みなさんの家にはドラム式洗濯乾燥機はありますか?我が家では今年の4月に東芝のフラグシップモデル TW-127XP1を購入し、すこぶる快適に過ごしております。想像以上に洗濯物を干すという作業は重労働で、洗濯担当の妻は凄く良いと感動しきりだそうです。今年いちばん買ってよかったものと言っても過言ではありません。
ただ、最近そのお気に入りの乾燥機能に不満が出てきました。というのも、乾燥時間がやたら長くなってきたんですよね。具体的には「残り45分」と表示されてから「時間見直し中」表示が出て、その表示のまま2時間近く固まる、そんな症状です。しびれを切らして途中で停止すると洗濯物は生乾き。。。こんな現象が数日続きました。
たまたま別件(微小な水漏れ)で東芝のサービスの方に来ていただくことになり、その際に貴重なアドバイスをいただいて感動したことがあったのです。きっと同じような問題で悩んでいる人は多いだろうと思い、記事にすることにしました。この記事がドラム式洗濯乾燥機の乾燥時間が長くて悩んでいる方の参考になれば、それ以上にうれしいことはありません。
極意は「フィルターをお湯で洗うべし」
ドラム式洗濯乾燥機を使っている人にとっては当たり前だと思いますが、毎回お手入れの基本として「フィルターのほこりをとる」という作業があります。私の所有する東芝TW-127XP1も例外ではなく、下の写真のようなフィルターがそれです。こいつをワンタッチで簡単に掃除できちゃいます。
しかしながら、修理にきてくれたプロの方曰く、その掃除だけではいずれ目詰まりを起こすとのことです。そして冬場になると、そう言った乾燥時間がかかるというクレームがものすごく多いらしい。
元々ヒートポンプ式除湿機というのは寒い季節が苦手です。詳細は割愛しますが、ヒータ式に比べて温度を上げるのが得意でないため、最高到達温度が下がってしまうんですよね。空気に含まれる水分は温度が高い方が多くなるのは中学生の理科でも学ぶことでしょう。空気が運べる水分量が減るので乾燥に時間がかかるわけです。
それに加えて前述の「いずれ目詰まりを起こす」というのはまた別の要因です。それはドラム式洗濯乾燥機の排出空気には洗剤カスが含まれていて、それが目詰まりを起こすんだとか。なので、よく見るとほこりよりももっと細かいチリが目詰まりしているのが見えると思います。
その対策はかんたん。「温水を使って掃除する」だけです。温水を使うと洗剤を溶けやすいですから、きれいに目詰まりがなくなります。さっそく温水で洗ってみたところ、見る見るうちに目詰まりがなくなりました!感動!
これは東芝製のフィルターの場合ですが、基本的に電気部品が接続されていないため、水で洗っても大丈夫だそうです。おそらく他社でも同じでしょうから、他社製のドラム式洗濯乾燥機を使っている方も試してみる価値はあるかと思います。
ついでにもう一つあるフィルターもお湯で洗っておきました。とても気持ちよく洗剤カスがとれるので、おすすめです。
どうせまた使うとほこりは貯まりますので、隅々まできれいにする必要はないでしょう。目詰まりさえ取れていればOKだと思います。
修理にきてくれた方曰く、「乾燥時間が長い」というクレームの9割以上はこれで解決するとのことです。とてもいいことを教えてもらいました。
なお間違っても洗剤をつけてフィルターを洗わないように。洗剤カスが余計にたまります。
結論:乾燥時間が長いなら温水でフィルターを洗ってみよう
ドラム式洗濯乾燥機の乾燥時間が長くなるトラブルというのは、Google検索をかけても無数に出てきます。そのいずれもがホコリを取り除け!みたいのものばかり。今回教えていただいた洗剤カスを溶かして除去するという発想はとても新鮮で、目からウロコでしたね。とても有益な情報だったと思います。もし同じ問題で悩んでいたら、ぜひ試してみてください。
なお我が家で起きた水漏れ疑惑はどうやら洗濯物がドアに挟まって起きていた模様、と断定されました。修理にきてくれた方、すみません…。とてもいい人でちょっと感動。東芝も捨てたもんじゃないな。
追記:この記事のお手入れ方をやってからしばらく使ってみた
端的に言うと、明らかに乾燥時間が短くなりました!効果はばつぐんです。これまで「完了時間見直し中」が1時間以上続いて洗濯乾燥に5時間以上かかっていたものが、新品同様の3〜4時間で終わるようになってます。ここまで効果があるとはびっくり!
しかも我が家は購入から8ヶ月ほどしか経っていません。もっと長く使っているご家庭はザラでしょうから、きっと本記事の方法を使うと、驚くほど改善するかと思います。半年に1回くらい手入れをしておくと、快適に使えそうですね。お湯で洗うだけですから、風呂に入ったついでにやれば楽勝ですよ。