ちょうど昨日に発売日ゲットした iPhone15 Pro、とても気に入っております。特に質感が思った以上によくて、「良いものを使ってる」という満足感は相当に高いものです。その感想記事はこちらからどうぞ。
一方で僕にはこのiPhone15 Proにはブランド品としての価値だけを期待しているわけではありません。なぜなら僕の副業はYouTubeであって、その動画作成にこのiPhoneが欠かせないからです。そしてこのiPhoneに期待しているのは、動画作成時間の短縮という重要な任務であります。
iPhoneをどのようにして活用しているかは当チャンネルの動画や以下の記事をご参照ください。
今回、その時短効果に期待して始めてiPhone15 Proを使用しましたが、思った以上に効果がなくて残念な感じでした。その内容についてシェアしたいと思います。この記事がこれからiPhone15Proを使って動画作成をしようとする方の参考になれば、それ以上にうれしいことはありません。
どういうプロセスで時間がかかっているのか?
今の動画作成で主にiPhoneに起因して時間がかかるプロセスは大きく2点です。
①ミー文字動画のエンコード
僕の動画ではiPhoneのミー文字という機能を使っているのですが、この機能は素材を作成したあとでエンコードする、というプロセスが入ります。これが結構時間を食うのです。
僕はいつも30分付近の尺の動画を作っています。その素材の長さはだいたい1時間くらいもあり、エンコードすると実に数十分間も待つ必要があるのです。だいたいいつもはこの時間で掃除機をかけたり、SNSを見たりしているのですが、特に後者は時間つぶしでしかなく、もったいないなと思っていました。
これがなんとか時短できればなぁ…
と思って今回の新型iPhoneに期待していたわけです。けれども、思った以上に時短にはなりませんでした。正直、体感としてそこまで変化はありません。※定量的に計測したら追記しようと思います(追記あります:濡れ衣でした)
今回もエンコード中に掃除機をかけたりSNSを見たりしていましたが、まだまだエンコードは終わりません。結局のところ体感できるほどのエンコード時間に差がなかったように感じました。これがいちばんのがっかり…。もっと「もう終わったの!?」的な体感を期待していたので。きっと少しは短くなってると思うんですけどね。まあ期待値が高すぎただけ説もあります。けれども前の機種は iPhone11 Proですからねぇ。4年落ち機種はぶっちぎってほしかったな
追記:検証してみた
気になったので、実際にハゲオヤジムービーを30分間撮影して、そのエンコード時間を計測してみました。比較対象はiPhone15 ProとiPhone11 Proです。その結果がこちら
時間で比較するとおおよそ16分かかっていたエンコードが12分に短縮されています。比率としては25%も短くなってました(笑)人間の感覚とは恐ろしく適当ですね…けっこう短くなっています。すみませんでした、アップルさん
だいたい僕が撮影する動画は1時間くらいですから、iPhone11Proで32分かかっていたエンコードが24分になる計算です。これは結構いいかもしれん。いいもの買いました(追記おわり)
②Macへの有線データ転送にまともな手段がない
次の時間がかかるプロセスは、上記で作成したハゲオヤジムービーを編集のためにMacに移動することです。iPhone15 ProはUSB-Cに対応した上で、通信規格もUSB 3.2 Gen 2にパワーアップしています。こいつを直接Macに接続して高速でファイル移動できたら便利だろうなと思っていました。
ここのポイントは撮影時にはiPhoneとMacが電力供給のために有線接続されているので、うまくいけばシームレスに高速ファイル移動を実現できるところ。ちなみに今まではUSB2.0にしか対応していない上にまともなファイル移動手段がないので、AirDropを使ってました。有線接続しているのに無線でファイルを移動(笑)。これが現状の最速の手段だったのです。
それが今回のUSB 3.2 対応で高速移動できればよかったのですが、結論から言うとまともにファイル移動ができません。そもそも有線で接続してMacに動画ファイルをまともに移動する術がないんですよ。これを準備しておいてほしかったです。
Macで写真アプリを使えば移動できますよ
と言われそうですが、いったん使ってみた感じ「これは使いたくない」と思うくらいの使いにくさでした。いちいちiPhoneの中の写真を全部読みに行くし、移動したファイルがどこにあるかも直感的に分かりにくすぎます。正直、使い物になりません。
ただ単にUSBメモリみたいに挿してドラッグ&ドロップで移動したいだけなんですが、それすらできないのが残念すぎます。
ということでかなりがっかりでしたが、現状はAirDropで時間かけて移動しています。
番外編:iPhoneのバックアップを有線で高速化できてない
iPhoneの数少ない不満としてあるのが「バックアップの速度」です。WiFiでも有線でもそうなのですが、とてつもなく時間がかかります。これをUSB 3.2の速度を活かして高速化できればうれしい、と思っていました。
ただ接続してバックアップを開始した時から感じました。明らかに以前と速度が同じです。とくに購入して初回のバックアップだから遅いのですが、1日くらいかかりそうな速度でバックアップが進行します…orz。これはUSB3.2の速度ではありませんね。
いったい何が速度のボトルネックになっているんでしょうね?確かにWiFiでも異常に遅いもんな。Macの中の何か別の問題があるのかもしれません。そもそもiCloudのサブスクを買え、ということなんでしょうが。
結論:主目的だったYouTube動画作成の時短にはほぼ貢献できず
ということで動画作成に一通り使ってみたものの、結果はほんとうに残念でした。特にエンコードの速度は期待していただけに、がっかり感が強いですねぇ。もうiPhoneも4年前からそんなに進化していないのかもしれません。ハードウェアのスペックとしても。(追記)濡れ衣すみません
唯一希望を持っているのは「Macとの接続時のデータ移動」です。これは何かしらのUIの改善で対応できそうじゃないですか。果たしてAppleがそこまでやってくれるかは謎ですが。
ただ、この点はがっかりなのですが相変わらず質感は最高にいいです。なのでこれからも大切に使っていこうと思います。そう言えばインカメの画質は11Proから見違えるくらい良くなってましたな。まあ僕の場合はハゲオヤジがきれいになるだけなのであまり意味がないけど(笑)