みなさん、音楽サブスクは利用していますか?僕はApple Musicをファミリーで契約して家族みんなで楽しんでます。月々1480円で家族6人まで使えるなんて素晴らしいサービスですよね。
そのApple Musicが2021/6/7についにロスレス、ハイレゾおよび空間オーディオに対応しました。元オーディオオタクとして、ロスレス対応はめちゃくちゃうれしいですね。サブスクでCD同等音質だなんて、すごい時代になったもんだ。
我が家では主にAirPlayを使ってApple Musicを楽しんでいます。AirPlayではハイレゾは楽しめませんがロスレスであれば楽しめるようです。その詳細はこちらの投稿からどうぞ。
対応したのなら早速聴いてみよう!
ということで、今回はiPhone11ProとM1 MacBook Airを使ってそれぞれロスレスやハイレゾ音源を聴いてみました。設定方法や聴いてみた感想をここで共有させてください。
まずは王道「iPhone」で聴いてみる
まずはApple Musicの利用方法として最も多いであろう「iPhone」を使って聴いてみます。iPhoneでロスレスを楽しむために、iPhoneからAVアンプ NR1710にAirPlayで飛ばし、スピーカーSS-NA2ESで鳴らします。
まずは設定でロスレスを有効にする
ロスレスを楽しむためには設定が必要です。まずは「設定>ミュージック」を開き、「オーディオの品質」をタップ。
そうすると「ロスレスオーディオ」のスイッチが表示されますのでONにします。モバイル通信中のデータ通信量を抑えたい人は「モバイル通信ストリーミング」はロスレスにしないでおきましょう。僕は楽天モバイルで0円運用しているため下図の設定としています。
この設定をした後でミュージックアプリを開き、対応している曲を再生すると「ロスレス」と表示されます。これで無事設定完了です。
空間オーディオの設定もしておこう
AirPodsシリーズを持っている方は空間オーディオも楽しめます。これも同じ「設定>ミュージック」からドルビーアトモスを自動にすればOK。
空間オーディオに対応する曲を再生すると「Dolby Atmos」というバッジが表示されます。現時点では対応してる曲はかなり少なそうです。例えばThe Weekend の「 I Feel It Coming ft. Daft Punk 」が対応していました。
MacBook Airでもロスレス設定してみた
Apple MusicはもちろんMacBook Airでも楽しめます。オーディオオタクとしてMacでもロスレス対応の検証せねばならないと思い、さっそく設定してみました。
まずはMusicアプリを開き、「環境設定」をクリックしてください。
環境設定を開いたら「再生」タブを選択します。そうすると、何やらロスレスの文字が見えるではありませんか。まずはそこにチェックを入れます。
さらにその下にはストリーミングとダウンロードでどの音質にするかを選べるプルダウンメニューがあります。それを開いてみると「ロスレス」と「ハイレゾロスレス」が選べるようです。
ハイレゾロスレスはロスレスの上位互換のはず!
との考えのもと、僕は迷いなくハイレゾロスレスを選択しました。ハイレゾロスレスを選択するとご丁寧にApple様は「DACが無いと楽しめないよ!」と警告してくれます。
まあ我が家の環境はDELLのモニタ U2414に付属のDAC機能ですので間違いなくハイレゾ対応はしてませんが、とりあえず「ハイレゾロスレスで続ける」に設定しておきました。
この状態で対応している曲を再生するとiPhoneと同じくロスレスバッジがつきます。
ちなみにこのロスレスバッジをクリック(タップ)すると、音声の規格が表示されます。ほとんどはCD音質の16ビット/44.1kHzの曲ですね。
24ビット/48kHzや24ビット/44.1kHzの曲ももちろんあります。例えばキュウソネコカミのアルバム「モルモットラボ」 やNulbarichの「Blank Envelope」は24ビット/48kHz、The Weekend の「 Starboy 」は4ビット/44.1kHzでした。
今のところ、まだハイレゾロスレス 24ビット/192kHz に対応した楽曲に出会えておりません。誰か見つけたら教えてください。
追記:村治佳織の「CINEMA」がハイレゾロスレス対応でした
実際にロスレスで聴いてみた感想はどうなの?
僕はピュアオーディオ信仰者ではありません。ただのにわかオーディオ好きです。その前提で以下の記事を読んでください。
ロスレスはなぜ音質がよくなるのか?ロスレスと圧縮音源は理屈で言うと2つ違いがあります。
ひとつはビット数。波形をデジタルで表現しようとするとカクカクになってしまいますが、そのカクカクの刻みを細かくすれば、よりなめらかに波形を表現することができます。写真やディスプレイで言うところの階調が豊かになるのと同義です。音程や音量がなめらかに変化するようなシーン(グリッサンドとかビブラートとか)で違いがわかりやすいのかな?たぶん。
もうひとつは周波数。圧縮音源は人間の耳には聞こえないと言われる高周波のデータを省いています。ロスレスになればその高周波データを持っているので、高周波=高音に違いが現れます。高音と言っても人間の耳に聞こえないくらい高い音なので、歌声でハイキーといったレベルの音程ではありません。パーカッションなどのハイハットな音で違いが出ると思われます。
うちの環境でApple Musicのロスレスを楽しめる2つのシステム(iPhone→NR1710→SS-NA2ES、およびMacBook Air →U2414→SRM-300)で聴き比べてみました。
正直な感想としては、
うーん、高音がキラキラした気がするけど目隠ししたらわからないかも・・・
って感じ。曲を再生しながらロスレスと圧縮音源をポチポチ切替えて聴いてみましたが、よっぽど集中して聴かないと違いすらわかりませんでした。元の圧縮音源も十分優秀ですね。ぼくがクソ耳なだけという説もありますが。
ただ、音質がどうこうよりも「ロスレスで聴いている」という事実が満足感を与えてくれる効果は大きいです。Apple Musicは所詮圧縮音源とバカにされてましたから、CDと同等以上の音質で再生しているという事実は大切。音質のためにやれることはやりきっている、というのが精神的に良いです。
ちなみに空間オーディオはどうか?
元オーディオオタクとしては空間オーディオにはあまり興味はありません。その前提でThe Weekend の「 I Feel It Coming ft. Daft Punk 」をAirPods Proで聴いてみました。たしかに色んな方向から声が聞こえてくるようで、不思議な感じがします。ただ、この空間オーディオはどっちかと言うと映画向きですね。音楽は別に正面から聞こえてくれればよいです。
また、Dolby Atmosを有効にすると音量がかなり小さくなります。空間オーディオ対応曲で音量を調節した状態で次の曲に移行すると、音量がデカくてかなりびっくりしました。心臓によくないので、改善されるまでOFFにしておきます。
あと空間オーディオをAVアンプでも聴いてみましたが色んな方向から聞こえてくる驚きはAirPods Proのほうが上ですね。ちなみにAVアンプでもDolby Atmosで音量が小さくなりますので注意。
結論:ロスレス対応によってCD音質でApple Musicを聴ける喜びはプライスレス
今まで圧縮音源でしか聴けなかったものが料金アップなしにロスレス(ハイレゾ)に対応するなんて、最高のアップグレードです。Apple信者の信仰心が報われなるときがきました。まあ、真実はSpotifyの後追いなんでしょうが。
こうなるとこれから楽曲をリリースするアーティストもハイレゾで録音する人が増えるのではないでしょうか?我々の音楽体験もどんどん豊かなものになるでしょう。次に期待するのはBluetoothでロスレスを楽しめるようなアップグレード、もしくはAirPlayのハイレゾ対応ですかね。よろしくお願いします!Apple様!