みなさん、雨の日は好きですか?僕は嫌いです。好きな人の方が少ないと思います。今年の夏休み周辺の天気は雨多すぎですよね、嫌になっちゃいます。
何よりジメジメしてるのが嫌いなんですよ。床はベタベタするし、髪もジトジトだし。さらには洗濯物を室内干しなんてしてたら最悪です。
そんな日に欲しくなるアイテムが除湿機ではないでしょうか?部屋の空気の水分を除去してタンクに溜めてくれます。タンクが水でいっぱいになると、やってやった感ありますよねw
ただ、僕は除湿機を新たに買う必要はないと思ってます。それは既に皆さんの家に除湿機があるためです(無かったらすみません)。今回はそれについて語らせてください。
除湿機の種類について
まずは除湿機の一般的な知識からいきましょう。除湿機には2方式あります。
ひとつ目は「デシカント式」。ゼオライトやシリカゲル等の水分を吸着する材料(吸着材)を使って部屋の水分を吸い取ります。吸い取った水分は吸着材を加熱して吐き出させ、タンクに貯める。こんな原理です。
例えばこういう製品があります。
もうひとつは「コンプレッサー式」。冷媒を圧縮&減圧させて空気を冷やして水分をとります。冷たいコップに水滴がつくイメージ。例えばこういう製品。
もうお分かりの方も多いでしょうが、この「コンプレッサー式」の除湿機と同じものが皆さんの家にもあるはずです(なかったらすみません)。
ジメジメしたらエアコンをかけろ!
そうです。みなさんの家にはエアコンがあるではないですか。エアコンは立派なコンプレッサー式除湿機です。おそらくエアコンはどの部屋にもあるでしょうから、除湿したい部屋にもきっとあるのではないでしょうか?(さすがにお風呂には無いと思いますが・・・)
エアコンを除湿機として使うメリットはたくさんあります。
溜まった水を捨てなくていい
エアコンの原理は「コンプレッサー式」と全く同じ。しかもタンクがなくて室外に水が排出されるようになってるので、水を捨てる作業がいらないんです。これは楽でいいですよね。
除湿能力が高い
据え置きの除湿機よりもエアコンの方がパワフルです。室内機は据え置き除湿機よりもデカくて一度に沢山の空気を取り込めますし、室外機のコンプレッサーの能力も高いのは明白でしょう。沢山の空気を冷やせると、それだけ除湿能力が高いというわけです。素早くジメジメ感がとれます。
多少乱暴な方法ではありますが、効率(COPと言います)が同じと仮定すれば消費電力の大小で除湿能力を比較できます。さっそく見てみましょう。
①除湿機
シャープの最高級コンプレッサー式除湿機CV-N180を見てみると、消費電力は約350Wです。
②エアコン
一方で同じくシャープのエアコンを見てみると、最弱の6畳仕様AY-N22N消費電力は590Wあります。
ごく一般家庭のリビングにある14畳仕様のAY-N22Nであればさらにパワフルで消費電力は1350Wまで上がります。ざっくりの能力比較だと除湿機に対して4倍ほど除湿能力が高いというわけです。
上の比較では除湿機とエアコンの効率を同じだと仮定して考えていますが、一般的にはデカイほうが効率には有利に働くことが多いです。そのため能力差は4倍よりも大きくなるでしょう。
床面積に影響しない
除湿機ってデカいです。コンセントも必要だし、はっきり言って邪魔。エアコンは壁付けされてますから、室内が狭くなりません。最高。
費用が浮く!
一番はこれですよね。除湿機って地味に高いんですよ。怪しい中華製はともかく、普通のメーカーのものは2万円くらいはします。お金は大事です。
そもそもエアコンという最強の除湿機があるのに、据え置き式を追加する意味が僕には理解できません。自動車で例えれば「窓のくもりをとるために車内用除湿機を追加した」みたいな話です。そんな人いませんよね?
どういう使い方をすればいいか?
僕のおすすめは何も考えずに除湿モードにして好きな設定温度にしておくだけ。ジメジメを取りつつ部屋の温度も快適になります。
エアコンごとに仕様が異なるので全てに当てはまるわけではありませんが、エアコンの除湿モードと冷房モードはほぼ違いがありません。一部の高機能なエアコンには除湿モードにすると、空気を冷やしてから温める動きができる機種があり、その辺が違いですね。ちょうど自動車のエアコンのような動きができるってイメージでしょうか。
まあごちゃごちゃ言いましたが、難しいことは気にせず湿気を取りたいときは除湿モードで使うとよいと思います。ちなみに我が家は自動モード派。
結論:据え置きの除湿機は投げ捨てろ!
妻と結婚した時に妻がデシカント式の除湿機を持ってきました。僕がエアコンを使うことを勧めて不要になったわけですが、捨てようと分解したときに中にカメムシが住んでたのはいい思い出です。
水があるから虫さんが発生することもあります。据え置き除湿機はいいことがありません。一方でエアコンを除湿機として使うといいことばかりです。節約の為にも参考にしてみてください。