ぼくの今の愛車はN-BOXです。その前はマツダデミオ(現在のマツダ2)に乗ってました。そのディーゼル仕様です。マツダ2ディーゼルの購入は正直失敗でした。その後悔を皆さんにも味わって欲しくないので、ここで共有したいと思います。
マツダ デミオを購入した理由

ずばり、ディーゼルエンジンに魅力を感じていたからです。低回転からグイグイ引っ張ってくれるトルクに期待をしていました。ガソリンエンジンで体験できないドライブフィールを味わいたかったんです。
実際にトルクは魅力的でした。低回転からドロドローって音でぐんぐん加速します。この点は満足してました。発車するときのラグ(ターボラグ)は大きいとは感じていましたが。 一息ついてから加速が始まるので、「おっとっと、踏みすぎた」となりやすいんです。この辺から、当時マツダがしきりにアピールしていた「人馬一体」は何だったんだろう?と思うようになりました。
デミオのディーゼルエンジンは失敗作と言っていい
1年くらいは気に入って乗ってはいました。しかし、2016年ごろから掲示板などで、エンジンがガタガタ振動して加速しなくなる、エンストする、などの声があがるようになります。2016年の株主総会でも議論がなされています 。しかし、会社は「適切に対応していきたい」と述べるのみでした。
実際に国土交通相の不具合ホットラインでDJ型デミオの故障検索をすると、78件もヒットするんです。そのほとんどが前述のエンジンガタガタ症状。

ちなみに普通車で販売台数上位のプリウス(ZVW50型)で調べても29件しかヒットしません。デミオの不具合は母数に対して件数が多すぎです。いかに故障率が高いかを物語ってます。
2016年7月からエンジンがらみのリコールが出始めた
そんな中、マツダはなかなかリコールに踏み切りませんでした。粘れると考えていたんでしょうか。2016年9月、ついに耐えきれなくなったのか、1回目のエンジンに関するリコールが発表されました。制御プログラムの書換えです。

そこから立て続けにリコールが続きます。プログラム更新のみではしのぎ切れないと判断したのか、煤を焼いて清掃してしのごうという思いが見えなくもない。

そして、もう無理だと諦めたのか、「予見性リコール」が発表されます。 このリコール内容を要約すると

エンジンチェックランプが点灯したら持ってきてね。完治しないから、何回でも修理するよ
ということです。 メーカーが、この不具合は直せない、持病として付き合っていくしかないと認めているのです。

いつエンジンが止まるかわからない、そんな車に乗りたいと思いますか?高速でエンストしたらと思うと、怖くてなりませんでした。
リコール修理に持っていった日に乗換えを決めた

もう何回持っていけばいいんだよ・・・
と腹を立てつつも、ディーラーに持って行きました。ぼくがうけた最後のリコール修理です。
そのとき、担当の方からエンジンを下ろして作業したいとの申し出がありました。オイルの液面レベルの上がり方が大きいので、必要部品を交換したいとのこと。
修理するのはいいんだけど、それでまた一週間入院。取りに行かなくてはなりません。さらにディーラーのスタッフは申し訳なさそうな素振りも全くなく、あろうことか逆ギレ気味の態度をとられました。もう、このメーカ、ディーラーと付き合うのはやめよう、そう決心しました。
そして今の家に引っ越してきてすぐ、N-BOXに買い替え。元からN-BOXにしとけばよかった、と何度後悔したことか。
マツダのディーゼルはいつエンストするかわからない
これにつきます。ぼくのような悔しい思いをする人を増やしたくはありません。マツダの小型ディーゼル、特に1.5Dはメーカーも認める欠陥エンジンです。CX-3にはいつからか1.5Dラインナップはなくなり、1.8Dに更新されました。マツダも欠陥品と思ってるんでしょうね。
ほかにもマツダのディーゼルには悪い噂がたくさんあります。2.2Dしかりです。乗用車にディーゼルは向いてないんです。大型車には相性よいんですが。エンジンが止まって危険にさらされる可能性があってもよい、って人以外には勧められません。
個人的にはお世辞抜きでマツダディーゼル(特に1.5L)はやめといたほうがいいんじゃない?と思ってます。巷で言われている通り長距離ドライブは最高によかったですよ。けど、それ以上に大切なものがありますよ、自動車には。
※そもそもディーゼルで低圧縮比というのが何を目指してるのかがわからない。ディーゼルは圧縮比が大きくとれるから効率(燃費)が良い。排ガス(NOx)が出るからと言って圧縮比を下げたら、何がしたいのかよくわかりません。それなら3元触媒付けてガソリンエンジンにしたほうがよっぽど洗練されてるかと。無理やり他社と差別化したかったとしか思えない。