式投資や資産運用の考え方を学ぶのに、とても素晴らしい名著だと思いました。著者はインデックス投資にも精通していることが伺える一方で、各個人の資産運用は人としての合理性も考慮すべきと説いてます。株式投資のリターンは「リスク(値動き)の対価」をわかりやすい例も含めて明示してくれていて、投資初心者の方にぜひ読んでみてもらいたい本ですね。
2024年の年初に亡くなられた山崎元さんの遺作。内容は父から息子への手紙をイメージして、資産運用や生き方のアドバイスをおくるというもの(実際に送られた手紙の内容もあります)。涙なしには読み切れない名作でした。投資における主張はいつもの著者のものと全く同じ。ブレないところが山崎さんの良さですね。ぜひ読んでもらいたい一冊。
米国の著名投資家ハワード・マークス氏の著書で、彼の著書はなんとあのウォーレン・バフェットのお気に入りらしいw バークシャー・ハサウェイの株主総会でこの本を配ったというウワサも残っています。ハワード・マークス氏自体はインデックス投資にも一目を置くアクティブ投資家で、市場平均に勝つのは難しいと認めつつもどうすれば勝てるか?を色々とアドバイスしてくれる本です。
僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。
上記の本に加えてもう少しファイナンスを詳しく知りたい方向けにおすすめです。CAPMの考え方やそれをもう一歩発展させた3ファクターモデルのことも理解できます。ほかにもプライシング理論やリスク管理などの基礎知識もこれで十分わかるかと。
インデックス投資の父でありVanguard創業者のBogle氏の名著です。僕が最も尊敬する偉人でもあります。その先見性と残された功績には尊敬の念しかありません。内容はインデックス投資のベーシックな内容ですが、後半には債券との組み合わせ論などにも言及されています。全部が全部同意見というわけではありませんが、インデックス投資を志す者であれば必読書とも言ってよいかと。
ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。
本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。
かつて日本の長者番付で一位になったサラリーマンとして話題になった清原達郎氏の初めての著書。これまでメディアにほとんど出てこなかった氏の赤裸々な体験談が多数載せられています。内容は初心者向けではありませんが、どこにでも溢れているインデックス投資を勧めるだけの本に飽きた方にはとても面白いはず。かく言う私もその一人(笑)純粋な読み物としてとても面白いです。
社会保険料がホットな話題として挙げられることが増えました。本書はその社会保険料の節約として最も有名な「マイクロ法人スキーム」のきっかけになった名著です。いま巷で使われているマイクロ法人という言葉は、この書籍で初めて使われたと言われています。もしマイクロ法人設立に興味があれば、まずは最初のバイブルとして読破しておくべき一冊です。
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