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投資信託を売却したときの仕訳にハマった話【備忘録】

資産形成&節約
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僕は今現在、ひとり法人を経営しています。その法人では投資信託を活用した長期投資がメイン事業のひとつです。そして、この法人の経費はしばしばその保有資産(投資信託)を売却することで賄っています。

となると、必ず発生するのが「記帳」です。最初にいろいろとネットで調べてみたのですが、同じような境遇の例は少なく、しかもよくわかりませんでした。きっと同じような境遇の方がいることでしょう。

今回はいろいろと調べ尽くしたうえで、やっと売却時の記帳を理解できたので、それをここで共有したいと思います。この記事がこれから法人で投資信託を運用する人の参考になれば、それ以上にうれしいことはありません。

ケーススタディ:以下の売却データで考えてみる

まずは投信を売却したときのデータを準備しておきましょう。おおよそどの証券会社でも、このような明細が発行されていると思います。

上記の2つのスクショは別のファイルですが、同じ取引についての明細書です。楽天証券で楽天NASDAQ100を170157円分売却する、という注文をした結果になります。ただこの2つに書いている内容にはちょっと違いがあります。

準備:まずは明細に書いてある用語を正しく理解しよう

ここで重要なのは「投信解約源泉税 5192円」と「実現損益 28700円」です。僕は最初これを見た時に混乱してしまいました。というのも、法人口座で売却(解約)したときの源泉税は15.315%と理解していたのですが、5192/28700 =18.1% となり、数字が合わないのです。ここで少しつまづきました。

結論だけ言うと、ここに記載されている「実現損益」は「確定した含み益から源泉税を引いたもの」ということです。この解釈が当たり前なのかわかりませんが、僕はここに気づくのに時間がかかりました。

実際に源泉税を引いたと考えると 5192/(28700+5192) = 15.3% となり、税率の認識と一致します。これで用語としてわからないものはなくなるでしょう。

具体的な仕訳はどうするか

上図は実際に僕が記帳した例です。前述の取引明細の取引を上記のように処理しています。私は専門家ではないので確証はありませんが、きっとこれでOKでしょう。間違ってたらすみません。

借方には現金化されて証券口座に振り込まれたお金と仮払源泉税を計上します。この合計金額が今回の売却取引における約定金額です。一方で貸方には税引き前の売却益と残りの金額を投資有価証券として計上します。ちょうど投資有価証券の金額が簿価(≒元本相当)になるイメージですね。

ここで計上した仮払源泉税は、法人が赤字で法人税が0であるべきときには還付してもらえます。そのときの処理(全力法人税での申告)に躓いた記事もあるので、そちらもぜひ読んでみてください。

なお参考にした税理士ブログを以下に示します。当ブログよりも確度の高い情報をお求めの場合はチェックしてみてください。

補足)投信の売却には解約と買取がある

https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/fund/pop_kaitori.html より引用

投資信託の売却には解約と買取の2種類あるので注意してください。この記事で述べているのは解約の場合です。本当は買取のほうが源泉徴収されずにラクなのですが、あいにく僕が使っている楽天証券では対応していません。ということで、泣く泣く解約で処理しています。

結論:ひとり法人はリサーチ能力も求められる

最近はひとり法人の情報もたくさんあって、それを調べる限りは簡単にできそうな雰囲気を感じます。けれども、いざ自分で記帳をしたりし始めると、細かいところがわからなくなるんですよね。今回の仕訳もそのひとつでした。さらには僕自身が簿記の専門的な勉強をしてこなかったのも、あまりよくなかったです。

とは言え、こうやって調べ尽くしたうえで納得のいくソリューションにたどりつくと、すごく達成感があります。ほんとにしょうもないことなんですけどね(笑)法人運営にはこの手の細かいわからないことがたくさん出てくるので、それはそれで楽しいです。ぜひひとり法人、興味とメリットがあるのであれば、チャレンジしてみてくださいね。

参考:マイクロ法人設立に向けて参考になる本

以下はぼく自身がマイクロ法人設立のために参考にした書籍です。これらの本を購入するのもよいですし、Kindle Unlimited の読み放題サービスの30日無料期間で読み漁るのもいいかと思います。

マイクロ法人と言えば、というのがまずこの本でしょうか。マイクロ法人という言葉はこの著者である橘玲さんが作ったものです。なので、まずはバイブル的に読むといいかと思います。ただし昨今のマイクロ法人の主目的である「社会保険料削減」とはちょっと違う方向で書かれてるので注意。あくまでバックグラウンド知識として読むといいと思います。

YouTubeの視聴者さんに教えていただいた一冊。これは実際にマイクロ法人を作る場合に読む本にいいです。平易な言葉で書かれており、税と社会保険料の両方を考えるのが大事という方針のもとで、どういう法人にすればいいかが語られています。特にマイクロ法人でなぜ社会保険料の削減に繋がるのか?などがこれを読めばだいたいわかるかと。

ちなみに同じ著者の法人に特化した書籍もあります。もし法人運営の基本について知りたければこれも読むといいでしょう。

表紙とタイトルに面食らってしまいますが、具体的な法人設立のプロセスや作業などを知りたければこの本もいいかもしれません。

かの有名人、高橋洋一さんによる会計学の入門書です。どうしても法人運営には初歩中の初歩の会計知識が必要になります。僕自身も複式簿記の意味すらよくわかっていませんでしたが、この本のおかげでなんとなくイメージはつかめるようになりました。薄く広く知っておくことがすごく重要。Kindle Unlimited の読み放題サービスで読めたと思います(2024年8月時点)

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投資を学ぶなら:資産運用ですごく勉強になる書籍

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投資に関するネット記事は数あれど、最も有名で価値ある記事はコレなのでは?という記事の書籍版です。ぜひ投資書籍の2冊目に読んでほしい一冊としてピックアップしました。これを読むだけで本当に資産運用が完結する内容になっていて、僕も当時衝撃を受けました。もちろん書籍版の内容の本質はネット記事とほぼ同じですが、理論編がわかりやすく改定されていたり、読みやすくなっています。

インデックス投資の名著中の名著です。個人投資家にとっての投資は「ミスった者が負ける」敗者のゲームになった、というのがタイトルの由来。ここで言うミスとは、市場動向に動揺して売買してしまうことを指します。いいからインデックスホールドしとけ、という本。インデックス投資家の教養として読むべき本です。

これは僕が最近読んでよかったと思ってる本です。マクロ経済における金利の重要性を懇切丁寧に説明してくれています。金利が経済の基本であることを再認識させられました。初心者でも読みやすいように書かれていて、とくに予備知識は必要ありません。投資タイミングに活かせるかと言えばそこは同意しかねますが、金利による経済の定性的な動きを理解するのはこれで十分と思いました。

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これは最近複数の視聴者さんに紹介してもらって購入した本です。主張は題名どおり「余剰資金が出たら即刻インデックス投資せよ」というもので、僕も思想とほぼ一致しています。また、前半部分では「節約には限界がある」「収入を増やす努力をしよう」という主張もされていて、その辺も共感できる部分は多いです。とてもいい本だと感じましたので、よかったら手にとってみるとよいかと思います。

これは最近視聴者さんに教えてもらった本です。株式投資や資産運用の考え方を学ぶのに、とても素晴らしい名著だと思いました。著者はインデックス投資にも精通していることが伺える一方で、各個人の資産運用は人としての合理性も考慮すべきと説いてます。株式投資のリターンは「リスク(値動き)の対価」をわかりやすい例も含めて明示してくれていて、投資初心者の方にぜひ読んでみてもらいたい本ですね。

2024年の年初に亡くなられた山崎元さんの遺作。内容は父から息子への手紙をイメージして、資産運用や生き方のアドバイスをおくるというもの(実際に送られた手紙の内容もあります)。涙なしには読み切れない名作でした。投資における主張はいつもの著者のものと全く同じ。ブレないところが山崎さんの良さですね。ぜひ読んでもらいたい一冊。

米国の著名投資家ハワード・マークス氏の著書で、彼の著書はなんとあのウォーレン・バフェットのお気に入りらしいw バークシャー・ハサウェイの株主総会でこの本を配ったというウワサも残っています。ハワード・マークス氏自体はインデックス投資にも一目を置くアクティブ投資家で、市場平均に勝つのは難しいと認めつつもどうすれば勝てるか?を色々とアドバイスしてくれる本です。

僕が一番好きな本。難しい数学的な知識を必要とせず、現代ポートフォリオ理論(≒ランダムウォーク理論)をかじれます。正直な感想を言うと全ての書いてることが興味深かったわけではありません。なので隅々まで読んだわけではないですが、理論のところはとてもわかりやすいのでおすすめです。これ読んでからWikpedia見たらだいぶ理解が進みました。

上記の本に加えてもう少しファイナンスを詳しく知りたい方向けにおすすめです。CAPMの考え方やそれをもう一歩発展させた3ファクターモデルのことも理解できます。ほかにもプライシング理論やリスク管理などの基礎知識もこれで十分わかるかと。

インデックス投資の父でありVanguard創業者のBogle氏の名著です。僕が最も尊敬する偉人でもあります。その先見性と残された功績には尊敬の念しかありません。内容はインデックス投資のベーシックな内容ですが、後半には債券との組み合わせ論などにも言及されています。全部が全部同意見というわけではありませんが、インデックス投資を志す者であれば必読書とも言ってよいかと。

ランダムウォーク理論(株価の動きはわからないという前提を置く理論)について、歴史を交えて語った本。これも名著と言われています。理論の概念はざっくりとわかるかと。歴史の部分が長くて、そこは読み飛ばしました。

本をほとんど読まない僕が唯一知ってる作家さん、橘玲さんの本。とても読みやすい文章で書かれていて、こんな文が書きたいなといつも思ってます。僕が海外株を中心に買っているのはこの本の考え方に近いです。

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