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NISAを知ってるだけで上位?日本人の金融リテラシ調査してみた

資産形成&節約
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みなさん、NISA口座は活用していますか?我が家は自分、妻、そして子どものジュニアNISAと全てフル活用しております。各家庭での資産形成の基本中の基本ですよね。こんなお得な制度は使わんともったいないです。

一方で、実社会に目を向けるとNISAのNの字も出てこないくらい、周囲の人はNISAに興味がありません。株をやっていてもNISAは知らない、という人がいるくらい興味がないようなのです。

厳しい言い方をすると、こんなにお得な制度を活用できてない人はお世辞にも金融リテラシが高いとは言えません。とすると・・・

ぼく
ぼく

ぼくのようにNISAを知っているだけくらいのレベルはどれくらいの金融リテラシなんだ?

というのが気になります。というわけで、NISAを知っているニワカは日本全体で見たらどれくらいのレベルにいるのか?を調査してきました。

NISA口座を開いているだけで上位13%という事実

金融庁の公式サイトにNISA・ジュニアNISA利用状況調査というレポートが公開されています。今回はそれを参考に分析してみました。

NISA口座を開いている人数はどれくらい?

NISA口座は1人につき1口座しか開設できません。つまり、現在開設されている口座数がわかれば、NISAを知っている人の割合が計算できます。それについての記述がこちら。

金融庁ウェブサイトより参照。NISA口座を開いている人は意外に少ない

NISAとジュニアNISAを合わせると1636万口座です。一方で最新の日本の人口は1.258億人ですから、単純計算でNISA口座を持っている人は13%に過ぎないということがわかります。驚きの低水準ですよね・・・。

逆に言えばNISA口座を開いて運用してる我々は、その時点で金融リテラシ上位13%にランクインしているわけです。職場で話かけても、100人のうち87人は

NISA?なにそれ美味しいの?

ということ。NISAをご存知の皆様、上位13%入りおめでとうございます!

ぼくと同じ30代の金融リテラシはどうか?

さらに年代別で見てみると僕と同じ30代は227万口座で人口は1820万人であるので、12%の方がNISAを知っているという計算になります。年配の方より認知度が低いんです。驚きしかありません。

全体平均の13%に対しても下回っており、30代が投資に対して消極的な姿勢であるのが伺えますね。本来であれば一番恩恵を受けられる世代なのに、民間の保険(学資保険など)に費やしているんでしょうね・・・。実ににもったいない。

余談:上位13%は偏差値61相当

ちなみに上位13%とは偏差値で言うと61に相当します。偏差値61の工学部を調べてみると・・・(参照サイト

名だたる国公立大学が名前を連ねております。国公立大学に合格するのは難しいですが、NISAを知っていることは全く難しくありません。言い換えると、国公立大学に合格できても金融リテラシでは底辺レベルの人はザラにいるということです。

多くの人は一般NISAを選んでいて、ジュニアNISAは誰も使ってない

再掲

また、前出のデータからNISAの内訳を見てみると、つみたてNISAに比べて一般NISAを使う人が4倍弱も多いことがわかります。やはり、一般NISAのほうが非課税枠が3倍もあってお得と考える人が多いのでしょう。僕もその一人です。

さらにジュニアNISAについては非常にもったいない状況なのがわかります。なんと50万人しか使っていないのです。18歳以下は約2300万人なので人口比率にするとたったの2%!お子様がいる家庭でジュニアNISAを使ってさえいれば金融リテラシ上位2%入りですw ジュニアNISAの効能については以下の記事で考察していますので、ご参照ください。

言い換えるとジュニアNISAは誰も使ってないとも言える状況で、23年度いっぱいでの廃止もやむなしでしょう。18歳まで引き出せないという分かりにくい制度をもうちょいシンプルにしてくれれば、使ってくれる人も増えると思うんですが・・・。それ以前に自分をふくめた子育て世代の金融リテラシが低すぎるのが問題ですね。

結論:日本人に必要なのは金融リテラシ教育

日本は失われた30年を未だに継続していて、ますます貧しい国に成り下がっています。この流れは少子高齢化社会を止めない限り継続し続けるでしょう。そしてその問題の解消はとても困難を伴います。行政には期待したいですが、18歳以下にばらまく言っているようでは無理でしょう。

この流れを少しでも食い止めるには、日本人が金庫にしまっている金融資産を活用するのが有効です。日本人は各家庭ごとにたくさんの現金を大切に保管しています。しかし、そのお金はほとんど運用されていないので、諸外国と比較して増えていないのです。

金融庁ウェブサイトより引用。日本人の資産は増えてない

こうした状況を打開すべく前述のNISA制度は作られました。しかし日本人はもともと「株はギャンブル」といった偏見が強く、せっかくの制度があまり使われていません。その結果が「NISA口座を開いていれば上位13%」という実態です。

制度を準備するなど、行政の努力は正しい方向には向いていると思います。必要なのは幼少期から金融や税の考え方に触れ、偏見を取り去ることです。高校から金融のカリキュラムができるというのは、いい取り組みだと思います。

この流れで金融所得税を上げるという愚行をしなければですが・・・。

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