再投資型と配当型はどっちがいい?実際に計算してみた

資産形成&節約
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みなさん資産運用は順調でしょうか?僕はここ2日くらい米国株が下がってブルーな気持ちです(最近上がり過ぎてたので覚悟はしてましたが・・・)

投資素人の僕ではありますが、時折投資に関する書籍を読んで勉強しています。そうするとよく目にするのが

高配当株で不労所得を得よう!

と言った主張をされている本です。この文言を見るたびに、僕の数学的直感が何かおかしいと言っておりました。

みなさんご存知のとおり、日本では株取引で得た利益に合計20.315%の税金がかかります。そのため、配当で得る利益には20.315%の税金がかかり、毎回受け取るときに税金を納めねばなりません。

一方で再投資に回す場合は利益を受け取っていないので、税金を払うのは株を売却するときのみになります。

ぼく
ぼく

直感的には再投資のほうがお得だと思うんだけど、どれくらい違うんだろう?

と疑問に思いましたので、ざくっと計算してみました。今回はその結果をみなさんとシェアしたいと思います。

計算の前提:元金100万円、利回り9.89%

条件は上記のとおりで下記2つの計算結果を比較します。

  • 配当型:利回り9.89%をすべて配当金で受け取って同じ銘柄を買う(株価は一定)
  • 再投資型:利回り9.89%をすべて株の値上がりで受け取る(配当はなし)

この前提で計算してみた結果がこちらです。

20年後を比較すると予想どおり再投資型が546万円、配当型は456万円で再投資型のほうが90万円ほどよいリターンであることがわかります。

そうするとわからないのは

ぼく
ぼく

再投資型のほうが明らかにリターンがいいのに、なぜ配当型も人気があるんだろう?

ということです。なぜ配当型は人気があるんでしょうか?僕の仮説は以下です。

何もしなくても定期的にもらえる、という安心感

なんにもしなくても定期的に配当がもらえるのが、人間にとって安心感があるのかもしれません。もともと人間は狩猟で生活しており、いつ何が食べられるかはその日くらしだったはずです。そこに定期的に必ず食べ物(お金)をもらえるようになれば、きっと本能的に安心感を覚えてしまうのだと思います。

再投資型では”なんにもしなくても”という部分が実現できません。お金がなくなりそうになれば株を売らねばなりませんから。逆に言うとそれだけの手間が許容されるのなら、再投資型にしておいたほうがリターンは良いです。

僕は迷わず再投資型の株を購入しています。(主力の1557 ETF SPDR S&P500 ETF は配当利回り 1.25%と低めです)

結論:長期投資をするなら多少めんどくさくても再投資型がオススメ

株取引と税金には切っても切れない関係があります。僕はこの年になって税金の勉強の重要さに気づきました。

数学的には配当は少なくてもよいから、株価を上げるようにがんばってもらうのが投資家としては得になるようです。株を売ることくらならカンタンですし、わざわざ高配当株なんて買う必要はありません。

おまけ:資産運用おすすめ書籍

僕が実際に読んで「ほんとうに良い本だなぁ〜」としみじみ感じた名著をご紹介します。どれもめちゃくちゃ良い本ばかり。インデックス投資を始めたての方におすすめです。

以下の中にはKindle Unlimited(月々980円 読み放題)のサービスで利用できるものもありますのでチェックしてみてください。Kindle Unlimitedは無料期間もたまにあります、いつかはわからないけど。

2024年の年初に亡くなられた山崎元さんの遺作。内容は父から息子への手紙をイメージして、資産運用や生き方のアドバイスをおくるというもの(実際に送られた手紙の内容もあります)。涙なしには読み切れない名作でした。投資における主張はいつもの著者のものと全く同じ。ブレないところが山崎さんの良さですね。ぜひ読んでもらいたい一冊。

かつて日本の長者番付で一位になったサラリーマンとして話題になった清原達郎氏の初めての著書。これまでメディアにほとんど出てこなかった氏の赤裸々な体験談が多数載せられています。内容は初心者向けではありませんが、どこにでも溢れているインデックス投資を勧めるだけの本に飽きた方にはとても面白いはず。かく言う私もその一人(笑)純粋な読み物としてとても面白いです。

これは最近複数の視聴者さんに紹介してもらって購入した本です。主張は題名どおり「余剰資金が出たら即刻インデックス投資せよ」というもので、僕も思想とほぼ一致しています。また、前半部分では「節約には限界がある」「収入を増やす努力をしよう」という主張もされていて、その辺も共感できる部分は多いです。とてもいい本だと感じましたので、よかったら手にとってみるとよいかと思います。

これは最近視聴者さんに教えてもらった本です。株式投資や資産運用の考え方を学ぶのに、とても素晴らしい名著だと思いました。著者はインデックス投資にも精通していることが伺える一方で、各個人の資産運用は人としての合理性も考慮すべきと説いてます。株式投資のリターンは「リスク(値動き)の対価」をわかりやすい例も含めて明示してくれていて、投資初心者の方にぜひ読んでみてもらいたい本ですね。

これは僕が最近読んでよかったと思ってる本です。マクロ経済における金利の重要性を懇切丁寧に説明してくれています。金利が経済の基本であることを再認識させられました。初心者でも読みやすいように書かれていて、とくに予備知識は必要ありません。投資タイミングに活かせるかと言えばそこは同意しかねますが、金利による経済の定性的な動きを理解するのはこれで十分と思いました。

米国の著名投資家ハワード・マークス氏の著書で、彼の著書はなんとあのウォーレン・バフェットのお気に入りらしいw バークシャー・ハサウェイの株主総会でこの本を配ったというウワサも残っています。ハワード・マークス氏自体はインデックス投資にも一目を置くアクティブ投資家で、市場平均に勝つのは難しいと認めつつもどうすれば勝てるか?を色々とアドバイスしてくれる本です。

僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。

上記の本に加えてもう少しファイナンスを詳しく知りたい方向けにおすすめです。CAPMの考え方やそれをもう一歩発展させた3ファクターモデルのことも理解できます。ほかにもプライシング理論やリスク管理などの基礎知識もこれで十分わかるかと。

インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。

インデックス投資の父でありVanguard創業者のBogle氏の名著です。僕が最も尊敬する偉人でもあります。その先見性と残された功績には尊敬の念しかありません。内容はインデックス投資のベーシックな内容ですが、後半には債券との組み合わせ論などにも言及されています。全部が全部同意見というわけではありませんが、インデックス投資を志す者であれば必読書とも言ってよいかと。

ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。

本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。

この本は僕が初めて読んだ投資関連の書籍。当時、個別株で失敗し、偶然思うがままに買い付けた米国株インデックスETFに出会い、それにいい感触をもっていました。その感触を自信に変えてくれた本です。

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