うちでは2週間に10冊ずつ、図書館で絵本を借りています。4歳の息子が大の絵本好きなので。
今回は、最近借りてきた絵本の中でも、息子が気にいっている作品「しんかんくん でんしゃのたび」をご紹介します。
お話のクオリティ:脈絡無い、ぶっ飛び気味ストーリー
この絵本の作者「のぶみ」さんは、しんかんくんシリーズで多くの作品を出版されています。つまり、シリーズもの。
本作品「でんしゃのたび」では、しんかんくんが主人公かんたろうの希望を叶えるべく、たくさんの電車を見に旅する、というストーリーです。
「たびをする」というストーリーはよいのです。しかし、電車のしんかんくんが空を飛んだり、地下道につっかえたり、変身したり、と脈絡なくぶっ飛んだことをするので、付いていけません。文章もリズミカルに読める工夫も見られない。正直なところ、クオリティは高いとは感じませんでした。
ただ、4歳の息子はしんかんくんがおならをするシーンで大爆笑。それを気に入ったのか、何回も読み返していました。子供は下ネタ大好きですからね・・・。
絵のクオリティ:そこまで高くない?
絵はクレヨンで描いたような優しいタッチが好印象です。子供にはとっつきやすい作風かもしれません。
しかし、クオリティは高いとは感じませんでした。表紙の写真そのままのクオリティが最後まで続く感じです。背景も描き込まれておらず、よく言えばスッキリした印象でしょうか。
ちなみに本作で登場する「たくさんの電車」には、正式な名称は使われておりません。しんかんくん自身もE4 MAXに似た姿をしていますが、そこに言及されておらず。JRから許諾を得ていないのかな?電車に詳しいお子様だと、ちょっと不満になるかもしれません。
結論:大人目線では面白くないが、子供は喜ぶ
あくまでぼく個人の意見ですが、大人目線で「読みたい」とか「読んであげたい」となる作品ではありませんでした。文章も絵も、もう少し練りこんでほしかったな、と思います。
しかし、子供は違います。下ネタひとつで大爆笑&リピート読みです。男の子なら笑えると思いますので、一度試してみるのはありかと。