少年サッカーで小学生の子どもが終始ボーっとして覇気がない事で悩んでる話

ライフログ
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以前からこのブログでも伝えているとおり、僕はあまり読書をしません。そんな僕が最近本を買いました。それがこちら(※以下に掲載するリンクには一部アフィリエイトを含みます)

少年サッカーの指導を長年やってこられた池上正さんの著書です。ちょっと古い本ですが、本記事のタイトルのようなことで悩む僕にぴったりだと思って買いました。そしてとても感動を覚えています。

今回はその今の悩みや思いについて、少しばかり気持ちを残しておきたくて記事にすることにしました。

やる気があるように見えないのに「やる気がある」という息子にモヤモヤ

僕には小学生の息子がいます。その息子は自ら志願して地元のサッカークラブに所属することにしました。それが結構前の話。

サッカーは協調性や個人技、いろんなことを学ぶのにとてもいいことだと思っていたのですが、そこから悩みの日々が始まります。練習や試合中の息子の姿を見て、どうしてもやる気や覇気があるように見えず、親である僕がイライラしてしまうのです。

具体的には試合中にゴールポストをいじって遊んだり、ボールから目をそらしてぼーっとして集中していなかったりします。ボールに触ったと思ったら、取られても追いかけることはありません。ボールに触れていない時間も終始ダルそうにして、それも僕のイライラボルテージを刺激してきます。とにかく信じられないくらいにやる気が感じられないのです。ただ本人は何度聞いても「サッカーは好きだしやりたい」「将来の夢はプロサッカー選手」と言う。

もちろんコーチには申し訳ない気分になるし、チームの他のメンバーにも戦力外としか言えない姿に目をそむけたくなります。最近は他のチームメイトが上達してきて、我が子の怠慢プレーを注意するようなシーンも出てきました。いずれメンバー間で軋轢を生むことは間違いないでしょう。

こうした姿に僕はたまらず常に叱咤激励をしてきました。ときには感情的になって厳しい言葉を投げかけたりすることもあったと思います。それでも響いている様子は見受けられません。返事はきちんとするものの、グラウンドや練習になると相変わらずぼーっとしているのです。僕は途方に暮れました

「楽しくないならやめてもいいんだよ」とも言いましたし、「そんな調子じゃ試合で邪魔者だよ」とか酷いことも言ったと思います。その度に息子は「楽しいからやる」と初志を貫く覚悟を見せました。内心、「じゃあ本気でやれよ」と思ったのは紛れもない事実です。

そんな時にたどりついたのが冒頭に紹介した「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」という本です。

外発的動機づけでなく、内発的動機づけでないと意味がない

この本の著者の池上さんはサッカー指導で子どもを怒ることは絶対にないそうです。それは外的な要因で一時的にやらせても、子どもは本質的にやれるようにならないから。

”外的な要因”とは例えばご褒美で釣るとか、厳しく叱ってやらせる、とかそういった類の動機づけを言います。その場かぎり1度しか効果を得られないために、本質的に意味がないというわけです。

一方の内発的な動機づけというのは端的に言えば本人の内面から湧き出る”やる気”のこと。このやる気に火をつけて本人が「やろう」と思わない限り、どんなに強制したとて実を結ばないと言ったことが書かれていました。僕がやってきたこととは真逆で、とてもハッとさせられた次第です。

もちろん”ご褒美や叱責からやる気に繋がった”という経験を持つ人も少なくないでしょう。それはきっと幸運なことだったと著者は述べています。たしかに本質が”内面的なやる気に火をつける”であるなら、わざわざ叱責するように気分が悪くなるプロセスを経る必要もないです。目的である”内発的動機づけ”にダイレクトにアプローチしていくほうが効率的だということでしょう。

上の動画も視聴して、自分の考えが間違っていたことを深く反省しました。小学生のサッカーでは集まる子どものやる気はマチマチであると。我が子のようなタイプはまずはとにかく「サッカーが楽しい」とのめり込んでもらう必要があるのです。彼自身が自ら「うまくなりたい」とか「点を決めたい」「ゴールを守りたい」と思わなければ、試合で動けないということ。当たり前ですよね

それをよそに親である僕は勝手に余計な心配をしてイライラし、子どもが逆に楽しくなくなりそうなアドバイスをチクチクしていたわけです。それで内発的動機づけがなされるわけがありません。完全に逆効果ですよね。

この問題の解決には息子より前に親である僕自身が変わる必要があったというオチです。とてもとても反省させられた上に、いろんな物事の見方が変わるような思いでした。内発的動機づけってそもそも少年サッカーの話にとどまらず、別スポーツでも仕事でも同じことですもんね。やる気なくしてスキルの伸びなんてありえません。

サッカーを楽しく思わせるために褒めていく

僕はこの本を読んで以来、変わることを決意しました。

どうしても怠慢プレーの息子を見ると注意したくなることが100箇所くらい出てきてしまいます(笑)それはぐっとこらえて、彼が上手くできたところを見つけて褒めてあげようと思っています。

アドラー心理学では褒めることは「自分と子どもの関係性に上下をつけるからよくない」的なことを言われますが気にしません。そんなことよりも手段は何でもいいので息子にはやる気に火がつく体験をしてほしいのです。それこそが後の人生で活きることだから。金融教育やお勉強より百億倍大事だと思っています。

幸い、息子自身はまだやりたいと言っています。きっとその度合いが強くないだけでしょう。着火点まで行けば、あとは自走できるはずです。そこまではできたことをドンドン褒めていこう!と夫婦で話をしました。

その思いをさっそく実践しています。とは言え、もちろんこの前のサッカー練習もいつも通りの怠慢プレーでした(笑)それでもうまくできた点を見つけ出し、「今日は◯◯くんからボール取れてすごいじゃん」とか「◯◯コーチも体入れたプレーほめてたよ」とか、そう言った塩梅です。そういう目で見始めると、小さなことではありますがプレーを褒められてることもあるんだな、という気づきもありました。どうしても親視点だとできてないことばかりに目が向いてしまってたんですね。

この池上さんの本にはこの先の話があって、「子どもに自分で考えさせる」ということの重要性を説いています。我が子はそのレベルには達してないですが、褒める中にも修正が必要なプレーには「◯◯しなくちゃいけないだろ!」というのではなく「あそこのプレーでは何を考えていたの?」とか「次やるとしたらどうする?」みたいな問いかけで、自ら考えることを促したいと思います。

まあそれはまだ先の話かな(笑)とにかく試合に集中できるところから、のんびり焦らず成長を見守ろうと思います。

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