みなさん、電力自由化の恩恵は受けていますか?僕は熊本電力という超スーパーウルトラいわく付きの怪しい会社の激安プランに助けられてきました。数々の騒動、客を巻きこんだ醜いトラブル、今ではいい思い出です(めちゃくちゃ美化していますw)。その発端は下の記事からどうぞ。めちゃくちゃ懐かしい〜
この騒動の後、しばらくは熊本電力の激安料金と「振り込み手数料 特別500円割引」の恩恵を受け、特に問題なく使えていました。ぼくはこの騒動から、電力会社はいくらクソでも電気が止まらないということも理解できたのです。いい経験でした。先日の「突然未納メール送りつけ事件」も、そうしたメリットがあったからこそ、許せた側面もあります。
そして、この記事を執筆中の2022年3月16日、ついに熊本電力が終わりそうな便りが届きました。少しさびしい気もしますが、その手紙の内容とこれから僕がどうするか?をこの場で共有したいと思います。この記事がこれから電力自由化を検討される方の参考になれば、それ以上にうれしいことはありません。
2022年3月16日に届いた手紙を見てみよう
というわけで、さっそく熊本電力から届いた手紙を見てみましょう。



上に貼り付けたものが封筒に入っていた文書です。家庭用プリンタで印刷したかのようなクオリティなのはさておき、重大なことが色々と書かれています。その前に冒頭の「株式会社シグナストラスト」と書いてある一番目立つ箇所が「株式会」となっている誤植があるあたり、相当急いでいたんでしょうね、もうかわいいやつ!
まずは「大変厳しい経営状況を強いられている」と赤裸々に書かれているところ。プーチンの乱によりエネルギー価格が高騰しているのは周知の事実ですが、それが熊本電力の懐を直撃しているようです。それは各電力会社(東電、中電、九電など)から電力供給契約の解除の意向を突きつけられているレベルとのこと。これ、もうアカンやつじゃないか・・・?
そうした状況を踏まえて、熊本電力は「エビス電力」という新電力会社に助けを求めました。文書には、このエビス電力に電力料金はそのままの「くま電プラン」を用意し、契約を継承できるとあります。ユーザーに負担はないよ、と言ってくれてるわけですね。ユーザーの意思でエビス電力に移るか、熊本電力に残るかの判断してほしい、というのがこの文書の内容です。
ただ、おそらくこの実態は熊本電力が資金不足に陥り、エビス電力に融資を求めたんでしょうね。その融資条件のひとつが契約者の譲渡なのだと思います。我々ユーザーは生贄です。
熊本電力はほんとうにやばい状況なの?
ちょうど一年前くらい、熊本電力は毎月のように経産省に「支払いが滞っている業者」と名指しで公表され、潰れる潰れると言われ続けていました。その公表された先例はいずれも倒産につながった業者で、その時は潰れるんだなーと覚悟していたくらいです。その後、奇跡的に存続して今に至っているんですよね。
気になって経産省のページを見てみると、再びこんな公表がなされているではありませんか・・・。

熊本電力の支払いがまた滞っているようです・・・。そして今回の文書といい、これはもうダメなやつなんでしょうね。今回ばかりは熊本電力に残ってたらそのまま倒産に巻き込まれること確実でしょう。
エビス電力ってどんな会社なの?
「エビス電力に移るかどうか決断して!」と、こんなことをいきなり言われても困っちゃいますよね〜。まずはエビス電力はどんな会社か調べてみます。

ウェブサイトは想像以上に華やかです!熊本電力とは比較になりませんw ウエンツがどどーんと出てます。タレントを使うってことはすごいね〜。こういう事実からすると、おそらく普通に使う分には電気料金は安くはなさそう。コストの限界を攻めてないでしょうからね。
ただ、このウエンツさんの眩しい笑顔とは対照的なのがGoogleの検索候補ですw

違約金、電話、詐欺など、まったく良さそうな評判がありません。おそらくロクでもない会社なのは間違いなさそうです。まあこの悪名高い熊本電力と取引をするくらいの会社ですからね。当然といえば当然かもしれません。ぼくが普通にフラットな目で選ぶなら、絶対に付き合いたくない会社です。
ただ、ここは熊本電力と最後まで付き合っていくと覚悟を決めた以上、エビス電力に移管してみようと思っています。以前のフラワーペイメントとのトラブルでは勝手に契約をスイッチングされたものでしたが、今回は違うんですよね。熊本電力からのお願いですから。
移管の手続きはどうする?
その手続きの方法も同封されていました。

とりあえずはQRコードからウェブサイトに飛んで、希望を伝えればよいみたいです。ここはエビス電力にしておきました。さよなら、熊本電力・・・。
結論:今後の焦点は電力料金プランを勝手に変更されないか?

上記は熊本電力の電力料金です。詳述はしませんが、とりあえずめっちゃ安いです。僕が熊本電力を続けていた理由はこれだけ。
今回の移管では「電力料金が変わらない」ことを一応は約束してくれています。なのでエビス電力に移ることにしました。ただ、一番心配しているのは、この「くま電プラン」がいつまで継続されるか?です。
契約の継承とだけありますが、エビス電力に一方的に電力料金を変更される可能性だって否定できないわけです。そしたら、もう契約を続ける理由はありません。
エビス電力からすれば、いつまでも「くま電プラン」を用意しておくという面倒くさいことはしたくないでしょう。めちゃくちゃ安くて利幅も少ないですし。困るのは一方的に料金を変更されて、契約を解除しようものなら違約金を請求される流れですかね〜。さすがにそれやると消費者庁案件な気もするけど。
熊本電力は間違いなく早晩終焉を迎えるでしょう。ただ、この騒動は舞台をエビス電力に移してもう少し続きそうです。続報をお楽しみに!
3月17日 追記:サステナブルエナジーに引っ越します
エビス電力をよくよく調べてみると、燃料調整日がめちゃくちゃ高いことに気づきました。あぶねー

上は熊本電力の燃料調整費です。家庭用は低圧なので1kWhあたり0.68〜1.17円程度ですが・・・

エビス電力は6.68〜9.17円というやばすぎる値段です。400kWhくらい使うとすれば、2400〜3200円くらいの値上げになっちゃいます。ぶっちゃけありえない〜
とりあえずは上のエビス電力に移管する話は断り、さっさとサステナブルエナジーに移ることにしました。まあサステナブルエナジーも全く信用していませんけど、背に腹は代えられません。