丸山太郎 クラシックギター(2006年製)の素晴らしさについて語りたい

クラシックギター
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気がつけば今のギターを購入してから14年近く経ちます。丸山太郎さん作のギターです。14年経っても飽きがこない、素晴らしい楽器なので、自己満を兼ねて少し語らせてください。

丸山太郎ギターとの出会い

当時大学2年生だった私は、毎日ギター漬けの日々を過ごしていました。朝から晩まで練習練習、、、単位もぎりぎり。学生の本分を忘れて練習に明け暮れてました。

そのころ、そろそろいいギターを使ってみたいという思いが強くなりました。その時、師匠であるF氏に相談してみたのがキッカケです。

師匠
師匠

今度出張があるから、その時に楽器を見てきてあげよう

師匠は2つ返事で受けてくれました。楽器を選ぶのは楽しいのか、ちょっとうれしそうな顔が印象に残っています。

しばらくして、師匠から連絡(たぶんメール)がきました。

師匠
師匠

2つほど気に入ったのがあったけど、2つとも見てみたい?それともこっちで決めていいか?

管理人
管理人

お手数ですが、2つ現物を見てみたいです

ちょっと無理を言って、2台とも九州から京都まで輸送してもらうことに。

数日後、師匠の家にお邪魔して、師匠が気に入ったというギター2台を見せてもらいました。そのギターが丸山太郎ギター。てっきり違う製作家のもの思っていたが、2台とも丸山太郎!?よっぽどお気に入りだったんでしょうかね。

2台はヘッドやネック、モザイクなど、同じ価格帯の丸山太郎作なんですが、デザインはかなり違っていました。2台とも試奏して、ソリッドな音と大人しめなデザインが気に入り、今の楽器を選びました。

師匠
師匠

1台だったらそれを持ってこようと思ってた

と言ってたので、少し悪いことをしたなーと今でも思ってます。

丸山太郎ギターの特徴

写真ではわからないかもしれません。このギターは横板を触ると少しデコボコしています。手曲げで曲げているのでしょうか?手づくり感満載で情が湧きます。

仕上げはおそらくセラックニス。驚くほど薄く均一に塗られています。裏板はハカランダっぽい。

モザイクは極めてシンプル。スプルース表面板のテラテラした輝きが「いい板使ってます」感を醸し出してます。

糸巻きはスローン製。ペグはイミテーションアイボリー。交換する機会があればロジャースあたりを付けてみたいですね。糸巻きが壊れるのは何年先か想像もつきませんが。

ブリッジには大人しめの貝の装飾。弦の取り付けはシングルホールタイプ。最近流行のダブルホールに少し憧れちゃいます。が、これはこれでクラシカルで良いと思ってます。

 肝心の音はどうなのか?

ぼく自身の主観で書くと、低音はゴーンと重く、頭をグーで小突かれたような芯のある音です。ちょっといいハンドメイドギターにありがちな、ふくよかでボワーンとした音の正反対。かなりソリッドな感じ。

高音も同じ傾向。パーンってよく飛ぶ。とにかく通る音が特徴なんです。学生時代に撮影したテイストの違う2曲がわかりやすいのでぜひきいてみてください。

※2008年撮影の発掘動画です。画質が悪くてすみません・・・

一方、甘く奥ゆかしい音色を出すのはちょっと苦手な印象。元気に鳴ってしまいやすいです。師匠の勧めもあり、ノーマルテンション弦にすると、バランス的にはいい感じになったと思います。14年の経験からのおすすめはプロアルテノーマル+3弦はサバレス アリアンスです。(詳細はいずれまた別記事で) 

14年使った私が太鼓判を押す、素晴らしいギター


14年使ってきて、私は本当に心底気に入っています。それが結論です。なにせ大して上手でもない私が演奏会に出たら、ほぼ毎回「いい音だね。何のギター使ってるの?」とおじさま達に聞かれるくらいなんです。それくらい音が飛んでいきます。

ギター選びで悩んでいる方、ぜひ一度楽器屋さんで探してみてほしいです。その時は自分で弾くだけでなく、友人を連れて行って弾いてもらうのがおすすめ。音がまっすぐ出過ぎてて、自分には鳴ってるように聞こえないことがあります。客観的に聞いてみると、その真価が感じられると思いますよ。

※使用しているギター弦についての記事を書きました

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