みなさん、動画撮影は好きですか?僕は最近はミラーレス一眼 Z6 でもっぱら動画ばかり撮影しています。静止画とは違った面白さと奥深さがありますよね。
先日、ニコンのフラグシップモデルZ9のティザー動画4部作第1弾が公開されました。それをワクワクしながら分析したのがこちらの記事です。
第1弾動画は主に3軸チルトディスプレイをアピールするものでした。縦位置でもディスプレイを動かせるので静止画撮影では重宝しそうです。
そしてつい先程公開された第2弾動画がこちらです。
第2弾は打って変わって動画にフィーチャーされています。さっそくその内容を分析して、Z9の動画性能を明らかにしていきましょう。
主なアピールは8K40pの超高解像度動画!
一番最初に目につくのはこのシーン。
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右上に「4320P30」という表示がやたらとアピールされています。これは8K30pの超高解像度動画撮影をアピールしていると見ていいでしょう。これはSONY α1 やCanon R5 でも可能な動画形式であり、ニコンはZ9で追いついたということです。
さらには8K動画撮影ができるということは、従来フラグシップD6などの低解像度高感度タイプのセンサではなく、高解像度タイプのセンサを採用している証拠です。当サイトではおそらくα1のセンサを流用してくると見ています。こればかりはセンサの詳細スペックが発表されないと断定はできませんが、おそらく当たってそうです。以下の以前に僕が予想した記事もどうぞ。
30分の壁突破もしれっとアピール
次に注目すべきはこのシーン。動画に登場する女性は長時間動画撮影をしているようです。
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![](https://toruoka.xyz/wp-content/uploads/2021/10/c0086c0e34dd132cc72696a696831151-1024x576.jpg)
今までのニコンZシリーズは30分以上動画撮影できませんでした。これは過去のEUでビデオカメラと写真機によって関税率が異なり、30分以上撮影できるカメラはビデオカメラとみなされて高い関税を欠けられていた名残です(参照)。その関税は「日EU経済連携協定」にて2019年に撤廃されています。
SONYやCanonは早々に30分以上の動画撮影機能を解禁して発売してきましたが、動画に消極的なニコンは未だに30分以上の撮影ができなかったのです。これもZシリーズの調子がよくない要因のひとつだったかもしれません。
その30分の壁をようやくこのZ9で超えてきました。ここからの逆襲に期待ですね。
それ以外の伏線は?
そのほかに暗に示しているところはと言うと「放熱性能」と「大容量バッテリ」でしょうか?動画に登場する女性は夏場と思われる服装です。そして、その屋外で動画を長回しし続けています。
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![](https://toruoka.xyz/wp-content/uploads/2021/10/aa78b1d23e6ceafd42b3a36932a3b526-1024x576.jpg)
そしてこの状態で1時間20分も8K30pで撮影を続けていたというわけです。
![](https://toruoka.xyz/wp-content/uploads/2021/10/c0086c0e34dd132cc72696a696831151-1-1024x576.jpg)
先日、僕は愛機のZ6で幼稚園の運動会を撮影しておりましたが、長回しでもない途切れ途切れの動画撮影、かつフルHD60p で1時間弱で熱暴走し、カメラが動かなくなりましたw そこからするとこのZ9の放熱性能はものすごい改善をしていると予想されます。ただし、パナソニックのようなガチ動画用の放熱ファンは備えてはいないでしょう。本体はそれなりに薄型に見えるので。
また、この撮影シーンはサバンナの真ん中であり、外部電源があるようにも見えません。8K30pを1時間20分も撮れるバッテリは結構すごいのではないでしょうか?Canon EOS R5がちょうど1時間20分撮影可能らしいので、それにぶつけてきているのかもしれません。
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ちなみにα1は2時間25分なので負けてます。熱暴走しなければという前提ですが。
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結論:Z9は超高解像度動画に加えて長時間撮影に適している
たった30秒のティザー動画を可能なかぎり読み解いてみましたが、みなさんの予想はいかがでしょうか?次から次へと小出しにされて、ニコンの思うつぼにはまってる気がしますw しかし、楽しいものは楽しいのです。なんせフラグシップですから。
ちなみに僕は8K動画には興味ありませんw α7SⅢのニコン版を出してくれればそれでよいです。