みなさん、スマホの通信会社はどこと契約されていますか?ぼくはこれまでmineoを愛用してきました。こちらの記事でご紹介しています。
mineoは大手MVNOで、3大キャリアに比べれば圧倒的に安いです。僕と妻をあわせて月々2816円(税込み)という低価格にそれなりに満足しておりました。
しかし、つい先日に楽天モバイルからiPhoneへの正式対応が発表されました。楽天モバイルは第4のキャリアとして発足し、3大キャリアやMVNOに対して価格破壊とも呼べるプランで攻勢をかけているキャリアです。その楽天モバイルがiPhoneへの対応と聞いて、節約家たる僕は見過ごしてはおれません。
さっそく人柱覚悟で僕と妻のスマホをmineoから楽天モバイルへMNPしてみました。今回は実際にどれくらい安くなるか、および使ってみた感想をみなさんとシェアしたいと思います。
楽天モバイルでどれくらい安くなるかを比較してみる
まずは楽天モバイルの”価格破壊”プランをmineoと比較して、どれくらいの破壊力かを確認してみましょう。
①通信料の比較
下の表は通信容量に応じた料金を比較したものです。
これを機に過去のご自身の通信量を調べてみてください。僕は最近ほとんど在宅勤務なので、外でスマホを使う機会が少ないです。そのためデータ量節約を意識せずとも1GB以下に収まっていました。専業主婦の妻も同様。ということは・・・
うちなら2人とも0円ってわけね!
なんともすごい話ですが、これは事実です。通信量が少ない方は検討の価値ありですよ。
②通話料の比較
続いて通話料についても比較してみます。
通常の通話料は双方に差はありません。30秒あたり22円というのはMVNOの一般的な価格です。まあ高い。
一方で専用アプリからの通話料には差があります。
ここでも楽天モバイルは「Rakuten Link」というアプリを使えば無料で電話を使えます。相手が固定電話であろうが、他社のスマホであろうが関係ありません。国内であれば無料です。
実際に使ってみたところ、確かに無料で国内の固定電話にかけることができました。使い勝手も標準アプリと変わらない感覚で使えます。ただ、通話の音質はお世辞にも良いとは言えません。コミュニケーションに支障をきたすレベルではないので、僕は十分使えると思ってます。音質にこだわる方はご注意ください。
我が家の場合、差額は月々2816〜3000円程度
僕と妻の場合、通信量が1GB未満と通話料が少々と考えると2816円〜3000円程度楽天モバイルが安いということになりました。ただでさえ安いと思っていたMVNOを圧倒的に下回ってきていて、これは価格破壊としか言えません。
通信量が1GBで通話をRakuten Linkからかければ毎月タダということですから。これ以上安いプランは世の中に存在しないんです。驚異的と言わざるを得ないですよね。
この月々2816円を僕はしっかり運用していくつもりです。以下の投稿でも述べていますが、節約に運用をプラスすると驚くほど資産が増えるので。
以下はS&P500の過去30年平均利回り9.89%で20年運用した場合の計算結果です。たったこれだけの節約でも20年続ければ210万円の差になります。毎月の固定費は節約効果絶大です。侮ってはいけません。
楽天モバイルのデメリット、楽天のねらい
楽天モバイルってタダだしいいことしかないじゃん!
という気持ちは抑えて、冷静な目でデメリットも分析せねばなりません。だいたいタダのものなんて、絶対に裏があると相場は決まってます。楽天の立場に立って考えてみて、彼らの目的も分析してみましょう。
①デメリット:通信エリアが狭い
どう考えても最大のデメリットはこれ。楽天モバイルは新興のキャリアですから、基地局の数が限られています。絶賛拡大中。
そのため、満足に通信できるエリアが限られているわけです。楽天モバイルのHPに通信エリアの説明がありますので、必ず確認しておきましょう。
生活圏や仕事で行くエリアがカバーされていない場合は注意が必要です。
僕はいったん楽天モバイルを使ってみて、通信エリアに不満があった場合はデータ通信用のeSIMをMVNOと契約してデュアルSIM使いをするつもりでいます。eSIMはIIJmioで月額495円で契約でき、通話は楽天モバイルで無料という作戦です。最近のiPhoneはデュアルSIMに対応しているので、データ通信と通話でSIMカードを分けて運用できるというわけ。IIJmioはdocomo回線なので、通信エリアに問題はないはずです。
この作戦があれば、楽天モバイルで通信エリアで困ったとしてもなんとかなります。月額495円だったらまあ許容範囲でしょう。
②楽天のねらい:楽天経済圏への囲いこみ
楽天にとって通信事業は慈善事業ではありません。タダでばらまいているのには必ず狙いがあります。
それは楽天経済圏への囲い込みです。
楽天はインターネットで事業を多角的に展開しています。そのそれぞれに加入することによって、楽天市場での獲得ポイントが上がっていく仕組みです。サービスに加入すればするほど、消費者は楽天市場から抜け出せなくなります。継続的にお金を楽天に落としてくれる客になるわけです。
さらに楽天市場だけでなく、それぞれのサービスで連携して割引キャンペーンを打っています。多角経営しているからこそできる技ですね。これでは専業業者は太刀打ちできません。
↑Rakuten光と楽天モバイルで光回線が1年タダになったりします。うちも次はこれだな
つまり、楽天モバイルがタダ同然なのは、楽天は携帯事業を圧倒的に低価格にしてユーザーを取り込み、他のサービスに芋づる式に申し込んでもらうためなのです。
我々消費者は連携サービスに何も考えずに申し込んでいては楽天の思うつぼです。楽天のサービスにもお得でないサービスがたくさん紛れています。そのサービスが本当にお得かどうか見極められるのであれば、楽天モバイルのタダという利点だけを上手く利用できるでしょう。惰性で楽天のサービスに申し込まない!というのだけは徹底してくださいね。
実際に設定して使ってみたら意外と普通に使える
実際に楽天モバイルからSIMが届いて、開通するまでの流れをご紹介しましょう。前提は以下です。
- 機種はiPhone(僕:iPhone11Pro、妻:iPhone SE2)
- 本体契約なし(通信のみ)
①mineoからMNPナンバーを取得して楽天モバイルから申し込み
MVNOはMNPがカンタンでよいです。MNP番号の発行手順は公式サイトをご参照ください。番号が発行されましたら、楽天モバイルから申し込むだけ。この手のサイトは解約はめんどくさいですが、申し込みはめちゃくちゃわかりやすく作ってあります。サイトに行けば手順を迷うことはありません。
申し込みには身分証明書の写真を要求されます。あらかじめ免許証や健康保険証を手元に用意しておくとよいです。
申し込みが完了したら、楽天モバイルから1〜2日後にSIMカードが送られてきます。
②mineoのプロファイルを削除して楽天モバイルから届いたSIMカードを挿す
以前にMVNOを使用されていた方は、まずはiPhoneの 設定>一般>プロファイル からインストールされてるプロファイルを削除します。MVNOを使っていない方(au、docomo、Softbankの方)はスルー。3大キャリアの方はSIMロック解除をしておくのをお忘れなきように。
プロファイルを削除したらSIMカードを挿し替えましょう。iPhoneにSIMカードスロットを開く部品が付属しています。iPhoneの箱を引っ張り出してきてください。なければ先の尖った硬いものを用意しましょう。
SIMカードを入れ替えたら、my 楽天モバイル アプリを起動して切替手続きを開始します。操作法は忘れました(すみません)が、スタートガイドに詳しく載っていますのでご安心ください。
これで準備は完了です。数分後にiPhoneをフライトモード→フライトモード解除 すると開通します。めっちゃカンタンですね。
実際に一週間ほど使用してみましたが、特に圏外になることはありませんでした。まあまだ一週間です。いずれ圏外には遭遇するでしょうが、道を歩けば圏外になるといったことはなさそうです。
カーナビアプリを使用したドライブでも今のところ問題なし。なんだ、けっこう使えるじゃないですか。ほっとしました。
補足:開通したときに変な画面が表示されますが気にしないでOK
SIMカードを入れ替えて楽天モバイルを開通させたときにこんな画面が表示されました。
SIMはメッセージを送信しました。ってなに!?不気味なんだけど・・・
とビビって調べたところ、気にしないでよいことがわかりました。楽天モバイルHPで公式に記載があります。ひと安心。
結論:楽天モバイルは日常生活であれば全く問題なく使える
スマホを使い始めたこの10年間を思い返すと、僕はほとんど僻地に行ったことはありません。何年に1回のために月々の費用を払うのは何だかばからしく感じないでしょうか?
というわけで僕は速攻で飛びつきました。みなさんにおかれても、記事にも書いたとおり最悪はIIJmioのeSIMを契約すれば問題なく使えるわけだから、何も心配することはないはずです。困ったらなんとかする手段はあるわけですから。
僕のようにバックアップ案をきっちり持った上で安さに飛びついてみるのは有りだと思います。楽天モバイルの詳細はこちらからどうぞ。