みなさん、愛車のリコール修理をしたことはありますか?僕は以前に乗っていたディーゼルエンジンのデミオで帯びたたしい数のリコールを経験したことがあります。最後には「予見性リコール」という、完治を諦めたという内容のリコールが出て見切りをつけました。その話は以下の記事をどうぞ。
その後、N-BOXに乗り換えてとても快適に生活をしていましたが、なんと先日このN-BOXにもリコールが発表されたではありませんか。なんということでしょうね、勘弁してくれよ。
内容は燃料ポンプの不具合です。たしかに燃料ポンプ壊れたら走れませんから困りますね。というわけで、この不具合について少々調べた上で修理予約をしたので、その話をここで共有させてください。この記事が同じN-BOXユーザーの役に立てば、それ以上にうれしいことはありません。
そもそもリコールって何でやるの?
リコールというワードをWikipediaで調べてみると、こんなことが書いてあります。
自動車の構造、装置又は性能が自動車の安全上、公害防止上の規定(道路運送車両の保安基準)に適合しなくなるおそれがある状態、又は適合していない状態で、原因が設計又は製作の過程にある場合に、その旨を国土交通大臣に届け出て、自動車を無料で改修・修理する制度。
要するに設計の不備で自動車が安全に使えない状態にあるのを無償修理する、そんな制度のことです。代表的なのは自動車の基本機能である「走る・曲がる・止まる」が脅かされる故障ですね。あとは環境保全の観点から不具合によって排ガスが増えてしまう場合なんかもリコール対象とされます。例えばPHEV(プラグインハイブリッド車)のバッテリー関連の故障も、EVモードでの航続距離が減って排ガスが増える、と解釈されたりするような塩梅です。製造メーカー側からすると、最も重要とされる信頼性設計の項目と言っていいでしょう。
リコール修理してくれるのって安心感あるよな〜
などと言う車好きオジサンをたまに見かけますが、これは事の重大さを理解できないというのを晒す発言です。もちろんリコール隠しは言語道断ですが、リコールを出すということもかなりのやらかしなんですよね。走る・曲がる・止まるの設計をちゃんとできません、という公表なわけですから。
今回のN-BOXの不具合
というわけで御託は置いておいて、今回の不具合を見ていきましょう。内容は「燃料ポンプ」の故障です。インペラの樹脂成形に不備があり、膨潤して燃料を汲み上げられなくなるみたいですね。当然、最悪の場合はエンストです。いわゆる「走る・曲がる・止まる」に関連する不具合と言っていいでしょう。
製作期間は2018年3月21日~12月21日。不具合件数は68件とのことです。N-BOXは年間に数十万台も売れるヒット車ですから、率で言うと大したことはないのかもしれない。ただこの数字を信用するのもアレなので、国土交通省のページで同じような報告がないか調べてみます。
思った以上に件数は少ないです。ぱっと見、燃料ポンプの不具合よりもホンダセンシングの誤作動が多く報告されているように見受けます。これでは探しにくいので、故障モードを燃料装置に絞り込んで検索してみましょう。
N-BOXだと全部で6件です。この不具合はNシリーズ全部のものなので、これ以外にももちろん不具合情報サイトに載っているはずですが、68件には到達しなさそうに思えます。まあディーラーに直接連絡した人が大部分なんでしょう。こんな仕組み知ってるほうが珍しいよね、たぶん。
内容を見てみてると、高速道路で失速したり、交差点で立ち往生したりとシャレにならないものが多いです。こえーよ
こわいので早速修理予約をする
リコールの発表から数日後、我が家にこんな手紙がきました。
この手紙を見るに修理は1時間半〜2時間20分ほどかかるらしい。余計な時間拘束、ほんとに困りますね。そう言えば前にもヒューズボックスのリコールもあったから2回目ですな。もうこれで終わりにしてほしいものです。
そしてその予約のために電話したところ、いくつか注意点を伝えられました。
修理には3時間〜4時間ほどかかります。それと燃料が多いと大変なので、できるだけ燃料減らした状態で持ってきてくれるとうれしいです。
紙に書いてある時間とぜんぜん違うやんw ちゃんと作業の難しさや販売店のスキルを考えて書類に記載してほしいものです。おかげで計画が狂いました。ただ、代車を出していただけるようだったので、そこはありがたかったですね。
結論:燃料ポンプ交換には時間がかかるみたいだから要注意
ほんと不具合っていいことないですよね。修理前はムダに心配になるし、修理にもけっこうな時間をとられてしまいます。これをポジティブに捉えられる人の精神はほんとに凄い、というかドMなだけかもしれない。
N-BOXは大好きな車ですが、リコールはこれくらいにしてほしいものです。もう勘弁して。また実際に修理した時の様子をレポートしますので、ぜひお楽しみに。