先日、カメラ好きとして、大変悲しいニュースが舞い込んできました。
オリンパスのカメラ事業撤退。わかってはいたけど、来るべき時がきたか・・・という心境です。
いちカメラファンとして現実に向き合わねばなりません。今回の出来事を振り返りつつ、次の撤退先を推測してみることにします。
オリンパス映像事業の直近の業績
オリンパスの映像事業はここ数年赤字に苦しんできました。
https://strainer.jp/notes/6201 より引用。売上は減少、赤字は拡大。
急激な売上減少とそれに伴う赤字の拡大。明るい見通しが全く立ちません。これだけ赤字を垂れ流し続けてしまえば、撤退は免れないでしょう。
苦しいのはオリンパスだけではありません。下はカメラの販売台数の推移です。
https://www.bcnretail.com/market/detail/20191110_144957.html より引用。2010年比で1/5近くまで市場が急縮小している。
2010年からの10年間で市場が1/5にまで縮小しているのです。これでは生きていけません。オリンパスのみならず、他メーカーも近いうちに撤退することになりそうです。
次の退場者はだれか?
カメラ好きとしては、もう誰にも退場してほしくはありません。しかしながら、上のグラフを見るに、近いうちに必ず次の退場者が出ると思います。これほどまでの市場縮小に耐えられるはずがありません。
次の退場者として最もよく噂に上がるのが「ニコン」。ぼくはニコン使いなので信じたくはありません。ですが、客観的なデータを見る限り、次の退場者としてニコンは最有力と言わざるを得ません。
下にニコン映像事業の業績推移を載せてます。
https://www.nikon.co.jp/ir/ir_library/result/ より引用。171億円の赤字。オリンパスと同じ規模で赤字を出しています。
つらい台所事情が伺えます。年々業績が下がり、ついには171億円という、巨額赤字を出すに至ってしまいました。
市場動向を見据えても、この業績が好転することはまず無いと思います。新製品を投入したからといって、赤字は解消されないでしょう。大規模なリストラをしないかぎり。
カメラファンとして、見守るしかない状況
カメラ市場衰退の一番の原因はスマホの高性能化と言われています。写真を撮る人は年々増えて行ってるのに、カメラ市場は急縮小。皮肉ですよね。
カメラファンとしては見守るしかありません。Zマウントレンズ、モノとしてはピカイチなのにな。
これから一眼カメラはオーディオのように、ニッチでオタクなものになっていくと予想しています。