みなさん、楽天モバイルでタダ同然運用は順調でしょうか?僕は在宅ワーク中心なので、何不自由なく快適に運用しております。ほんと家計の味方ですよね。
ただ、Yahooニュースなどで楽天モバイルが取上げられるたび、
すぐに圏外になってくそすぎる!
サポートに繋がらなくて困る!
など、燦々たる言われように胸を痛めております。サポートガーとか言っちゃう情弱は置いといて、圏外になりすぎるのは確かに困りますね。携帯電話としての役割を果たしているとは言えません。
この圏外で繋がらない問題、実は楽天モバイルをiPhoneで使うと起こってしまう、とあるクソ仕様の影響ではないか?と僕は考えております。その現象の対策として応急処置がありますので、それを皆さんとシェアさせてください。これが圏外問題の解決に一役買えば、それ以上に嬉しいことはありません。
楽天モバイルをiPhoneで使うと起こる”クソ仕様”とは?
”クソ仕様”について論じる前に、まずは楽天モバイルの現状の提供エリアについて理解する必要があります。公式サイトには以下のように現在の提供エリアが示されています。
楽天回線は自社の提供エリアだけではまだ狭すぎて、実用に堪えません。そのため、自社の電波が弱いエリアではauに電波を借りてサービスを提供しています。それが上図で「パートナー回線エリア」と表記されているものです。
楽天モバイルユーザー自身は特に意識することなく、楽天回線の電波が弱いと判断されるときは自動的にパートナー回線に切り替わり、逆に楽天回線の電波が十分と判断されれば楽天回線に勝手に切り替わるようになっています。ここまではよい。
問題の”クソ仕様”とは、このシステムが使用するスマホ端末によっては満足に動作しないという点です。
iPhone11以前だとパートナー回線から復帰しないクソ仕様
楽天モバイルの公式サイトのわかりづらい場所に以下の記述があります。
[iPhone]楽天回線とパートナー回線が自動で切り替わらない 〜中略〜
<iPhone 12以降に発売されたモデルをご利用の場合>
iPhone 12以降に発売されたiPhoneシリーズは、iOS 14.4以降ならびにキャリア設定が最新バージョンへアップデートをしていただければ回線の自動切り替えに対応しております。
〜中略〜
なお、iPhone 12以降のシリーズ以外は楽天回線とパートナー回線の自動切り替えに対応しておりません。
この記述によると、iPhone12以降シリーズ以外はパートナー回線から楽天回線への自動切り替えができません。つまりiPhoneSE(第2世代)やiPhone11シリーズ以前のモデルは、いったんパートナー回線に接続すると、楽天回線には復帰してくれません。
基本的にパートナー回線と楽天回線はお互いを補完するようにエリアが設定されていますから、この自動切り替えが働かないと電波が弱くなることは自明です。それをiPhone12以降にしか提供していないということは、新しいiPhoneを楽天モバイルで買えというプレッシャーなんでしょうか?やり方が陰湿です、楽天モバイルさん。
「すぐ圏外になっちゃう」問題に悩んでいる方の中には、この自動切り替えが働かない現象で圏外になっている人が相当数いると思われます。
iPhoneでパートナー回線→楽天回線に切り替える唯一の方法
というわけで、電波が弱いときにやるべきことを以下に書き連ねます。実際に我が家(楽天回線が十分入るエリア)で僕のiPhone11Proを使ってみた例とともに見ていきましょう。
なんか電波が弱いなぁ・・・
と感じたり、圏外になったりする場合には”my楽天モバイル”アプリで現在接続しているエリアを確認しましょう。僕の場合、自宅ではいつも電波が4本立つバリ4ですが、時折1〜2本になっている時があります。そんなときにアプリで確認すると・・・
やはり「パートナー回線接続中」と表記されています。これが前述のパートナー回線にいったん接続してから復帰できない状態です。ほったらかしにすると、電波が弱いまま使うことになります。
解消するのはカンタン。いったんフライトモードにして数秒経ったら解除する。それだけです。
iPhoneの右上(ホームボタンがあるiPhoneなら画面下)をスワイプして出てくるコントロールセンターの左上にある飛行機マークをタップするとフライトモードに入ります。これを数秒ONにして、その後解除してください。そうすると、モバイルデータ通信接続がリセットされるので、再び楽天回線に接続されるようになります。
この手順を踏むことで楽天回線に再接続され、電波が復活しました。なんとも鬱陶しい仕様ではありますが、もし楽天モバイルを使用していて電波に困ったらこの手順を試してみてください。たいていの場合は復活すると思います。
それにしてもこの仕様は不便だし、ユーザーに対する配慮が欠けていると言わざるを得ません。前述のとおり新しいiPhoneを買ってねということなんでしょうが、本当にユーザーを獲得したいなら電波を増強するよりもこの仕様を改善したほうが低コストでユーザー満足度をあげられると考えます。いかがでしょうか、楽天モバイルさん。
結論:楽天モバイルで電波に困ったら一瞬だけフライトモードにして接続しなおそう
楽天モバイルにはタダ同然で回線を使わせてもらって、感謝しかありません。それゆえ、もっとユーザーをたくさん獲得して、電波の増強に努めてほしいと願っております。
ただ、電波の増強にはかなりの時間と投資を必要とします。地道で莫大な投資を経て、得られるユーザー満足度上昇はわずかでしょう。他の業者なら既に当たり前につながるため、ユーザーの目は肥えています。
そんな中、日本の半分のユーザーが使用しているiPhoneでこのような地味な嫌がらせ仕様を残しておくなんて愚策としか言えません。おそらく自動切り替えの技術的ハードルは無いでしょう。ほんの少しの投資で「楽天モバイルは意外に使えるぞ」という評価に繋げられるのに、それをやらない舵取りにはいったいどんな意図があるんでしょうか?新しいiPhone買って、という意味以上の何かがあるのかなと邪推してしまいます。
話がそれましたが、とりあえず楽天モバイルをiPhoneで使っていて圏外になったら、いったんフライトモードにしてみましょう。それで解決するケースも相当数あるはずです。