みなさん、確定拠出年金の運用はどうしていますか?狙いを持って運用しているでしょうか?
僕は会社の企業型確定拠出年金というやつに強制加入されています。巷では個人型確定拠出年金iDeCoが有名ですが、企業型に加入している人はiDecoに加入できないことが多いです。うちの会社も入れません。
ここでは詳しく述べませんが、「確定拠出年金」は60歳まで引き出せない投資信託のようなものです。ただし、月々の購入費用は所得から控除されるという、減税対策の一面を持っています。売却益も非課税です。
というわけで、自分の好きな投資信託を毎月少しずつ買うわけです。ただ、iDeCoなら色々な選択肢の中から好きな投資信託を選べるのですが、企業型は投資信託の選択肢がほとんどありません(泣)。今回は僕の会社の場合を取り上げて、どのような作戦で運用してきたかをご紹介します。
僕の会社の場合:野村証券の確定拠出年金サービス
うちの会社の場合、野村証券の確定拠出年金サービスを利用することになります。日本の大手企業なら、野村証券を使っている方も多いのではないでしょうか?
トップページはこんな感じ。約10年の積立てで時価評価額は202万円、含み益 77万円です。年率9.9%で運用できているので、まずまずですかね。
積み立てる商品は貯金やら保険やらもありますが、その辺は興味ありません。投資信託のラインナップは以下です。
債券 or 株式 x 国内 or 外国 の4つのみです。もうちょっと色々選べるとうれしいんだけどなぁ。。。ちなみに楽天証券のiDeCoなら外国株式だけでもこれだけの商品から選べます。僕がもし楽天証券でiDecoやるなら、全米株式一択ですね。
僕の確定拠出年金運用の作戦
僕はこのブログでも事あるごとに「S&P500を買ってほったらかし」を推奨してきました。それは長期投資においては株式が最も期待リターンが高く、人口が増え今後も安定的に発展していくと期待できる米国が有望と考えているからです。
確定拠出年金は60歳まで引き出せないという長期投資しかできない制度です。そのため、上記の考え方に一番近い商品は「外国株式インデックス」でしょう。それに相当する商品がこちら。
野村外国株式インデックスファンド・MSCI・KOKUSAI(確定拠出年金向け)
選択肢が他にないのでこのファンドの内容を詳しく把握していませんw 目論見書から内容を見てみます。
投資方針
外国の株式を実質的な主要投資対象とし、MSCI-KOKUSAI 指数(円ベース・為替ヘッジなし)
の中⻑期的な動きを概ね捉える投資成果を⽬指します。
MSCI-KOKUSAI指数という独自指数に連動する商品です。指数が独自だとよくわかりません。主な資産を見てみると・・・
先進国株って感じの配分です。まあこれでもいいか、と思える内容。しかし、この手の老舗証券会社の商品で気になるのは信託報酬。ひょっとしたらべらぼうに高いんじゃないか?と勝手に不安に思っていましたが・・・
チェックしてみると年0.154%と意外に良心的でした。ひと安心。いまやこれくらいの信託報酬でないと、他社との競争に勝てませんよね。1655なんて0.08%らしいし。
前置きが長くなりましたが、僕の確定拠出年金の作戦はこの「野村外国株式インデックスファンド・MSCI・KOKUSAI(確定拠出年金向け)」に全力というシンプルなもの。リバランスも面倒くさいし、このままほったらかしです。
現在の運用状況はどんな感じ?
僕が資産運用に興味を持ったのはたぶん2017年くらい。2017年ごろから上記の外国株インデックス全力に移行してますが、それ以前は適当に国内株、国内債券、外国債券、外国株を1/4ずつ保有していました。その前提で実績をご覧ください。
- 掛金累計額:1,249,000円
- 時価評価額:2,011,866円
- 評価損益:+762,866円 (年率9.8%)
すでに入社して10年以上が経過し、評価損益が76万円というのはちょっと寂しい気もします。掛金をもう少し多くしとけばよかったかもしれません。税金対策にもなりますし、どうせ資産の大半は60歳まで引き出さないはずですから。ただ、利回りで言えば年率9.8%なので、優秀な運用をしたと言ってもいいでしょう。自分で自分を褒めていくスタイルでいきます。
この野村外国株式インデックスファンド・MSCI・KOKUSAI(確定拠出年金向け)も悪くない銘柄ですね。僕と同じように選択肢がない方、これ一本で行くのもありだと思いますよ?
結論:結局は長期投資は株がいいということ
長期投資になればなるほど、世界経済の発展は確実なものになります。世界中の人々が豊かになるために労働しているのだから、当然のことです。長期になればその波に乗れる可能性が高くなります。
その波に乗るためにはノーリスク商品では絶対に乗れません。多少のリスクを許容してでも、波にのる必要があります。人生長いんだから、年金ぐらいチャレンジングに運用してもいいんじゃないでしょうか?この程度の波はさざなみですよ?
投資始めるなら:おすすめの証券会社
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僕の主力 楽天・プラス・S&P500 や人気の楽天SCHD が買える唯一の証券会社。
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投資を学ぶなら:資産運用ですごく勉強になる書籍
僕が実際に読んで「ほんとうに良い本だなぁ〜」としみじみ感じた名著をご紹介します。どれもめちゃくちゃ良い本ばかり。インデックス投資を始めたての方におすすめです。
以下の中にはKindle Unlimited(月々980円 読み放題、初めてだと30日無料キャンペーンもある)のサービスで利用できるものもありますのでチェックしてみてください。
この本は僕が初めて読んだ投資関連の書籍。当時、個別株で失敗し、偶然思うがままに買い付けた米国株インデックスETFに出会い、それにいい感触をもっていました。その感触を自信に変えてくれた本です。僕と同じく、初めて投資書籍を読まれる方にはこの本を最初にオススメします。
投資に関するネット記事は数あれど、最も有名で価値ある記事はコレなのでは?という記事の書籍版です。ぜひ投資書籍の2冊目に読んでほしい一冊としてピックアップしました。これを読むだけで本当に資産運用が完結する内容になっていて、僕も当時衝撃を受けました。もちろん書籍版の内容の本質はネット記事とほぼ同じですが、理論編がわかりやすく改定されていたり、読みやすくなっています。
インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。インデックス投資家の教養として読むべき本です。
これは僕が最近読んでよかったと思ってる本です。マクロ経済における金利の重要性を懇切丁寧に説明してくれています。金利が経済の基本であることを再認識させられました。初心者でも読みやすいように書かれていて、とくに予備知識は必要ありません。投資タイミングに活かせるかと言えばそこは同意しかねますが、金利による経済の定性的な動きを理解するのはこれで十分と思いました。
この本はKindle Unlimitedの読み放題サービスで提供されていることが多いです。Kindle Unlimitedは初めてであれば30日無料体験が使えるので、それで読み切ってしまうのもいいかと思います。僕はそうしました。
これは最近複数の視聴者さんに紹介してもらって購入した本です。主張は題名どおり「余剰資金が出たら即刻インデックス投資せよ」というもので、僕も思想とほぼ一致しています。また、前半部分では「節約には限界がある」「収入を増やす努力をしよう」という主張もされていて、その辺も共感できる部分は多いです。とてもいい本だと感じましたので、よかったら手にとってみるとよいかと思います。
これは最近視聴者さんに教えてもらった本です。株式投資や資産運用の考え方を学ぶのに、とても素晴らしい名著だと思いました。著者はインデックス投資にも精通していることが伺える一方で、各個人の資産運用は人としての合理性も考慮すべきと説いてます。株式投資のリターンは「リスク(値動き)の対価」をわかりやすい例も含めて明示してくれていて、投資初心者の方にぜひ読んでみてもらいたい本ですね。
2024年の年初に亡くなられた山崎元さんの遺作。内容は父から息子への手紙をイメージして、資産運用や生き方のアドバイスをおくるというもの(実際に送られた手紙の内容もあります)。涙なしには読み切れない名作でした。投資における主張はいつもの著者のものと全く同じ。ブレないところが山崎さんの良さですね。ぜひ読んでもらいたい一冊。
米国の著名投資家ハワード・マークス氏の著書で、彼の著書はなんとあのウォーレン・バフェットのお気に入りらしいw バークシャー・ハサウェイの株主総会でこの本を配ったというウワサも残っています。ハワード・マークス氏自体はインデックス投資にも一目を置くアクティブ投資家で、市場平均に勝つのは難しいと認めつつもどうすれば勝てるか?を色々とアドバイスしてくれる本です。
僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。
上記の本に加えてもう少しファイナンスを詳しく知りたい方向けにおすすめです。CAPMの考え方やそれをもう一歩発展させた3ファクターモデルのことも理解できます。ほかにもプライシング理論やリスク管理などの基礎知識もこれで十分わかるかと。
インデックス投資の父でありVanguard創業者のBogle氏の名著です。僕が最も尊敬する偉人でもあります。その先見性と残された功績には尊敬の念しかありません。内容はインデックス投資のベーシックな内容ですが、後半には債券との組み合わせ論などにも言及されています。全部が全部同意見というわけではありませんが、インデックス投資を志す者であれば必読書とも言ってよいかと。
ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。
本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。
かつて日本の長者番付で一位になったサラリーマンとして話題になった清原達郎氏の初めての著書。これまでメディアにほとんど出てこなかった氏の赤裸々な体験談が多数載せられています。内容は初心者向けではありませんが、どこにでも溢れているインデックス投資を勧めるだけの本に飽きた方にはとても面白いはず。かく言う私もその一人(笑)純粋な読み物としてとても面白いです。
社会保険料がホットな話題として挙げられることが増えました。本書はその社会保険料の節約として最も有名な「マイクロ法人スキーム」のきっかけになった名著です。いま巷で使われているマイクロ法人という言葉は、この書籍で初めて使われたと言われています。もしマイクロ法人設立に興味があれば、まずは最初のバイブルとして読破しておくべき一冊です。
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