一時期、オーディオにハマっていたこともあり、うちのスピーカーは SS-NA2ES というわりと凝ったものを使ってます。なかなか他のレビューも少ないので、微力ながら検討されている方の参考になればということで、紹介します。
2010年の発売と同時に購入
ちょうど新入社員として、初の冬のボーナスを受け取った時期でした。
学生のときに高くて買えなかったスピーカーを買うんだ
とよくわからない意気込みで目星のスピーカー を検討していたのです。その時は寮生活だったものですから、6畳ワンルームにスピーカーを置くという無謀な計画でした。予算は30万ほど。
国産(特にSONY)信者としての決断
30万クラス高級スピーカーといえば海外製も視野に入ってくる値段です。いろいろ悩ましいですが、考えがぶれないように、以下の指針をきめておきました。
- 国産メーカーであること
- 可能な限りデカイこと
1.について、実物を見に行ったときに、30万クラスの海外メーカー品は国内メーカーよりも仕上げが雑に感じました。予算が中途半端なので、海外品だと高級とは言えないクラスだからかな?裏返せばコスパが良くないということです。海外品は本当に好きで沢山お金を積める方向けでしょうね。
2.について、非常に乱暴な考え方と承知の上なんですが、僕はスピーカーや楽器において
大は小を兼ねる
と思って選んでます。具体的に言うと、低い音は絶対的な大きさがデカくないと出ないのです。楽器に例えると、コントラバスの最低音をチェロで鳴らすのは不可能ですが、チェロの音をコントラバスでは鳴らせます。弾きやすさとかは置いといて、という例えね。小さい箱では低い音は鳴らせないのです。
なので、特にスピーカーユニットの直径とエンクロージャのデカさ重視しました。
SONYの中でもっともデカいスピーカー(予算範囲の中で)
そういう基準で僕が選んだスピーカーがSS-NA2ES 。ラインナップ的にはこんな立ち位置。
https://www.sony.jp/より引用。今はSS-NA2ESpeというピアノ塗装版モデルになってる。
価格は実売30万程度に収まりながら、SONYのハイエンドスピーカーと似たビッグサイズのトールボーイ です。
他にも国産メーカーはありますが、SONY信者だったので、そこはSONYに一本化してました。国産重視というより、SONY重視ですね。
無骨なシルエットから優しい音がする
今の姿はこんな感じ。デカいので存在感がすごいです。色は今は廃盤になってしまったブラック。
整理整頓できていない、ありのままを晒すスタイル
塗装や仕上げはとてもきれいです。表面はツルツルしていて、木の風合いを活かしたエンクロージャではないですね。
賛否両論※あるのは承知の上ですが、うちではavアンプ駆動、安っちいスピーカーケーブル接続です。
普段はスピーカーネットを付けて使ってます。
肝心の音はとても素直な感じ。良くいえばナチュラル、悪くいえば凡庸。個人的には高音がもうちょいキラキラ鳴るのが好きですが、そこまで不満はありません。低音が思った以上に鳴るので、ウーファーは設けてないです。以前はウーファー置いてましたが不要と判断しました。ウーファー場所とるしね。
スピーカーネットを取ると、ピュアオーディオっぽい佇まいになる
クラシックギターを聴くのにぴったり
SS-NA2ESはクラシックギターと相性がとても良いです。何の脚色もしないこのスピーカーだと、目の前で弾いているかものような感覚です。YouTubeのような動画付きだとさらに臨場感があってよいですね。
クラシックギターを目の前で弾いてくれてるみたいに聞こえる(録音の質による)
普段はもっぱら子どものYouTube用
不満点はスピーカーネットのクオリティ
ほとんど不満点はないのですが、唯一と言っていいのがスピーカーネットのクオリティ。どう考えても30万円のクオリティではありません。
軟弱なプラスチック製で、本体のピンにはめ込む形で固定するように作られていますが、そのスピーカーネット側の穴が脆弱。少しでもずれて付けてしまうと、穴についてるゴムがずれて直せなくなります。これって修理してくれるのかな?
スペランカーばりに貧弱なスピーカーネット
※アンプやケーブルでは、変わる変わらない不毛な論争がいつの時代も繰り広げられてます。そもそも、そんな論争があること自体、「ほとんど影響ない」ということの証明なんじゃないか、そう思ってます。スピーカーで音が変わることは誰も否定しないですよね。(そんな論争ないですよね。)